公務員トピック

さくっとわかる!会計年度任用職員とは?【わかりやすく解説】

「公務員の臨時や非常勤職員として働きたいんだけど、新しくできる会計年度任用職員って何?」

「今までの非常勤職員と何が違うの?」

「ごちゃごちゃしててわからないので、ポイントだけ知りたいです」

 

こんな声にお答えします!

 

皆さんこんにちは!
ざく(@NAO85294160)と申します。

 

今回は今年2020年4月1日より開始される「会計年度任用職員」についてのお話です。

私は過去に市役所の非常勤職員として働きながら正規職員になった経験があるので、その視点も踏まえつつ会計年度任用職員を解説していきます。

この記事を読むと

 

そもそも会計年度任用職員とは何か?

なぜこの制度ができたのか?

従来の非常勤職員とどのように違うのか?

メリットとデメリットは何か?

 

このあたりが分かると思います。

 

特にこれから非常勤職員として働いてみようと考えている方が、押さえておくべきポイントを中心にあげていきます。

 

こむ
こむ
非常勤職員の求人も気になってたんだけど、会計年度任用職員が始まるとどうなるの?
ざく
ざく
この制度の大きな趣旨は非常勤職員の処遇改善なんだけど、非常勤職員から変更になった点も多いのでポイントは押さえておこう。

では順番に見ていくよ。

 



会計年度任用職員とは?

正規職員とは別に2017年の地方公務員法と地方自治法の改正で、「臨時職員」と「一般職員非常勤職員」は会計年度任用職員という名称に統一されることになりました。

2020年4月1日よりこの会計年度任用職員の運用が始まります。

 

具体的に図で表すと、以下のような感じです。

それぞれ臨時、非常勤職員は「特別職公務員」「会計年度任用職員」「臨時職員」の3つへと厳格に分けられることになります。

そして上図から一般職非常勤職員が会計年度任用職員へと完全統一されているのが分かるかと思います。

実は従来の非常勤職員といえばこの一般非常勤職員のことをさしていました。

つまり2020年4月以降から非常勤職員の採用というのは、全てこの会計年度任用職員として雇われることになります。

これがおおまかな会計年度任用職員の制度です。

 

そしてその他の「臨時的任用職員」は「常勤職員に欠員を生じた場合」に、特別職非常勤職員は「専門的な学識・経験のある人」という感じで、それぞれ採用されるパターンが明確になりました。

 

特別職非常勤職員 専門的な知識、経験に基づき助言や調査などの事務を行う者として採用
一般職非常勤職員 会計年度任用職員として採用
臨時職員 常勤職員に欠員が生じた時に採用

 

ちなみに会計年度任用試験の募集は非常勤職員と同じく公募で行われます。

今までと同様に競争試験や面接で採用を行っていくようですね。

なので試験対策としては非常勤職員の時と変わらないと思います。

 

なぜ会計年度任用職員ができたのか?

この会計年度任用職員制度が始まった背景には非正規雇用公務員の増加や、その処遇に関する整理が行われていないという問題点があります。

つまり臨時や非常勤職員という身分は、役所によって処遇がバラバラだったわけです。

こういった違いは特に地方公務員に多く見られるようで、例えば

 

・非常勤職員がボーナスをもらっている自治体もあれば、もらってない自治体もある。

 

・週4勤務で早上がりの非常勤職員もいれば、週5勤務でフルタイム労働の非常勤職員もいる。

 

・採用試験を実施している自治体もあれば、採用試験がない自治体もある。

 

ざっくり言うとこんな感じです。

このような事態に伴って総務省が臨時・非常勤職員のあり方を見直し、新たに設計しなおしたものが会計年度任用職員というわけなんですね。

今までの非常勤職員との違いは?

今までの非常勤職員と違う会計年度任用職員の主な特徴は以下の通りです。

 

・フルタイムとパートタイム(短時間勤務)の2種類がある

・期末手当などの支給がある

・正規職員を基準とした給与が支給される

 

フルタイムとパートタイム(短時間勤務)の2種類がある

まず会計年度職員はフルタイムパートタイム(短時間勤務)の2種類に分かれます。

こちらは下記のように勤務時間で分かれるようです。

フルタイム パートタイム
勤務時間 週38時間45分 週38時間45分未満

 

期末手当などの支給がある

会計年度任用職員には期末手当が支給されます。いわゆるボーナスですね。

私も過去に非常勤職員をしていましたが、当然のようにボーナスはもらっていませんでした。なのでこういった処遇改善はこれから非常勤職員を目指す方にとって朗報と言えます。

また、期末手当だけでなく下記のような各種手当も支給対象になります。

フルタイム パートタイム
期末手当
通勤手当
時間外手当
退職手当 一定の条件で支給

退職手当は常勤職員の勤務時間以上勤務した日が18日以上ある月が、引き続いて6月を超えるに至った、フルタイム職員にのみ支給。

 

正規職員を基準とした給与が支給される

会計年度任用職員の給与水準は以下のようになっています。

・会計年度任用職員の給与は類似の職務に従事する常勤職員の給料表に紐付けた上で上限を決定する

ざっくりいうとフルタイムもパートタイムも正規職員のお給料ベースで支給されることになります。

これは正規職員と同じような仕事をやりつつも、お給料が低かった非常勤職員にとってうれしい話ですね。

さらに会計年度任用職員は職務の責任であったり職務遂行に必要な知識や技術、職務経験などが考慮されることで昇給や昇格をすることもできます。

こんな感じで全体的に、仕事のモチバーションアップにつながる多くの改善がなされています。

 

こむ
こむ
ティーチャーは、どんな非常勤職員だったの?
ざく
ざく
任期が決められた、週4日勤務の一般非常勤職員だよ。

正規職員と同じような仕事もやってた。

でも、やっぱり給料は低めだったな…

 

