「公務員試験で1次試験や2次試験は通るんだけど最終面接で落ちてしまう」
「集団面接や集団討論は通るけど、最終の個人面接がどうしても突破できない!」
「というか個人面接がスゴイ苦手!」
「筆記試験はトップレベルで通過している、2次試験も卒なくクリアしている、なのに…最終面接はおしいところでいつも敗退してしまう…もはや何の対策をしていいのかわからない」
こんな悩みをお持ちの受験生の方に、全く同じ悩みで何年も苦しんでいた私が最終合格に辿り着いたプロセスをお伝えいたします。
この記事は公務員試験の最終面接まではいけるが、そこから最終合格までのの突破口が見いだせない方を対象に書いています。
公務員試験の面接について基本が知りたいという方やそもそも2次試験の個人面接や集団面接などで詰まっているという方は下記の記事を参考にしてみてください。
あなたは誰なの?という方にまずは自己紹介
※※私、「ざく」の詳しいプロフィールはこちらになります。
この記事は過去に最終面接で壁にぶちあたり、悩み苦しんでいた自分あてに書くように作成しました。
同じ悩みを抱えている方の視野を少しでも広げることができたら幸いです。
私は過去に以下3つの状況で公務員試験を受けていました。
1.大学を卒業したニートの状態
2.国家一般職で働いている状態
3.国家一般職を退職した状態
また私を簡単にいうなら超面接が苦手な人です。
公務員試験を5~6年と受け続けていましたが、筆記試験はほぼ突破できているにもかかわらず面接は見事に惨敗しています。
それもほとんどが最終面接で!←(ココがポイント)
ちなみに私は社会人経験枠で受験していたわけではないです。ずっと一般採用枠で受験を続けていました。
2次試験で多くみられる集団面接や集団討論はほぼ問題なく通過できていましたので、面接は苦手でしたが基礎的な面接力はあったと思います。
また筆記試験は割と良い成績でクリアしていました。とある市役所の筆記試験は2位で通過してます。(まぁ、ここも最終面接で落とされたんですが…)
それだけになぜ最終面接で落とされるのか明確な理由がわからずに非常に悩んでおりました。
まだまだ面接対策が足りないのか?
受ける官庁や自治体の研究が足りないのか?
自分の受けている状況に問題があるのか?
いろいろと考えていましたが結局は打開策が見つからないまま…
ですが、あることがきっかけで面接に対する視点が変わりました。
そして今までとは違うアプローチで面接試験に挑んだことで最終合格への道が一気に開けていったんです。
Contents
公務員の面接に落ちまくっていた時にやってたこと
私は大学卒業後のニート状態の時、幸いなことに国家一般職のある出先機関の面接でひっかかり内定を貰うことができました。
しかし、もともとは地方公務員として地元で転勤のない生活を送りたかったので、国家公務員として働きながらも公務員試験の受験を続けていました。いわゆる仮面浪人ですね。
筆記試験を突破する力はあったのですが、いかんせん面接が壊滅状態。
この時期に私がやっていたのは以下のような対策です。
・とにかく予備校の模擬面接を受ける
・ひたすら市役所のホームページなどで自治体の情報をしらべ暗記しまくる
・これを聞かれたらこう答えるといった面接ノートを作りまくる
上記のような対策は面接試験の対策として間違っているともいえません。
私の場合、2次試験の面接はこれで突破できてきました。
しかし、これでは何回受けても最終面接は通過できなかったんです。
1つは私が大卒のニートから公務員経験者としての立場に変わったことが原因だと思います。
やはり新卒と社会人経験者では求められる面接の回答にも違いが出てくるので、大卒状態と同じような感覚で面接を受けてもなかなか評価は得られません。
そして最大の原因は、上記のような対策を面接試験に落ちた後も変わらずにやっていたことでした。
これは私が最終面接に落ちても、
「面接の練習が足りなかったからだ」「自治体の研究が足りなかったからだ」「あそこで間違った回答をしてしまったからだ」「全体的に早口だったからだ」
と…反省をしながらもやっていた面接対策は、面接に落ちる前と全く同じだったんですね。
この時の私はこれ以上どういう対策をやっていけばよいのかがわからず、壁にぶつかっていました。筆記試験も好成績だったがゆえに、もはや公務員試験自体の突破口というものが完全に見えなくなっていました。
いろいろと面接試験対策の本も読んでみたのですが、それでもなかなか結果に結びつかなかったんですね。
公務員の最終面接に通るためにやったこと
新しい挑戦!非常勤職員になってみた!
