「公務員になるにはどうしたらいいんだろう?なり方を知りたい」
「何から手をつければいいんだろう?」
こんな疑問を解決します!
公務員という職業は聞いたことはあるけど、公務員になるために何をしていいのか右も左もわからないという方も多いでしょう。
この記事ではこれから公務員を目指してみようという初心者の方向けに、公務員のなり方について、さくっと説明します!
とりあえずこの記事を読んでおけば、公務員試験のスタートからゴールまでのイメージができると思います。
私は公務員になりたい!
でも、一体何から手を付ければいいんだろう?
やあ、こむちゃん
その疑問に答えてあげるよ
この記事を読めば公務員へのなり方が、さくっとわかるぞ!
※この記事は主に以下の方が対象に書いています。
・これから公務員を目指す人
・公務員のなり方を知りたい人
・大卒レベル公務員の事務職を希望している人
・大卒レベル公務員試験の勉強法を知りたい人
※※私、「ざく」の詳しいプロフィールはこちらになります。
自己紹介
皆さん初めまして!
私は国家公務員と地方公務員を通算で8年程経験しているざくという者です。国家公務員は国家一般職として、地方公務員は市役所職員として働いた経験があります。
大学4年生の頃から公務員試験を1年間勉強しまして、大学を卒業後に国家一般職として初内定を貰うことができました。
突然ですが!
「日本の大統領って誰だっけ?」
さて、こんな突っ込みどころ満載のこと言っていたのは誰でしょう?
…。
さぁ、誰なんだい?( ゚Д゚)
……。
「私だよっ!」(´Д`)
なんと、かつての私はこんなレベルの知識でした(;^ω^)
ホントに何も知らない状態!
今振り返ると、公務員試験を受けていなければ大学で何を学んだのだろうというお話ですよ。
しかし、こんな私でさえ1年間集中して正しい勉強をすれば公務員になれたんです!
公務員試験と聞くと難しいイメージを持っている方もいるかと思いますが、実は正しい勉強の仕方で積み重ねていけば誰でも合格できる試験です。
そしてこの記事には、私が無知で全くの初心者だったころから公務員になった時までに積み重ねた公務員試験のノウハウを記載しています。
もしあなたが私と同じ試験の受験を考えているならば、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
実際に私が実践したスタートからゴールまでの道しるべなので、やみくもに公務員試験の勉強を始めるよりは遥かに合格への近道です。
ちなみに私は公務員試験を独学と予備校の両方で勉強した経験がありますので、双方の視点から情報をお伝えしていきます。
Contents
公務員って何だろう?
まず公務員とはなんだろう?というお話です。
簡単に言えば、国や地方公共団体の職員のこと
利益を追求しない、国民、住民、社会の幸せな生活を裏で支えるお仕事です。
よく、「縁の下の力持ち」と表現されます。
ベタな表現ですが、この言葉ほど公務員というものを端的に表した言葉はないと思います。
目立たないところでたくさんの人の日常生活を支えている、それが公務員!
私たちが日常で「当たり前にあるものだよな」、と感じているものを思い浮かべてみてください。
例えば…
車の通る道路や歩道、車のナンバープレート、蛇口から出る水、回収されるゴミ、トイレの使用、地域の祭り、学校、結婚、ペット、 etc…
こういったものが、思い浮かんだのではないでしょうか?
実はこの当たり前のものを、当たり前ににし続けていくことが、公務員の仕事であり、使命なのです。
公務員の仕事というのは、私たちの日常を取り巻く、さまざまなものに関係しているわけですね。
どんな種類の公務員があるの?
