論文試験は、事前に書いてみて慣れておいた方がいいよ。
それに残った時間を他の勉強につかえるじゃん!…あと、ゲームにも…
まずもって作文と論文は違うものだぞ。もうその時点で論文試験対策が必要だ!
はい、このテーマで今すぐ書いてみて!
しもうたぁ~!
Contents
1.公務員試験の論文とは
・論文は作文ではない
まず初めに、論文と作文は違います!
自分の感想だったり、意見を書くのが一般的な作文ですが、論文というのは具体的な事実を書かなければなりません。
あるテーマが与えられて、私はこう思いました。だったらいいのになぁ。これはおかしいと思います!…では不十分なのが論文試験です。
きちんと、裏付けのあるデータから、課題を指摘し、具体的な考えを述べるといった流れの文章が必要になってきます。
ですので、ぶっつけ本番はちと厳しい感じ!
・論文のある公務員試験
ほとんどの、公務員試験であるといっていいでしょう。
例えば、国家一般職では論文試験が一次試験で行われます。
出題数は1問で時間は1時間です。
また、市役所の採用試験でも一次試験、もしくは二次試験等のタイミングで論文試験があります。市役所は試験の内容が自治体ごとに違うので、各自治体のホームページなどで試験案内をしっかりとチェックしておきましょう。
最近は論文試験の配点比率が高く設定されるなど、決して軽視できないものになっておりますので、よほど論文に慣れている方以外はしっかりと事前対策をしておくべきです。
2.公務員試験論文で扱われるテーマとは?
次に、公務員試験の論文試験ってどんなテーマがでるの?というお話ですが、
今話題になっているトピック、社会問題、経済問題など幅広いテーマが出題されます。
市役所であれば、その自治体が抱える様々な課題や話題などが対象になります。
国や市、関係なく扱われるテーマを言えば、人口減少問題、災害、少子高齢化などが定番ですね。
そして、人口減少、災害、少子高齢化などの定番のトピックについては、一度自分で論文を書いておくことをおすすめします。定番であるが故に書きやすく、いい練習になるからです。
とはいえ、これらについて情報がなければ全く書けませんよね。下手をすれば、試験時間終始手が止まった状態…なんてことになりかねません。
なので、日頃から新聞やニュース、市役所を目指している方であれば自治体のホームページや広報誌などに目を通すクセをつけておきましょう。
また、筆記試験の勉強で時事対策をすることは、論文試験の情報源にもなりますので、積極的に勉強しておくことをおすすめします。最終的には、面接の対策にも役立ってくるので、一石二鳥どころじゃないですよ!(^O^)
2.公務員試験論文の書き方
・まずは答案構成の型を覚えよう
じゃあ、具体的に論文てどう書けばいいのさ?という方に説明します。
論文試験を全く経験したことない方は、試験開始と同時に答案用紙を書き始めますが…
いきなり答案用紙に書き出すのはNGです!
論文試験にはテンプレート(型)みたいなのがあります。まず最初にそこへ情報を落とし込む作業を行います。これを答案構成といいます。
慣れてしまえば、簡単な作業ですので気楽にいきましょう(^^)/
答案構成は次のような型になっています。
答案構成の型
1.現状分析
2.問題点指摘
3.具体的解決策
では、順番に見ていきましょう。
1.現状分析
1の現状分析ですが、これはその名のとおり各テーマの現状を書き出します。
書き出しは、箇条書きでもなんでも大丈夫です。あくまで清書するためのメモですからね。
具体的に言いいますと、少子高齢化がテーマであれば、現在の日本は4人に1人が65歳以上の高齢者である、合計特殊出生率は何%だ、背景には平均寿命の伸び、晩婚化、非婚化、出生力低下、子供を持つことへの不安などがある、といった感じの、その問題の現状や背景のことです。
このあたりの情報源は、新聞、ニュースから得るのはもちろんですが、時事対策のバイブルともいえる速攻の時事を使うのがおすすめです。
2.問題点指摘
続いて、2の問題点指摘ですが、これもその名のとおり各テーマの抱える問題点、課題を書き出します。同じく少子高齢化をテーマにすれば、将来の年金制度の崩壊や、医療費の高騰、介護業界の人手不足、などなどこのテーマだけでもたくさんあります。
全ての課題を洗い出して、書き出す必要はありません。自分が関心があるもの、知識があって、たくさん文章を書けるものをいくつか選びましょう。
3.具体的解決策