受験年齢もリミットが迫ってきており、最終面接が一向に通らないという状況。
かなり焦っていた時期でした(;^ω^)モハヤココマデカ・・・
そんな中、とある予備校の方から受けたアドバイスと情報が私を一気に最終合格へと導いてくれました。
それが以下の2つです。
・今までやったことがないことに挑戦してみましょう
・非常勤職員の募集があってるよ
「新しい挑戦か…、でも何をやれば…?」
「え?非常勤職員?いやいや私は正規職員を希望しているのに…」
正規職員を目指していて、非常勤職員のことは全く考えていない私だったので、正直なところ最初はあまり気乗りしていませんでした。
しかし同時期によく相談にのってもらっていたとある予備校の方から
「面接に何年も落ちるなら、何か今までにやったことがない新しいことに挑戦してみましょう」
「そもそも1回面接に落ちた時から,その官庁の人事課にはあなたのデータが残っています。あなたが面接に落ちた時と全く変わらないままなら、次の年に面接を受けても結果は同じですよ」
と、こんなアドバイスを受けたんですね。
この時に自分が必死でやってきた今までと変わらない面接対策だと、今までと変わらない不合格という結果しか待っていないということに気づいたんです。
非常勤職員として働くことは自分にとって新しい挑戦であり自分の新しいアピールポイントだと思ったので、すぐに自分の第一志望である市役所の非常勤勤職員へ応募をしました。
非常勤職員になるメリット
非常勤職員になることは以下のように多くのメリットがあります。
・自分が仕事を頑張ることで面接試験以外のところで自分をアピールできる
・面接を受ける際の新しいネタになる(新しい挑戦になる)
・自分がイメージしている公務員の仕事と現実のギャップを埋めれる
・給料を貰いながら公務員試験対策ができる
・自分が仕事を頑張ることで面接試験以外のところで自分をアピールできる
何と言っても強みはココです!
これが目的で非常勤職員になっている方が結構いました。私も正規職員を狙うためにあえて非常勤職員からスタートしている方と何人も話をしてきました。
私は非常勤職員になる際にある割り切りをしました。
「最終面接で受かるような人にはガチの面接で勝てない。ならば自分は武器を準備して挑もう」
それが非常勤職員として働くことで得られる「現場での実体験」と「現場での評価」という武器です。
とくに自分が配属した上司や課長から高い評価を得ていると面接試験ではプラスのポイントになります。これが「現場での評価」であり、最終面接でとくに重要なアドバンテージです。
それこそ他の受験生にはない自分だけの武器ですからね。
ここだけの話ですが、実際に私が非常勤職員として働きながら最終面接を受けた後日に、人事課から課長宛てに問い合わせがきておりました。
すると後日、課の飲み会で課長から「人事によく仕事を頑張ってると伝えておいたからね~」みたいなことを言われました。
推測ですが、ほぼ面接関係の問い合わせだったことで間違いないかと思われます。
そしてここで私は無事に最終合格へとたどり着きます!
まさに新しい挑戦をして1年目のことです!
