
「公務員試験に落ちてしまった…」
「頭が真っ白で、今は何も考えられない…」
「マジで何も考えられないので、次に向けて何をすべきか教えてほしい」
こんな極限状態の方に向けて、同じく過去に極限状態を味わった私がお答えします!
皆さんこんにちは!
ざく(@NAO85294160)と申します。
今回は今年の公務員試験に受からなかった方が、次に向けてやるべきことをお話しします。
私も過去に何度も絶望状態を味わったことがあるので、試験に落ちた時の何とも言えない気持ちはすごくわかります。
次とか考えてられないですよね。
もー、何もやる気でない感じ…
本当に自分の番号はないのか、見逃しただけじゃないのか、と何度も合格発表画面を再確認したり…
もしかしたら補欠に入ってるかもしれないと、現実逃避してみたり…(ちなみに不合格は不合格なので、合格した人以外が補欠になることはありません)
まぁ色々と挫折を味わってきたのですが、いつかは自分の心を整理しつつ、次に向けて動き出さなければいけません。
とはいえ、急に気持ちをやる気モードに切り替える必要はありませんよ。自分のペースで徐々にエンジンを再稼働させていきましょう。
そのお手伝いをするために、数々の公務員試験で挫折を味わいながらも、最終的には2回も公務員になれた私が、試験に落ちてから次に何をすべきかをアドバイスさせていただきます。
でもその経験があったからこそ得たものがある
今回は過去の反省点も踏まえて、試験に落ちた後に何をすべきかを解説していくよ。
Contents
公務員試験に落ちた原因を分析しよう

まずは自分が落ちた原因を洗い出して分析してみましょう。
公務員試験の内訳をざっくりみると、以下の項目になります。
・1次試験 (筆記試験)
・2次試験以降 (面接試験、論文試験)
・最終面接
原因を分析するにあたって、上記のどこで落ちたのかがポイント。
まずは自分の受けた試験に対して、
今の実力で何点得点できたのか?何位で落ちたのか?弱点は何か?
こんな感じで情報を集めてみましょう。
成績の開示請求をしてみる
1次試験であれ、2次試験であれ不合格になってしまったら成績の開示請求をしてみてください。
成績の開示をすることで、自分の得点や順位を知ることができます。
さすがに事細かな得点の内訳を知ることはできませんが、今の実力で自分がどのポジションにいるのかを知ることができます。
ぶっちゃけこれだけで自分の弱点を知ることはできませんが、1つの分析材料にはなります。
筆記試験で落ちた場合の原因とは?
落ちた原因が1次試験の筆記試験であれば、その原因は得点不足です。
公務員の筆記試験は大体6~7割得点できれば合格圏内だと言われています。
しかし実際は筆記試験の難易度によってボーダーが変わってくるので、あくまで基準だと思ってください。特に筆記試験の内容が簡単だと必然的に競争率も高くなります。
私も過去に教養試験8割と専門試験9割の得点で、落ちてしまった試験があるくらいです。
とにかく自分が受けた筆記試験に対して課題や弱点を洗い出します。
・わからない問題があった
・知らない問題があった
・時間が足りなかった
上記のように得点ができない原因はいくつか考えられます。それぞれの原因に対して対策を立てるためにも、得点できなかった原因をまとめてみましょう。
試験問題を持ち帰ることができるタイプの試験であれば、後から自己採点をして自分が詰まったところや正答できなかったところを洗い出してみるのもいいですね。
やり方は様々ですが、筆記試験において自分の力が不足しているポイントを考察してみることが重要です。