公務員は国家公務員と地方公務員の2つに分けられます。
それぞれ見ていきましょう。
国家公務員の種類
国家公務員は人事院が試験を実施しているものと、各公的機関が独自に試験を実施しているものがあります。
人事院が実施している国家公務員の大卒レベル採用試験は、次の3つに分けることができます。
・国家総合職
・国家一般職
・国家専門職
国家総合職は主に「政策の企画、立案、調査」を職務にする職員であり、ざっくりいうと○○省などの中央省庁に勤める公務員です。
一般的にキャリア組と言われているのはこの国家総合職の職員です。
ただ、最初から中央省庁に勤める職員ばかりではなく、地方自治体や海外へ出向する職員もいます。
ちなみに受験の時点で採用先は決まっておらず、採用を希望する官庁への訪問や面接といったプロセスを経て最終的な内定が決まります。
国家一般職は各省庁の出先機関に採用される公務員のことで、定型的な一般事務を職務としています。
こちらも国家総合職と同じで受験の時点で採用先は決まっておらず、採用を希望する官庁への官庁訪問や面接といったプロセスを経て内定が決まります。
私が最初になった公務員もこの国家一般職であり、とある出先機関に内定を貰いました。
基本的に仕事の大枠は市役所なんかと変わりません。窓口対応したり、電話対応したり、書類の作成をしたりといった感じです。
国家専門職は特定の省庁で専門的な職務をする公務員です。
例えば国税専門官→国税庁、財務専門官→財務省など。
このようにあらかじめ採用先が決まっているのが特徴です。
続いて、各公的機関が独自に試験を実施しているものは以下のとおりです。
・外務省、防衛省の専門職員
・国会の職員
・裁判所の職員
こちらはそれぞれ採用先が決まっている公務員試験です。
ちなみに、防衛省、裁判所、国会の職員は「特別職の公務員」という位置づけになるそうです。
地方公務員の種類
地方公務員試験には都道府県・政令指定都市・東京特別区の「地方上級」、短大・高専卒程度試験の「地方中級」、政令指定都市以外の「市役所上級」などがあります。
地方公務員の職種はおおまかに次の4つに分けることができます。
・事務系職種
・技術系職種
・資格免許職種
・公安系職種
事務系職種には行政事務、学校事務、警察事務といった区分があります。
行政事務は県庁や市役所その他出先機関に勤務することになります。学校事務はその名の通り公立の学校へ勤務、警察事務は警察署などに勤務することになります。
事務職は採用人数が他の職種に比べて多いので、受験する人数も多く競争率が高くなりやすいですね。
技術系職種は多岐にわたります。
「土木」「電気」「機械」「建築」「化学」「農業」など…
採用後はそれぞれの専門分野に関係する部署に配属されるので、異動の範囲は事務系職種よりも狭いです。
資格免許職種も種類が多いです。
「保健師」「獣医師」「管理栄養士」「保育士」「看護師」など…
それぞれ受験資格の段階で資格や免許が必要になってくる職種で、こちらも採用後は専門分野に関係する部署に配属されます。
公安系職種は警察官や消防官のことです。
一部例外はありますが、原則として警察官は都道府県の職員で、消防官は市役所の職員となります。
※公務員の具体的な仕事内容がイメージしづらい方は、下記の本を読んでおくといい感じにわかりますよ。
公務員ってこんなに種類があるんだね!
まずは自分がどういった公務員になりたいのかを把握しよう
それに近いものをピックアップして絞っていく感じだね
公務員の魅力が知りたい
常に就活生の「就職したい企業・業種ランキング」で上位に入る公務員。
そんな公務員の魅力をお伝えします。
国民や住民へ社会貢献ができる
会社や個人の利益を追求するのではなく、人々の幸せにために働くことができることは公務員の魅力です。
会社のノルマや営業成績には追われ続けるような仕事が苦手な方や、人の役に立つ仕事がしたいという方にはとても魅力的な職業だといえます。
安定した労働環境
労働環境の安定も公務員の魅力の一つです。
原則1日8時間労働、完全週休2日制が一般的。
原則と書いたのは部署ごとの仕事内容だったり、繁忙期などで残業の発生もあるからです。
ただし公務員はきちんと時間外手当もついて、休日・祝日に出勤することもあれば、きちんと代休がもらえます。
原則カレンダー通りの出勤になるので、プライベートの予定も立てやすいですね。
充実した福利厚生
年間20日の有給休暇や特別休暇(夏季休暇など)が充実しています。
また、産前産後休暇はもちろん育児休暇も確実にとることができるし、育児休暇中も一定の所得は保証されるので安心です。子育て中の方にはとても安心できるポイントですね。
民間企業ではなかなか難しいワークライフバランスを実現しやすいのも公務員の魅力だと言えます。
女性が働きやすい
公務員は育児休業などの取りやすさから、女性が働き続けやすい職業です。
民間企業であれば結婚後に出産や育児で退職してしまうと、子育てが落ち着いてから復職というのも難しところがあるようです。
公務員であれば産休から職場に復帰している女性職員が普通にいます。
なので共働きでゆとりのある生活をしている方は多い印象です。
男女平等で育児休暇が取りやすい公務員は女性にとっても非常に魅力的な職業だと言えますね。
公務員も部署や時期によっては忙しい所もあるけど、こういった手厚い待遇を受けれるのは何よりも魅力だ。
どうやって公務員になるの?