やはり短時間の面接だけでは見えない部分ってたくさんあります。
人事課も本当は受験生一人一人のリアルな生の実態を知りたいはずなんです。ホントに公務員として仕事をやっていける人なのかというところを。
非常勤職員として働くと自分の情報をこちらから発信してアピールしていけるので、面接が苦手な人にはメリットが大きいと感じました。
・面接を受ける際の新しいネタになる(新しい挑戦になる)
非常勤職員が初めての方であれば、面接で話す大きなネタになります。
また新しい挑戦として自分の変化をアピールできますね。
公務員として実際の現場で働くことになりますので、役所のリアルな実態や面接官の共感を誘うような受け答えができるはずです。
今までの回答よりもリアル差が増すのは大きなメリットといえるでしょう。
・自分がイメージしている公務員の仕事と現実のギャップを埋めれる
私のような公務員として働きながら公務員を受験する方は別として、初めて公務員試験を受ける方にとって市役所の仕事はイメージしにくいと思います。
中には「公務員って毎日定時で帰れるんでしょ?」というイメージを持っている方もいるでしょう。
やはり何の仕事でもそうですが、実際にその場で働いてみないと実態ってわからないものです。
ゆえに公務員に合格したものの、公務員の仕事や職場環境が自分のイメージと合わず、ギャップに苦しんだ上に休職する方、退職する方も多いです。
しかし非常勤職員になれば公務員としての仕事のラインに加わることができます。
つまり公務員の仕事や職場環境をリアルで体感できるというわけです。これは採用後のことを考えても大きなメリットであると思います。
私が非常勤職員になったのは面接対策でもありますが、それに加えて自分のイメージする市役所の仕事と現実のギャップを埋めておきたかったというのもあります。
自分の視野を広げる意味でもオススメです。
・給料を貰いながら公務員試験対策ができる
私は国家公務員を辞職して市役所の受験をしていました。ある程度の貯蓄はありましたが、やはり金銭面の不安は残るところです。
なので非常勤職員になるまではスーパーでアルバイトをしていました。
しかし今思いかえせば、非常勤職員の方が貰える給料の額も多かったですし、なにより自分が目指している市役所の職場経験ができるというメリットがとても大きかったです。
非常勤職員の雇用形態はさまざまですが、私は週4日勤務で毎週1日休みを貰えていました。
金銭面的にもある程度は余裕がでるし、勤務時間も正規職員ほど長くはないため割と余裕を持って公務員試験対策もできてました。
※ちなみに働きながら予備校を利用したいなら通信講座が便利です。空いた時間で筆記試験の知識をメンテナンスしていけるし、2次試験対策もできるのでおすすめ。実際に昼休みなどを利用して通信講座を受けている非常勤職員の方もいます。
詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。
非常勤職員になるデメリット
さて、ここまで非常勤職員になるメリットをお伝えしてきました。
しかし、非常勤職員になったからといって最終面接に通るとは限りません。
もちろん非常勤職員であっても最終面接で落とされることはあります。
あくまで面接試験以外で自分をアピールできるというところがポイントで、他の受験生より有利になるというわけではないです。
むしろ非常勤職員になることは、場合にもよりますがデメリットも存在します。
・仕事で失敗をやらかすと面接にマイナス効果がある
・激務な課に配属すると非常勤職員でも忙しい
・上司との人間関係が悪いとあまり「現場の評価」はされにくい
・仕事で失敗をやらかすと面接にマイナス効果がある
非常勤職員で仕事の頑張りアピールできるポイントがあるということは、逆にいうと仕事がうまくこなせなければマイナスのイメージをアピールすることにもなってしまいます。
これは非常勤職員から受験する人に特有のデメリットだと言えますね。
仕事で絶対に失敗するなということではありませんが、やはり勤務態度や仕事のさばけ具合、仕事に対する姿勢などを見られているという緊張感をもっておいた方がよいです。
何か失敗をやらかしたとしても、自分が受験する公官庁で働いているのでなければ人事に情報がいくこともないのでしょうが、自分が受験する公官庁で働いているのであればマイナスのイメージが人事に伝わる可能性は高いです。