2次試験で落ちた場合の原因とは?
2試験以降で落ちた場合、受けた公務員試験によって原因が変わってきます。
というのも、試験によってはリセット方式という採点方式を採用している場合が多いからです。
リセット方式とは?…1次試験の得点が2次試験以降で0になり(リセットされる)、考慮されない採点方式
つまり、どれだけ高得点で1次試験を突破しようと2次試験以降は全員スタートラインが同じになるわけです。2次試験以降は筆記試験を最下位で合格した人と、トップで合格した人が同じ得点になります。
これは筆記試験を頑張った人にとって報われない採点方式ですよね。
公務員試験が人物重視へと変わっている典型的な例と言えます。筆記試験が完全に足切りのための試験です。
ただし、全ての公務員試験がリセット方式ではありません。地方公務員試験ではリセット方式がよく見られますが、国家公務員試験などは筆記試験の得点も引き継がれます。
リセット方式の場合は面接試験の得点がもろに合否へと繋がります。よって面接対策不足が落ちた原因だとわかります。
逆に筆記試験の点数が引き継がれる場合は、筆記試験の得点力不足が原因とも考えられます。例えば1次試験の筆記をパスしたとしても、得点が最下位だったのなら面接で逆転することはかなり難しいからです。
このように採点方式の違いで落ちた原因が違うこともあります。
最終面接で落ちた場合の原因
最終面接まで残った方は、その官公庁が求める合格レベルの学力、面接力が備わっていると言えるでしょう。
それゆえに最終面接に残った受験生は全員レベルが高いです。なので必然的に最終面接の難易度は高くなっています。
よって、落ちた原因というのは他の受験生のアピール力が勝ったから…という程度にしかわかりません。
惜しくも最終面接で落ちた場合の原因は、とても分析しづらいと思います。
ところで…
「市役所試験の場合、最終面接ではその自治体に住んでいる受験生が優位になる…」
「最終面接ではコネがある受験生が優位になる…」
こんなうわさを聞いたことないでしょうか?
いわゆる受験生の住所やコネのお話です。
住所が合否に試験の合否に関係するか定かではありませんが、全く影響してないとも限りません。本当に最終面接の判断基準はブラックボックスで読めないです。
参考までに、私が最終合格した市役所の同期は住所がバラバラで、その自治体に住んでいる人もいれば、違う自治体に住んでいる人もいました。
ちなみに私自身もその自治体の住民ではなかったです。
これは住所が関係なく合格できた一例だと言えますね。
そしてコネに関しては現在ほとんど合否への影響は見られなくなったと聞いています。
とはいえ全くもって絶滅したわけじゃなくて、いまだに古いコネの慣習が残った官公庁もあるそうです。コネのあるなしもまた、ブラックボックスと言ったところでしょう。
※公務員試験のコネに関しては下記の記事でもまとめています。↓

同じ失敗を繰り返さないよう次に向けてしっかりと対策をしていこう。
落ちた原因に対して対策をしよう

試験に落ちた原因を分析したら、具体的な対策をしていきます。
筆記試験の対策
筆記試験を突破できない主な原因は得点力です。
なので具体的にどうすれば自分の得点力を上げれるかを考えて対策を考えます。
専門試験がある試験を受けてみる
教養科目だけの筆記試験で落ちてしまう場合は、専門科目がある試験を受けてみましょう。
もちろんこれは専門科目をきちんと勉強していることが前提ですよ。
逆に専門科目があることで落ちてしまったのなら、教養科目のみの試験を受けてみましょう。
私はどちらかというと専門科目の方が得意だったので、あえて専門科目がある公務員試験を受けていました。
これにより教養科目だけの試験に比べて、筆記試験の突破率は格段に高かったです。
専門科目は勉強していないと全くわからない問題ばかりです。逆に言えば勉強をしてる人だけが得点を取りに行けます。
これを利用して、専門科目をやりこんでいない受験生と差をつけちゃいましょう。
公務員予備校を利用する
公務員予備校を利用することで筆記試験を突破するノウハウを学べます。
特に公務員試験を独学で勉強している方は受ける恩恵が大きいですね。
私も最初は独学スタイルで公務員試験の勉強をしてましたが、とても本番で通用するレベルには持って行けませんでした。
しかし独学を挫折し、大学の公務員試験講座を受講してから一気に筆記試験の得点力が伸びました。そして翌年の公務員試験で最終合格まで辿り着きました。
やはり予備校を利用することで格段に合格までの時間を短縮できます。

公務員試験対策不要の筆記試験を受けてみる
今の公務員試験には特別な公務員試験対策が不要な試験というものが出てきています。
それが新教養試験の「Light」と呼ばれるものです。
まだ採用している官公庁は少ないですが、今後増えてくる試験のタイプかもしれません。
「Light」の試験はSPIレベルの筆記試験なので、公務員志望者だけでなく民間との併願を考えている人も受けやすいのが特徴です。なかなか筆記試験の勉強をする時間が無い人にとっては対策にもなります。
それゆえに受ける受験生も多く、競争率はかなり高いものになっているようですね。
こちらの詳細は下記の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。