公務員になるためには、公務員試験を受けなければいけません。
民間企業のようにエントリーして書類選考→面接に参加、というような流れではないです。
面接の前に筆記試験というワンクッションがはさまっています。
そして、公務員試験は大まかに分けて、筆記試験、論文試験、面接試験の3種類があります。
もっと細かく言えば、受ける公務員試験によって変わってくるのですが、どのタイプの試験にもこの3種類は含まれてます。
なので、公務員試験のおおまかな流れとしては
1、まず試験に申込みをしてから筆記試験を受ける。
2、筆記試験に合格したら面接試験を受ける。
3、内定をもらう。
ざっくり言うとこのような順番となります。(※論文試験は筆記試験と同時か、筆記試験の合格後に行われます)
この流れが示す通り、筆記試験に合格しなければ、面接を受けることすらできないのです。
というわけで、公務員試験を目指す人が最初に攻略しなければいけないものが、この筆記試験ということになるわけなんですね。
履歴書持って市役所に行こうと思ってたのに~
公務員試験の日程は?
続いて公務員試験の日程についてお話しします。
公務員試験の勉強スケジュールを立てるためにも、日程は必ず押さえておきましょう。
公務員試験は1年間を通して、様々な試験が実施されています。
公務員試験の日程をさくっと確認したいのなら、公務員試験情報サイトの「こむいん」がおすすめです。
「こむいん」おすすめの理由としては、
・全国の公務員試験情報が網羅的にまとめてある
・都道府県ごとに試験の日程が分類してあるのでわかりやすい
・試験日、申込締切日、年齢制限などが一目でわかるので便利
・各官庁や自治体のホームページへのリンクが貼られており、試験情報や職員採用ページへとすぐにアクセスできる
つまり、試験情報を探してアレコレとネットを徘徊する手間が省けるというわけです。
特に独学で公務員試験を勉強される方は、なるべく時間を勉強時間にあてたいところですよね。
ちなみに公務員試験の勉強前に、こういった試験情報を収集することは必須です!
例えば、せっかく試験勉強をがんばってきたのに、いざ目的の公務員試験を受けようと思ったら申込期限が過ぎていたとか、年齢制限で受けれなかった、なんてことになっては苦労が水の泡ですからね…(;^ω^)
とはいえ、勉強を始める前に情報収集に時間をかけているとそれだけで疲れてしまうし、何だか公務員試験対策やったような気になって一日が終わってしまいます。
これ時間がもったいないですよ!
せっかく便利な公務員試験情報サイトがあるのですから活用しましょう!
ちなみにこの「こむいん」は予備校の先生もイチオシの情報サイトなので信頼性は高いです。
私も大学時代に受講していた「学内講座」で、講師の方におすすめされました。
それ以来、「こむいん」でかかさず試験情報をチェックしていましたよ。
試験日が被ってないのもあるけど…コレ受験してもいいのかな?
むしろ複数受験をする併願っていうのは基本になっているんだよ
受験資格があって試験日が被らなければ、いくつ受けてもいいんだ
公務員試験で勉強する科目って何?
公務員試験の筆記で出題される科目は、大きく分けて教養科目と専門科目と論文の3つです。(筆記以外には面接試験などがありますが、こちらは後程解説します)
この中で、いわゆる学問的なものが教養科目と専門科目になります。
この教養科目と専門科目が、特に筆記試験の筆頭であり、公務員試験を受験する方が多くの時間を割くことになってきます。
論文試験対策も大切なのですが、この教養科目と専門科目の勉強は特に時間がかかり、筆記試験の合否に直結するものなのとなりますので、まずはこの2つの勉強から始めていきます。
具体的な教養科目と専門科目の内訳については下記の記事にまとめています。
勉強する科目がすぐにわかると思うので、先に進む前にぜひ読んでみてください。
公務員試験の教養科目と専門科目まとめ
さて、公務員試験の科目を確認した方はいかかだったでしょうか?
