「公務員試験の勉強がひと段落してきたし、そろそろ面接試験対策もしていきたい」
「でも、筆記試験の勉強に力を入れすぎて面接試験のことが何もわからない…」
こんな方向けに、公務員の面接試験について説明します!
あとは、筆記試験を受けて合格すればゲームざんまいだ!
面接試験というラスボスが待ち構えている。
わかってるかな?
さあ、何のゲームしようかな~♪
つまり人物重視傾向にあるわけだ。
面接試験は避けては通れないよ。
何も聞こえな~い!
止めはしない…
もう1年がんばれよ!
はい、大人しく面接試験対策しまぁ~す…
Contents
公務員の面接試験とは?
近年の公務員試験は人物重視です!
面接試験の比重がとても大きくなっています。
もはや筆記試験をどれだけ頑張っても、面接対策なしには内定を掴むことは厳しい環境なのです。
何を隠そう、私もこの面接試験に何度も打ち砕かれてきました(´Д`)
筆記試験だけで公務員になれるなら、いくつもの内定を貰えていたはずです…。
というわけで、避けては通れぬ最後の砦…
筆記試験と同じく敵を知って、対策する…これにつきます!
まずは、面接の種類を見ていきましょう。
だいたい次の3つが主な面接試験のパターンです。
1.個別面接
複数の試験官に対して、受験生は一人なのが個別面接です。
一番スタンダードな面接だと思います。
面接試験ははだいたい、2次試験以降で行われるものですが、最終試験はこの個別面接のタイプが多いかと思います。
この後に紹介する集団面接よりも、深い内容の質問をされます。
2.集団面接
複数の試験官に対して複数の受験生という構成なのが、集団面接です。
基本的に1つの質問に対し、全員がそれぞれ答えていくという感じになります。
質問される順番はランダムであり、右から順番もあれば、左から順番もあります。
自分の順番は最後だったから、次の質問に答えるのも最後だよね…なんて思っているといきなり指名されたりすることもあるので、いつ質問されても答えれるように常に構えておきましょう。
3.集団討論
市役所の採用試験など地方公務員試験でよくみられるのが、この集団討論です。
上記2つの面接とは根本的に流れが違います。
複数の受験生がグループとなって、あるテーマに沿って討論を行い、グループで1つの結論をだすというものです。
面接官は基本的に何も言いません。
最初に面接官が「始めてください」の合図を言ったら、あとは全てグループで進行していかなければなりません。
なので、集団討論は司会やタイムキーパー、書記などの役割を決めてから、討論をスタートしていくのが基本になります。
役割分担については、司会などを決めてから討論を始めるように指示される試験と、そうでない試験があるみたいですね。
ただ、誰も話し始めずに黙り込んでしまうと、試験時間がもったいないですよね。
指示がない場合でも誰か進行役がいた方が討論がスムーズに進みます。
はい、というわけで以上が面接のおおまかな分類になります。
そして、これらの面接試験が行われるタイミングですが、
2次試験で集団面接、集団討論を行い、最終試験で個別面接を行う自治体もあれば、1次試験に筆記試験と面接試験がある自治体もあります。
とにかく、受ける自治体によって内容が細かく違うので、必ず試験情報は自治体のHPなどでチェックしておきましょう。
公務員の面接試験対策
では具体的な面接試験対策を解説していきます。
まずは自己分析をしよう
模擬面接で面接の練習をする…というのももちろん必要です。
ですが、自分自身の情報が整理できていなければ、面接で質問された時にフリーズしてしまいます。きちんと、自己PRや志望動機といった定番の面接ネタは用意しておきましょう。
自己PRや志望動機って何さ?どうやって作るの?という方は下記の記事を参考にしてみてください。
簡単な診断で、自分の強みや特徴を発見できるサービスを紹介しています。
面接の練習をしてみよう
自己分析で情報をまとめたら実践練習に移りましょう。
自己分析で用意したネタをアウトプットするための練習、それが模擬面接です。
とはいえ、独学で勉強されている方にとっては模擬面接って難しいですよね。
そんな時はハローワークに行ってみましょう。
「公務員試験の面接の練習にきました」とスタッフに伝えれば、対応をしてもらえます。
私自身も仮面受験生時代にハローワークに行ったことがあります。