会計年度任用職員のメリット・デメリット

臨時、非常勤職員から会計年度任用職員になることで発生するメリット・デメリットを考察していきます。

 

会計年度任用職員のメリット

・昇給や立場の明確化により処遇改善が期待できる

・期末手当や退職手当など各種手当を受けることができる。

 

昇給や立場の明確化による処遇改善

同一労働同一賃金や立場の明確化は大きなメリットと言えます。

これまでの非常勤職員は正職員と同じ仕事をしているにも関わらず低賃金であったり、職務範囲や立場が曖昧であるという問題を抱えていました。

今回の会計年度任用職員で、同じ仕事をしている正規職員ベースの給与が支給されるようになり、職務内容の責任や職務を遂行する上での知識、技術、職務経験によって昇給することもできるようになります。

また業務内容や立場の明確化によって、非常勤職員の業務内容がバラバラになっているという曖昧な状況の改善が期待できます。

期末手当や退職手当など各種手当を受けることができる

期末手当(ボーナス)が支給されるのも大きなメリットです。

正規職員になって思うんですが、やはり非常勤職員時の給与は心もとなかったです。なのでボーナス支給というのはありがたい改善だと思います。

またフルタイム勤務限定ですが、一定の条件の下で退職手当も支給されるとのこと。

さらにこれまでの非常勤職員には無かった、通勤手当、時間外手当も支給すべきとなっています。

その他の手当て(勤勉手当)なども要検討課題となっているので、今後さらに手当の範囲が拡大していくかもしれません。

 

会計年度任用職員のデメリット

・任期が1会計年度

・服務規定が適用されることで一定の制限を受ける

 

任期が1会計年度

会計年度任用職員はその名の通り任期は1会計年度となっています。

なので任期の更新という概念はなく、再度任用される場合でも新たな職に改めて任用されたという考え方になります。

よって来年以降に再雇用されるかどうかわからず、不安定な身分となります。継続的に働いていきたいという方には向いてないですね。

服務規定が適用されることで一定の制限を受ける

会計年度任用職員には服務に関する各規定が適用されます。

具体的には以下の通りです。

 

・服務の根本基準

・職務に専念する義務

・服務の宣誓

・政治的行為の禁止

・法令等及び上司の職務上の命令に従う義務

・争議行為等の禁止

・信用失墜行為の禁止

・秘密を守る義務

・営利企業への従事等の制限 (※パートタイム会計年度任用職員は対象外)

 

このように非常勤職員の時にはなかった各種服務規定が適用されるようになるので、注意しておきましょう。

例えば「営利企業への従事等の制限」があるということは副業が禁止されるということですね。

ただし、パートタイム会計年度任用職員は対象外なので副業もOKです。

正規職員は当然に適用される服務規定ですが、今まで非常勤職員については適用がなかったために制限が入るのはデメリットとも言えます。



会計年度任用職員から正規職員を目指すために

さてここまで会計年度任用職員を見てきましたが、いかがだったでしょうか?

私の感覚的に会計年度任用職員は非常勤職員と変わらないものだと推測しています。

勤務時間によってフルタイムやパートタイムに種類が分かれるなどの違いはありますが、職務自体は今までの非常勤職員と大きく違うものではないですね。むしろ厳格に仕事のポジションが明確になって職務範囲が整理されると思います。

なので私が非常勤職員から正規職員へなったように、会計年度任用職員という実務経験をとおして正規職員を目指すこともできます。

会計年度任用職員はデメリットでも話したように任期1会計年度の不安定な立場ですから、来年も再任用されるか不安になるよりも、1年で正規職員へなる道を決めた方が長期的に安心できます。

2020年4月から始まる会計年度任用職員ですが、正規職員狙いでいくのであれば以下のように受験を決めるといいかと思います。

 

・公務員試験の筆記試験から勉強を始める人は、短時間(パートタイム)の職員で働き空いた時間で筆記試験の勉強をする。

・公務員試験の筆記試験対策が十分な人は、フルタイムでもパートタイムでもいいので現場での実務をとおして2次試験対策をする。

 

フルタイムは正規職員と同じ労働時間です。公務員試験の筆記試験対策はとても時間がかかるので、筆記試験対策が終わっていない人は勉強時間を確保するためパートタイムの方がおすすめです。

また、便利な公務員予備校の通信講座を利用すれば、仕事をしながら予備校の講義を受けるれます。(公務員予備校の通信講座はこちら)

 

逆に筆記試験対策がバッチリな方はバリバリ現場での実務を経験し、面接試験で話すネタや職場でのリアルな経験を積みましょう。

会計年度任用職員として働くことで、きっと自分にしか話せないストーリーが生まれるはずです。

とはいえ、集団面接や集団討論など普段あまり経験しない面接試験もあるので、経験のないタイプの面接試験は公務員予備校などで練習しておくことをおすすめします。

 

こむ
こむ
どうせ1年なら会計年度任用職員からステップアップして正規職員を目指したいな
ざく
ざく
その方が将来性もあっていいよね。

ただ仕事しながら公務員試験対策はなかなか大変だ。

でも公務員としての仕事を経験しながらの受験は、現場を知れる大きなメリットがある。

 

最後になりますが、この会計年度任用職員は実際に始まってみるまで何とも言えないところがあります。

「会計年度任用職員に正規職員ベースの給与を払う」→「給与アップ!」→「でもその分自治体の財政は圧迫される」

こんな感じで色々と問題も浮き彫りになっているのも事実なんですよね。

会計年度任用職員については、これからも随時情報をまとめていきたいと思っています。

 

それでは今回はこの辺で!

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!

 

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