なかなかのボリュームだと思った方も多いでしょう。
ですが、地道に要領よく勉強していけば、必ず合格に必要な得点力はつけれます!
科目見ただけで疲れた方はいったん休憩しても構いませんので、ぜひこの後も読み進めてみてくださいね。
全科目を勉強しなきゃダメ?
さて、ここまで公務員試験の試験科目を見てきた方の中には、公務員試験って勉強する科目多いな~
やっぱりやめとこうかな~
と、物量に圧倒された方も多いのではないでしょうか?
しかし、戻るをクリックするのを少し待ってください!
公務員試験は捨て科目を作れます!
つまり、勉強しなくても筆記試験の突破に影響がない科目も多くあるんですね。
なぜ、捨て科目を作れるかというと理由は以下のとおりです。
・筆記試験で満点を取る必要はない(6~7割程度が目安)
・勉強量に対して出題数が少ない科目がある(コスパが悪い科目がある)
・出題数が多い問題から優先的に勉強する必要がある
・科目を選択できる試験もあり、そこでは選択しなければいい
そもそも公務員試験は勉強も、実際の筆記試験も取捨選択が基本です。
特に筆記試験は、限られた時間の中で多くの問題を正確かつ迅速に解答をしなければなりません。
筆記試験では解けるところから問題を解いていくというのが基本になります。1問に5分も10分も頭を悩ませている時間はないです。時間の使い方が勝負の決めてなんですね。
勉強時間だって、何年も時間を掛けたくはありませんよね?公務員試験には受験の年齢制限もありますので、効率よく勉強して最短経路でいきたいところ
ゆえに、まともに正面から対処していく正攻法では、勉強時間も膨大になりますし、なにより費用対効果の面でおすすめはできません。
なので、何から優先的に勉強していくか、コスパが悪い科目をいかに捨てていくか、ということがポイントになってきます。
※実際に私自身が捨て科目にしたものを紹介している記事があります。
捨て科目にした理由も併せて載せていますので、参考にしてみてください。
公務員試験の勉強は予備校か?独学か?
さて、ここまで記事を読んでいただいて少しでも「公務員試験を受けてみようかな~」と思われた方が次に疑問に思うのは
「予備校に行った方がいいのか?」
「それとも独学で勉強できるのか?」
ということではないかと思います。
この疑問については結論から言いますと、私の経験上、公務員試験が初めての方には予備校をオススメします。
なぜなら予備校は多額の費用がかかりますが、公務員試験合格までのノウハウをプロから効率よく学んでいけますので、合格まで最短の道のりを歩むことができるからです。
予備校と独学ってそもそもどう違うの?というお話ですが
簡単に言えばお金をとるか、時間をとるかという話です。
確かに独学であれば予備校ほどの費用はかかりません。基本的には勉強するためのテキスト代や問題集代などの費用になります。
ですが、独学というのは初心者の人ほど勉強の仕方や内容を理解すること、情報を収集することなどに時間をとられてしまい、思うように勉強がはかどらないことが多いです。
そういった意味で、独学では合格までに時間がかかってしまうパターンも十分ありえます。
さらに独学でも参考書や過去問などアレコレ揃えていると、結果的に費用は10万円近くかかってしまうこともあります。
独学って意外とお金がかかるものなんですよね…
短期間で公務員になることができれば給料やボーナスの支給で予備校代は回収できてしまいますので、結果的に予備校が安くなることもあります。
なので公務員試験が全くの初めてで、何から手を付けたらいいかわからないという人ほど予備校がオススメになってくるわけです。
以上、簡単に予備校と独学の違いをを述べましたが、下記の記事で予備校の必要性や選び方についてまとめています。
「まだどちらにしようか迷っている」という方は、是非参考にしてみてくださいね。
予備校の必要性についてはこちらで解説しています
予備校の選び方はこちらを参考にしてみてください
最短で合格を狙いたいなら予備校がオススメだよ
公務員試験の勉強法
さて前章で公務員試験の勉強は予備校か?独学か?というお話をしました。
ここからは具体的な公務員試験の勉強法についてお話します。
予備校を選ばれた方は予備校のカリキュラムに沿って勉強をスタートしてもらえばいいので、ここでは独学で公務員試験を勉強する場合を想定して解説していきます。
とはいえ公務員予備校に通うとしても自学自習の時間は必要なので、予備校の方でも復習で使える内容にはなっているかと思います。
まず公務員試験の勉強は教養試験と専門試験の2つから始めましょう。
公務員試験には教養試験、専門試験、論文試験、面接試験があります。
この内の面接試験は教養試験、専門試験、論文試験を突破しなければ受験することはできません。
よって、先に対策を始めるべき試験は教養試験、専門試験、論文試験の3つ!