2次試験以降の対策
面接試験を突破できない原因は、受験生の数ほどあると言っても過言ではないです。
明確にこの対策をやっておけば大丈夫というのはありません。
ただし基礎的な面接対策をしていても、なかなか受かることができない場合は別の対策をやったみた方がいいです。
これは、よほど面接力が高い人でもなければ他の受験生と差別化が難しくなるからです。要は面接力が普通である場合、他の受験生と同じ対策をしていても面接官の印象に残りにくいということ。
そこで面接力が普通以下だった私が、面接試験を受ける前にやってみた対策をお話しします。
正直この対策が絶対に効果的かはわかりません。
しかし少なくとも私が面接試験に受かり始めたのは、次のような人とは違う対策を考えるようになってからです。
受験先の官公庁に直接訪問してみる
まずは実際の職場を訪問してみるという対策です。
私は家族がとある政令指定都市の職員と友達だったので、アポをとって直接その方へ会いに行きました。
そのおかげで、その自治体が今力を入れていることや、リアルな職場の話、市役所の大変なところ、やりがいを感じるところ、求めている人材、回ってきた部署の話、などなど…
現場のリアルな話をガッツリ聞くことができました!
現場で働く職員から聞いた生の声は、絶対に受験先のホームページを眺めているだけでは得られない情報です。もうこの時点で他の受験生と差別化ができていると思います。
またこの職員を訪問したという行動を面接の時に話すことで、面接官に印象を残すことができます。
私も役所で働いてきたからわかるんですが、職場を訪問してくる受験生なんて、まぁ滅多にいませんよ。
逆に言えばそういう受験生はすごく印象に残ります。これがこの対策のポイントです。
新しいことにチャレンジしてみる
面接に落ちてしまったのなら、次の試験に向けて何か新しいことにチャレンジしてみましょう。
次もまた同じ官公庁の公務員試験を受けるのであれば、今の自分に変化をつけておく必要があります。
今年の面接試験で落ちたのに、1年後に同じ状態で面接を受けても結果は同じです。
やることはボランティアとか何でもいいんですが、できれば公務員とリンクできることがいいですね。
例えば官公庁の非常勤職員(2020年から会計年度任用職員)として、働いてみる方法は特にオススメです。
公務員との繋がりもできますし、何より自分が公務員の仕事に携われることが大きいです。
日々の仕事が面接で話す大きなネタにもなるし、仕事で自分をアピールする機会もできます。
そしてこのやり方であれば、職場の人に話を聞く機会を確保できます。
前段の「受験先の官公庁を訪問してみる」という対策を聞いて、
「自分は公務員の知り合いなんていないし…誰に会いに行けばいいんだろう」
「どうやって公務員とコネを作るの?」
こんな悩みを持った方の解決策にもなりますね。
面接に落ちた年と変わらない試験対策を続けていくよりも、新しいことにチャレンジして成長した自分をアピールする方がはるかに効果的です。
※非常勤職員の募集は各官公庁のホームページや、こむいんでチェックすることができます。
失敗は成功のもと!
まとめ

●まずは1次試験(筆記)、2次試験(面接)ごとに試験に落ちた原因を洗いだす。
・成績開示請求をして自分の得点力、面接力、弱点を把握する。
●1次試験が原因で試験に落ちた場合は以下の対策を試す
①教養科目のみや、専門科目ありなど自分が得意な科目で受けれる試験を受けてみる
②公務員予備校を利用して得点力をアップさせる。
②公務員試験対策が不要な試験を受けてみる
●2次試験以降で落ちた場合は以下の対策を試す
①面接前にアポをとって官庁訪問してみる
②非常勤職員(会計年度任用職員)として公務員の職場で働いてみる
さて今回は「今年の公務員試験に受からなかった方が、次に向けてやるべきこと」をテーマにお話してきました。
何の試験にでも言えることですが、試験に落ちてしまうとつらいですよね。
今までやってきたことは無駄だったとさえ思ってしまいます。
でもそれは違っていて、今まで継続してきた積み上げは必ず自分の力になっているものです。
もし来年公務員試験を受験するなら、その力をさらに確実にするために必ず失敗した原因の分析と対策を行いましょう。自分のペースで構わないです。少しづつ次に向けて行動していきます。
未来はすでに走り出していますからね。
乗り遅れないように、できることからしっかりと対策を積み上げていきましょう。
なぜ昨日の模試は点数が悪かったんだろう?
ずっとゲームしてたから?
いや、違うよね…