最後に、3の具体的解決策ですが、これは各テーマの問題点に対する解決策、そして自分の考えを書き出します。
具体的には先ほど2の問題点指摘に書き出した課題に対する解決策を書いていきます。
論文試験は「あなたの考えを書きなさい」という出題をされる時があります。そのような時は、この具体的解決策の項目に自分の考えをまとめましょう。
上にあげた少子高齢化の問題点を使えば、少子化の解決が高齢化の問題の解決にもつながっていくとみれます。ですので、例えば、正規雇用促進と賃金引上げ等で生活基盤を安定させ、企業や地域との連携による出産・育児支援を進めるなど子育てしやすい環境を整備していくことなどがあげれると思います。
男性の育休取得率が低い現状で、男性も積極的に育休をとれるようにしていく、というのもいいですね。
このあたり、実際に国や市が取り組んでいる政策を引用して書いても問題ありません。ただ、完全なコピペをする必要はありませんよ。あくまで参考として使い、そこに自分の考えを新たに加えて、自分なりにアレンジすればいいです。
速攻の時事や官庁のホームページなどで、気になる問題の解決に向けてどのような動きがされているのか事前に調べ、日頃から自分なりの意見を控えておくといいですね。
・実際に書いてみよう
さて、答案構成ができたら、後はそれをまとめて書くだけです。
接続詞を使い文書を繋げて、段落分けを意識して、ガシガシ書いていきましょう。
書き終わったら残り時間で、漢字のミスがないか、抜けている文字はないかをきちんと確認します。
その際に、全部書き終わってチェックはあまりおすすめしません。こまめに読み返しながらチェックしていった方が、無難なやり方だと思います。下手をすれば、全部書き直しになるかもしれませんからね(;^ω^)
これやってまうと、ガチで摘んでしまうので、こまめに読み返しながらまとめていきましょう。
・問題用紙はできるだけ全部埋めよう
論文試験の問題用紙はできるだけ全部埋めるようにしましょう!
というのも、受験生の皆さんの書いた論文って、結局みんな似たり寄ったりになるからです。
だいたいみんな同じこと書きます(;^ω^)
故に、皆同じような内容だと読み手も差別化がしにくい…ということになってきますよね。どんぐりの背比べといった感じです。
そんな中、問題用紙に空欄があると、目立ってしまうわけです。
皆だいたい同じの中、差別化されてしまうわけです。
とはいえ、採点者側が実際どのように判断しているかはわかりません( ˘ω˘ )
ただ、リスクは負わない方がいいですよね。きちんと答案構成をして、正しい内容を書いて、問題用紙を全部埋めていれば、できばえとしてはバッチリです。
この状態であれば、少なくともリスクは負いません。
・とにかく書いて添削してもらおう
論文の主な書き方としては以上です。
基本的に論文試験もノウハウを習得したら、あとは行動あるのみ!とにかく書いてみましょう。
試行錯誤して、構成して、書き上げる。
そして、書き終えたら、自己満足ではなくきちんと第3者に添削してもらいましょう。
予備校に通っていれば何度でも添削してもらえるのですが、独学となると中々難しいですよね?
そんな時はスー過去で有名な実務教育出版さんから発行されている受験ジャーナルがおすすめです。
この雑誌は、毎年度に複数発行されてる公務員情報誌なのですが、この中にあるチャレンジ!論文道場というコーナーで毎回論文試験対策のための課題が出されています。
受験ジャーナルには論文用紙が収録されており、これに記入して提出すれば、有料(約1500円ほど)で添削してもらうことができます。
手軽に取り組むことができるので、独学の方は積極的に利用していきたいですね。
3.論文試験対策に使える参考書
論文対策に使えそうな参考書を紹介しておきます。
・速攻の時事 (必要な情報収集用に)
・受験ジャーナル (論文道場で実際に論文を書いて、添削してもらう)
・公務員試験 無敵の論文メソッド (上記に加えもう一つ力をつけたい人)
繰り返すようですが、
これらを読むだけでは、論文を書く力はつきません。
読みつつ書いてみましょう!
4.まとめ
最後に論文の書き方をまとめておきます。
いろいろな論文試験があれど、基本はやはりこの形に落ち着きます。
1.答案構成(10分~15分くらい)
(・現状把握、問題点指摘、具体的解決策)
↓
2.こまめにチェックしながら、実際に書く(40~50分くらい)
これだけです。
この型は実際に公務員になって、上司に説明する資料を作る時も役立ってきます。
今の内に習得しておいて損はないですよ。