さらに優先順位をつけると、ダントツで物量が多い教養試験と専門試験の2つが最優先ということになります。
面接試験も対策に時間がかかるので早く始めるに越したことはありませんが、いろいろ手を付けすぎて全て中途半端になってしまうのが一番ダメなので、優先順位をつけてから始めるのがオススメです。
そういえば教養も専門も科目が多すぎるよ~…
どれから勉強すればいいのさ?
公務員試験が初めての人は誰でも持つ疑問だね。
それじゃあ、教養科目と専門科目の勉強する順番を教えるよ。
教養科目および専門科目の勉強する順番について説明します。
まず科目に関わらず教養科目は全科目を最優先で勉強を始めた方がいいです。
というのも教養試験は国家系から地方上級、市役所まで多くの公務員試験で採用されているからです。
つまり公務員試験を受ける上で避けては通れない科目が教養科目というわけなんですね。
逆に言えば教養科目を勉強しているだけで、たくさんの公務員試験を受験することができます。
なので最初にやっておくと大変お得な科目!
とはいえ、時間のない人にとっては「どの科目から始めた方が効率的か知りたい」という方もいると思いますので、以下に優先順位を記載しておきます。
■教養科目
1.(最優先)
・数的処理 (数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈)
・文書理解 (現代文、英文、古文)
・時事
2.(準優先)
・人文科学 (日本史、世界史、地理、思想、文学、芸術)
・社会科学 (法律、政治、経済、社会)
・自然科学 (数学、物理、化学、生物、地学)
ざっと振り分けるとこんな感じです。
勉強のやり方としては最優先科目を毎日勉強しながら、準優先の科目を順番に合わせてやっていくといった感じです。
続いては専門科目
■専門科目
1.(最優先)
・憲法
・行政法
・民法(Ⅰ、Ⅱ)
・ミクロ経済学
・マクロ経済学
2.(準優先)
・政治学
・行政学
・財政学
・国際関係
・労働法
3.
・刑法
・社会政策
4.(優先度低い)
・社会学
・経営学
・会計学
こちらもざっくり分けるとこんな感じです。
初心者の方は1から順番に勉強していくといいです。
4まで書いてはいますが、1~2まできちんとできていれば本番で戦えるレベルになっていると思います。
※専門試験は受ける公務員試験によって採用しているところと、採用していないところがあります。試験科目は要確認!
教養科目と専門科目の具体的な勉強法については別記事にまとめていますので、下記のリンクから飛んでみてください。
公務員試験の科目や勉強する順番がわかったら、あとは行動に移すのみです!
■公務員試験の具体的な勉強法まとめ
公務員試験の論文試験対策
さて、ここからは論文試験対策へ入っていきましょう。
近年公務員試験ではこの論文試験や、後述する面接試験が重視される傾向にあります。
しかし、筆記試験の物量から「まずは筆記試験の勉強をしよう」「論文は何とかなるだろう」という受験生が多いのが現状です。
確かに筆記試験の科目は多いので最初に手を付けるのはわかります。
しかし論文試験の対策をしないというのは話が違います。
例えば国家一般職には試験科目ごとにに基準点が設けられているので、論文試験がその基準点に達することができない場合、不合格となってしまいます。
また論文試験対策は一朝一夕でどうにかできるものではないので、早めに対策をする必要があります。
「筆記試験はできたのに、論文で落ちてしまった!」
なんてことにならないためにも、まずは論文の書き方を学び、論文の演習をするなどして経験を積んでいくことが大切です。
公務員の論文試験とは?