現職公務員であることを伝えると、苦笑されながらもスタッフの方にはとことん面接について相談にのっていただきました。
また有料でもOKであれば、LECなどの公務員予備校で面接シュミレーションなどの模擬面接が実施されいますので,そちらを受けてみるのもよいでしょう。
LECは模擬集団討論も実施しているので、なかなか集団討論を経験することができない人にはおすすめです。
おすすめ参考書
面接試験対策にとりあえず何か参考書を読んでおきたい、という方におすすめの本を紹介しておきます。
・公務員試験 現職人事が書いたシリーズ【以下シリーズ一覧】
「面接試験・官庁訪問」本
「自己PR・志望動機・提出書類」の本
「公務員になりたい人へ」の本
こちらは、その名の通り現職人事で職員の採用を担当してきた方が書いた本です。
貴重な採用側としての意見や採用方針など、なかなか受験生側が知りにくい情報を記載してあるのが特徴であり、おすすめの理由です。
面接官の意識や、気持ち、本音など、面接官がこういう見方で受験生を見ているんだ、といった採用側の目線がわかります。
なので、採用側の目線に立った自己PRや志望動機作成方法のノウハウが勉強できます。
また、公務員受験生の自己PRや志望動機の実例などのサンプルも非常にたくさん載っているのも参考になるところ。
今まで自分だけの目線で面接対策をしていた方は面接に対する見方や視野が広がりますよ。
すでに自分なりに面接カードを作成されている方でも、こちらを読むことでもう一度自分の情報や面接カードを見直すきっかけになるかもしれません。
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公務員試験 現職人事が書いた「自己PR・志望動機・提出書類」の本 2020年度 | 大賀 英徳 |本 | 通販 | Amazon
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面接本番で意識しておきたいこと
私自身の経験から面接前に意識しておきたいことをお話しします。
繰り返すようですが、私は面接試験がとても苦手でした(´Д`)
しかし、実は最終面接試験を受けた回数は、2次試験の面接で落とされた回数よりも多いんですよ。
故に、基本的な面接対応はできていたのかな?と思っています。
数多くの模擬面接や、本番の面接を受けてきたわけですが、過去にこれは面接で意識しておいた方がいいなと感じたことをまとめてみました。
身だしなみには気をつけよう
まず大事なのが身だしなみです。
基本的なことですが、基本的だからこそ、こんなところでマイナス印象は与えてはいけません。
身だしなみのポイントは清潔感のある無難な格好をすることです。
これ難しく考える必要はありませんよ。
第一印象【みため】を大事にしてくださいということです。
中には「見た目なんかじゃ人はわからないだろ!中身が大事でしょ?」という方もいるでしょう。
おっしゃるとおりです。
でも面接試験は20~30分程度しかないんですよ。
面接官はその短い間であなたという人間を見なければいけません。
そのような状況で得られる情報は限られてきます。
例えば、寝ぐせもなおさず、ひげも整えず、しわしわ、よれよれのスーツで面接会場に来られた日には、「この人は実際に採用された後もこんな感じで出勤してくるのかな?」という判断をされてしまいます。
ですので、見た目でマイナス評価されるリスクを回避しよう、というリスクヘッジの考え方と思ってください。
※身だしなみなど、面接試験前にチェックすべきことは下記の記事にまとめてあります。
早口はNG
面接の時に早口にならないように気をつけましょう。
早口だと
・面接官が聞き取りにくい
・自信がないようにみえる
・早口でごまかそうとしているようにみえる
というように、いい印象を持たれません。
自信をもって、ゆっくりとはきはき答えることが、良い印象を持たれる秘訣です。
ただし、私個人的には早口が悪いわけではないと思っています。
公務員の面接試験や窓口ではNGというだけです。
というのも公務員の窓口では、若い方から高齢者など老若男女を相手にを応対をします。
中には耳が不自由であったり、耳が遠い方もいらっしゃいます。早口でおおざっぱに説明されてもなかなか伝わらないことも多いです。