そもそも公務員は国民や市民の厳しい目線で見られてるものなので、面接に影響するからという理由ではなく、公務員として働く以上は緊張感を持って仕事に取り組みましょう。
非常勤職員として内部に身を置くということは、プラスにもマイナスにも評価がなってしまう諸刃の剣だということは意識しておいてください。
・激務な課に配属すると非常勤職員でも忙しい
公務員の配属される課の忙しさは課によってさまざまです。
ホントに定時に帰れるような課もあれば、毎日残業に追われるような激務の課もあります。
この辺り非常勤職員でも正規職員並みに忙しいといった所もあるようです。非常勤職員だからといって気を抜いておくと仕事についていけなくなってしまう可能性もあります。そうなると中々仕事ぶりがプラスの評価に結びつくのは難しいでしょう。
正直、非常勤職員になったとしてどこの課に配属されるかはわかりません。
ただ激務の課に配属されたとしても、きちんと仕事をこなしていけば評価ポイントはかなり高いものになるかと思います。
どこに配属されても頑張ろうという気持ちでいくことが大切ですね。
※市役所の激務部署については下記の記事も参考にしてみてください
・上司との人間関係が悪いとあまり「現場の評価」はされにくい
上司との人間関係がうまく作れないとなかなか現場ので評価をされにくい可能性があります。
実際、役所というのは色んなタイプの人がいるものです。人間は全ての人と相性が良いわけではありませんからどうしても合わない人というのが出てきます。
直属の上司や課長にマイナスの印象で目をつけられるようになっては、面接でプラスのポイントを得ることは難しいでしょう。こうなれば非常勤職員としての働きがデメリットとして作用してしまいます。
これも前項と同じく個人で選べるものではないので、非常勤職員として配属された課の人たちとうまくやっていくしかありません。
そもそも公務員は異動がつきものなので、どんな職員と一緒になっても仕事をしていく適応力が求められます。それを踏まえれば超えなくてはならない壁といえるわけです。
むしろここで人間関係に屈してしまうのなら、最終合格して公務員になってからが苦労することになります。
自ら積極的に職員とコミュニケーションをとるようにして、組織に早く溶け込めるように行動していきましょう。
だからこそ「絶対に自分はここで公務員として働く!」という強い意志をもって仕事に取り組む姿勢が重要になってくる
2020年4月より非常勤職員は「会計年度任用職員」に統一されます
(詳しくはこちら)
おわりに
最終面接の対策として非常勤職員になったというのはあくまで私が選択した新しい挑戦なので、別の新しいことへ挑戦するのも全然アリです。
ただ基本的に挑戦してみるものは何でもいいんですが、公務員と絡んでいるものだと公官庁とコネクションができて非常にいいと思います。
非常勤職員ではなく臨時職員であるとか、市役所志望なら市の主催するイベントのボランティアや清掃活動などに参加してみるのもいいですね。
ポイントは今までに自分がやったことのないものに挑戦することなんです。
過去の私のように、
・面接のノウハウ取得や練習で、頭がてんやわんやになっている方
・どれだけ面接の練習をしても最終面接が突破できない方
・もはやどうすれば最終面接が通るのかわからない方
こういう方こそ一度公務員試験の面接対策から離れてみることをオススメします。
一度引いた目線で面接と向き合うことで、少なくとも今より広い視野を持つことができるからです。
その上で新しい行動をすれば、今までと違う結果が付いてくるはずですよ!
ちなみに非常勤職員は募集している所もあれば募集していない所もありますが、働いてみるのは自分が受験する公官庁じゃなくてもいいです。
公務員のリアルな現場でどれだけ新しい経験を得て学んだか、その新鮮な感覚が大切ですからね。
さて、ここまで貴重な時間を割いて記事を読んでいただいた方に感謝します。
現在、最終面接が突破できなくて悩んでいる方に少しでも役立てたのなら光栄です。
ホントにすごく感謝している
悩みは身近な人に相談してみるというのも一つの有効手段だ
自分だけで考え込んでも答えが出ないこともあるからね