一般的に地方公務員試験であれば文字数が800~1600字、時間は60~90分の論文試験であり、主に2次試験で実施されることが多いです。
論文の出題テーマとしては、
1.行政課題型
2.自己PR型・志望動機型
この2つに分けることができます。
国家も地方も共に論文テーマの大多数は1の行政課題型となっています。
行政課題型は、例えば「少子高齢化社会」や「環境問題」など広く社会問題を問うテーマもあれば、「過疎化」や「地域プロモーション」などその自治体が抱える独自の課題を問うテーマがあります。
どちらも時事の知識や自治体の研究が必要になってきますね。
ちなみに2の自己PR、志望動機型は市役所試験に多いテーマであり「これまでの経験をどのように公務員で活かしていくか?」といった内容です。
自分の能力と志望先の現状を把握したうえで、論文の内容を構築していく必要があります。
さて、このように論文で扱われるテーマは広範囲であり、それらを元に論文を構成していくためには練習が必要だということがなんとなくわかったのではないかと思います。
しかし、論文試験は書き方の基本ルールを押さえて、実際に論文を書いて練習すれば誰でも書けるようになります!
特に論文を本番で書ける人と書けない人の違いは、この基本ルールを押さえているかどうかです。
というわけで、具体的な論文の基本ルールなどについては下記の記事で解説していますので是非ご覧ください。
きちんと対策しておかないときついね~」
基本的なルールを覚えて、実際に書いてみる、
そして第3者に添削してもらう。
これを繰り返すだけで論文は確実にレベルアップできるよ
公務員試験の面接対策
さていよいよ面接試験の対策に入っていきましょう!
ここまで筆記試験の勉強や、論文試験対策を頑張ってきた受験生の方々・・・
(*^▽^*)オメデトウゴザイマス!!(^o^)丿
ここまで挫折せずに積み上げてこれた継続力はホント凄いですよ!
公務員試験は長丁場です。
筆記試験の物量に耐えれず、筆記試験の段階で脱落して消えていく受験生もたくさんいます。
筆記試験の勉強が一通り終わったら、合格まではもう少しの道のりです!
油断せずに面接試験の対策を行っていきましょうね!
さて、公務員試験の面接試験について説明していくのですが、
おそらく多くの受験生が筆記試験の勉強に夢中になって、面接については後回しにしていたことだと思います。
これまで特に対策など考えてもなかったのではないでしょうか?
さらには、
「面接試験って筆記試験ほど大したものじゃないんでしょ?」
「筆記試験で高得点取れてれば、面接なんてそこそこで大丈夫なんでしょ?」
「面接試験なんてぶっつけでいけるでしょ!」
このように思っている方もいるのではないでしょうか?
上記のように考えている方がいましたら、今すぐに考え方を変えましょう!
なぜならば、現在の公務員試験では面接試験のウェイトが非常に重くなってきているからです!
近年の公務員試験は人物重視!
かく言う私も次のように考えていました。
「筆記試験を頑張ればとりあえず面接はなんとかなるだろう!」
「面接試験は数をこなせばいずれどこかに引っかかる!」
このようななんの根拠もない自信をもって公務員試験を受け続けていました。
その結果5~6年と連続で筆記試験はパスできるが面接は落ち続けるという無限ループに陥ってしまったのです!(´Д`)
近年の面接試験は筆記試験と同等レベルで重要なものとなっています。対策なしでの攻略はとても困難だということを肝に銘じておいてください!
また、面接試験対策は時間がかかります。
「自己分析」や「志望動機の整理」「面接の練習」など、やることはたくさんあるんです。
もし今から公務員試験をスタートする方は、筆記試験勉強の合間でも構わないので、少しづつ面接のことも意識して自己分析や志望動機のまとめから始めてみましょう。
もし筆記試験に夢中で面接対策を全くしてこなかった方がいましたら、
すぐに対策を始めましょう!