このように実際に自分が窓口で働いている場を想像しつつ、面接の時に話すようにすれば、印象はとても良くなります。
回答が思いつかない時は正直に言おう
自分が予期せぬ質問が来たり、知らないことを聞かれた時に、フリーズして黙り込んでしまうことや、適当に知ったかぶりで答えてしまうことはNGです。
予期せぬ質問がくるなどして、すぐに考えがまとまらない場合は素直に言いましょう。
「すみません、考えをまとめたいので少しお時間をいただけないでしょうか?」
こんな感じでひと言伝えるだけで、自分も落ち着いて考えをまとめれますし、印象も悪くはなりません。
そして時間を貰ったからには、きちんと考えをまとめて話ましょう。
ただし、集団面接の時は一人当たりの持ち時間を決められる場合もあります。
そうでない場合も、他の受験生もいるわけなので、自分一人の回答にあまり時間を掛けすぎないようには注意すべきですね。
それから自分が知らないことを聞かれた時も同様です。素直に知らないと言いましょう。
「すみません、私の勉強不足でその政策につきましては存じ上げておりませんでした。その政策につきましては、この後、確認、勉強をさせていただきたいと思います。」
適当なことを薄っぺらい知識でしゃべりだすよりは、こんな感じで素直に申告した方がまだマシです。
というか知らないことを推測で説明すること、これは実際の業務でもNGですからね。
例えば窓口では、いろいろなケースがあり、どうしてもその場で回答がだせないことも多くあります。
こういう時は、公務員としての説明責任をはたすためにも一旦回答を保留して、確認作業を行うことは基本的なことです。間違った答えをだしてしまうことの方が相手に迷惑をかけてしまいますからね。
もし、回答に詰まるような難しい質問をされた場合は、質問に答えることよりも、この辺りの対応ができるかを見られている可能性があります。
集団討論は待合時間に、メンバーと話しておこう
集団討論について意識しておきたいポイントをお伝えします。
集団討論は試験開始までに、待合室で他の受験生と待機している場合が多いです。
この時間に自分のグループメンバーと会話をしておくと後が非常に楽になります。
同じグループの方が話しかけてくれることもありますし、自分から積極的に話しかけていくのもいいです。
全く顔も知らない人とぶっつけ本番というのも不安ですからね。
どういうメンバーか?集団討論の経験はあるのか?司会をしたことある人はいるのか?
簡単な情報くらいは把握しておきたいものです。
できればこの時に司会やタイムキーパー、書記といった役割をあらかじめ決めておきたいところ。
役割を決めておけば、本番で人選時間を節約できますからね。
最終的にどのようなメンバーになるかは運次第ですが、どのようなメンバーであれ1つ押さえておきたいことがあります。
それは集団討論は他者を蹴落とす試験でもなければ、他者より優れていることをアピールするものでもありません。皆で協力して結論をまとめる試験だということです。
自分の意見ばかり主張したり、周りの意見を否定ばかりしている人(いわゆるクラッシャー)だと、大きなマイナスポイントをくらいます。
間違ってもクラッシャーになるのだけは避けるべきです。
おわりに
面接試験は筆記試験と違い、これをやっておけば大丈夫というものはありません。
ただし、やってはNGだというのはある程度明確です。
基本的なことは押さえておき、リスクは回避し、そのうえで自分のオリジナリティーを上乗せしていくといったイメージです。
また、面接に落ちたからと言って、あなた自身が否定されたわけではありません。( ˘ω˘ )
たまたまその職場と相性がよくなかっただけです。
次に向けて反省すべきところは反省し、改善して面接スキルをリファインしていきましょう。
私のような超絶面接ダメダメ野郎でも振り返れば内定を2つ掴めたわけですから、1つがダメでも深く落ち込まず、次へと挑戦していくことが大事です。(^^)/
ぶっつけ本番でなんとかなるかと思っていたんだけど…
ティーチャー!今から模擬面接オナシャス!
私には面接試験は対策不要だってことを証明してやる!
そしてなぜ民間企業に行こうと思わなかったのですか?
………。
…えっと…。
では今回は以上になります。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!