では、具体的にどのような対策を行っていけばよいのかを別記事でまとめていますので、面接試験がとても重要だ、面接対策は時間がかかる、という認識に切り替えましたら、下記の記事へ飛んでみてください。
国家公務員の官庁訪問について
国家公務員には面接の他に官庁訪問というものがあります。
これは採用を希望する官庁に自分をアピールしに行くというもので、筆記試験が終わった後から動きが始まります。
官庁訪問は感覚的に面接と同じようなものなんですが、イマイチ実態がつかめないものでもあります。
そこで私が経験した官庁訪問を元にした記事がありますので、具体的にどんなものなのか?何を聞かれるのか?どんな対策が必要か?
このあたりが気になる方はぜひ参考に読んでみてください。
面接クリアしないといけないのか~
きちんと対策をして臨もう
公務員試験の性格検査、適性試験について
さて、ここでは公務員試験における性格検査、適正試験、事務能力検査について少し触れておきます。
これらは今まで説明してきた筆記試験とは違い事前に知識を得ておかなければ解けないといったものではありません。個人の生まれ持った性格や事務処理のスキルなどを判断する検査といった感じです。
筆記試験、面接試験、論文試験に比べれば重要度は低いと言っていいでしょう。
とはいえ、あくまで公務員試験の一部に組み込まれているものなので全く対策なしはオススメできません。重要度は低いと言っても合否に全く関係のない検査ではないですからね。
なので全く初めてだという方は関連の本などで事前に触れておいた方が無難です。
性格検査とは?
受験生が公務員にふさわしい性格かどうかを見るための検査です。
筆記試験と同じくマークシートの選択問題であり、選択肢の中から自分の性格にあてはまるものや近いものを選んでいくといった内容です。
中には「よく死にたいと思う」や「自分は神だと思う」なんていう極端な選択肢も見られます。
自分の性格に正直に答えることが前提の性格検査なので、こういった選択肢に戸惑う方もいるでしょう。
正直、この検査がどれほど試験に影響してくるかはわかりませんが、ぶっちゃけた話極端な表現やネガティブな表現を選ぶのは避けた方が無難だと思います。
面接試験も同じですが人それぞれ考え方はあるとはいえど、なるべく試験にマイナスの影響を与えるようなリスクは避けておいた方がよいでしょう。
特段性格検査の対策は不要ですが、何かしらやっておきたいという方は民間で採用されるSPIなどの対策本をひととおり見ておけばよいかと思います。
適正試験とは?
適性試験には事務能力検査やクレペリンといった検査があります。その名の通り公務員として仕事をしていく上での様々な適正を見られるものとなっています。
ではそれぞれ見ていきましょう。
事務能力検査
公務員として事務の仕事を行うのに必要なスキルが備わっているかを判断するための試験です。
スキルというのは例えば文書の記入や照合、転記、データの集計、分類、整理などの作業をいいます。このような作業を素早く正確にこなせるかというところがポイントになってきます。
公務員としての適性を見られる試験なので、あまり対策のしようがないと言わざるをえない試験ですが、あえて対策をするなら公務員試験の適性試験対策本で十分です。
全くどんな内容かを知らないで受けるよりは、さらっと問題を解いておくだけでも気分は違いますからね。
公務員試験の過去問集でお馴染みのスーパー過去問ゼミ(スー過去)には適性試験の過去問もありますので、本番前に何か一冊やっておきたいという方にはオススメです。
クレペリン検査
クレペリン検査とは、一列に並んだ一桁の数字を隣同士でひたすら足し算するというものです。
例えば
12674…と数字が並んでいるとすると
1+2=3、2+6=8、6+7=13…
上の式のようにひたすら隣同士の数字を足していくといった感じです。そして数字の合計をマークシートにガンガン記入していきます。
ちなみに答えが10以上の数字は一の位の数字を解答しますので、6+7の場合は解答が”3”となります。
クレペリンは全ての適性試験に採用されているわけではありません。私が過去に受けた公務員試験の中でクレペリンを受けたのは1つだけでした。
こちらも実際に試験で出た場合に落ち着いて処理できるように対策本で触れておくことをオススメします。
これこそ、ぶっつけ本番でいいような気が…
さらっと事前に触れておくといった感じでいいと思うよ。
とにかく本番ではリラックスして常識的に考えるようにすることがポイントだ
社会人から公務員を目指す方へ
ここでは、社会人の方に向けた「公務員へのなり方」についてお話しします。
すでに民間企業などに勤めている方で、公務員への転職を考えている方もいるかと思います。
「もうアラサーだしなぁ…公務員に転職とか厳しくないか?」
「公務員に中途採用とかあるんだろうか?」
こんな考えをお持ちの方に朗報です!
実はここ最近の公務員試験は民間経験者(社会人経験者)の採用が増加しています。
特に地方自治体では行政運営に民間の活力を導入しようと、民間経験者の採用枠を拡大しているんです。
大卒などの学生が受験する一般枠の公務員試験とは別に、民間経験者(社会人経験者)採用枠というカテゴリが正式に設けらています。
受験資格が年齢+職務経験年数となっている所が特徴です。
詳しくは下記の記事でまとめていますので、社会人から公務員へ転職をしたい方はぜひ参考にしてください。
今の公務員試験は幅広い年齢層が受験できるんだ
公務員の最終面接が突破できない方へ
ここでは、筆記試験もバッチリ!面接試験も集団面接や集団討論はパスできる!
でも最終面接が突破できない!という方に書いています。
筆記試験の点数が高得点であっても、集団面接や集団討論を卒なくこなしていても、最終面接でうまくコミュニケーションがとれず、受け答えが中途半端で終わってしまうと対人能力が低いとみなされ不合格になってしまうこともあります。
最終面接は役職の高い方が面接官をしていることが多いです。市役所であれば副市長などが面接官になっていることもあるんですね。
なので集団討論や集団面接とは一味違った雰囲気になっており、妙に緊張してしまいがち。
また、最終面接は個別面接であることが多く、集団面接と違ってあなた自身のことを根掘り葉掘り深く質問されます。
合否を競う相手も最終面接までこぎつけた優秀な受験生ばかりなので、最終面接の難易度は高めといえるでしょう。
それだけに惜しくも最終面接で落ちてしまう受験生が多いんです。
最終面接まできて落ちてしまうとなかなかにダメージも大きいですし、何よりもあと一歩のところまで来ていただけに、自分が落とされた理由や次の対策がやりづらいんですよ。
なので、もし最終面接の壁にぶちあたり、あと一歩の進み方がわからないで悩んでいる方がいましたら下記の記事で私の体験を参考にしてみてください。
私も過去に何度も最終面接に落ちています!
筆記試験が2位だったところも、普通に最終面接で落ちました!
しかし挫折しながらも最終的に内定を獲得するという目標まで辿り着くことがました。
そのプロセス載せている記事ですので、ぜひ参考にしてみてください!
おわりに
今回は「公務員になるにはどうしたらいいのか?」
というテーマでお話をしてきました。
この記事は私の公務員試験対策の集大成といった感じです。
いままでのノウハウを元に公務員試験のスタートからゴールまでの道のりを示したつもりです。
公務員試験はやみくもに勉強や対策をしても攻略しづらい試験です。
難易度は試験によってばらつきがありますが、正しいやり方で対策をしなければ時間を浪費するだけ。
なかなか合格へたどり着けません。
私は学生時代に独学から公務員試験の勉強を始めたのですが、1か月も経たない内に挫折しました。
まぁ「日本の大統領って誰だっけ?」とか言ってるレベルですからね(;^ω^)ソリャムリダ
さらに第一志望に固執しすぎて、だらだらと何年も公務員試験を受け続けるハメになってしまいます。
もっと選択肢を広げれば色々な経験ができたのにな~、と少し後悔しております。
これから公務員試験の受験を始める皆さんには、ぜひ時間を大切にして欲しいと思っています。
そのためにも効率よく勉強をして最短で合格するルートを目指しましょう!
この記事が少しでも受験する方のお力になれば幸いです。
何だかやる気出てきた!
やることがわかれば行動に移すのみだね!
公務員試験は長丁場だけど、対策を積み上げれば良い結果はついてくるよ
それでは今回はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございます!