「ぶっちゃけ公務員試験って難しいの?」
「独学は厳しいと言われてるけど、ホントの所どうなんですか?」
こんな疑問にお答えします!
皆さんこんにちは!
ざく(@NAO85294160)と申します。
今回はこれから公務員試験を勉強しようと考えている皆さんに、公務員試験の「難しさ」についてお話しします。
私自身は大学3年生の頃から市販の問題集を1~2冊テキトーに購入して公務員試験の勉強を独学で始めたんですが、まぁ…見事に挫折しました(;^ω^)
難しいというのも勿論あるわけですが、初見だと公務員試験に合格するというイメージが全く湧かないんです。
全体像が全然つかめなかったんですよね。
「独学だともはや何をどう勉強していいかがわからない」
これが大学3年生時の私が、公務員試験に対して持った率直な意見でした。
今は公務員を8年ほど経験している私ですが、今でこそわかる公務員試験の難しさを、受験当時を振り返りつつ、これから受験する方にお伝えできればと思います。
あわせて公務員試験の独学は難しいのか?という点にも触れたいと思います。
大学入試レベルだとか何とか…。
そこん所どうなの?ティーチャー?
難しいものもあれば、簡単なものもあるといったところだね。
では見ていこうか。
Contents
公務員試験が難しいと言われている理由とは?
公務員試験が難しいと言われている原因は以下のポイントだと思われます。
・筆記試験の科目が多い
・筆記試験の難易度が上がっている
・人物重視で2次試験の難易度が上がっている
・職員削減で採用人数が減少している
私が受験したことがある公務員試験は、地方上級(全国型)、国家一般職、国税専門官、財務専門官、市役所、裁判所事務官、国立大学法人…
ざっくり言うとこんなところです。(国立大学法人は準公務員試験みたいな感じです)
便宜上、私が受けたこれらの試験から公務員試験の難しさを考察していきます。
筆記試験の科目が多い
公務員の筆記試験はとても科目が多い試験です。これが難しいと言われている理由の一つだと思います。
例えば地方上級試験を例にあげてみると、出題科目は下記の通りです。
試験名 | 科目 |
地方上級試験 (全国型) | ●教養科目
判断推理、数的推理、資料解釈、文書理解 英文、古文、政治・経済、社会、日本史 世界史、地理、数学、物理、化学、生物 地学
●専門科目 政治学、行政学、国際関係、社会政策 憲法行政法、民法、刑法、労働法 ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学 経営学 |
ざっくり並べるとこんな感じです。
約30科目といったところ。
さて皆さんいかかでしょうか?
正直、軽い気持ちで受験を考えているとこの時点でやる気を奪われますよね?それくらい物量が多いはずです。
そもそも何から手を付けて、どの程度まで勉強すればいいのか?初見ではそれさえわからないと思います。これが公務員試験の難しくしている要因の一つです。
筆記試験の難易度が上がっている
これだけ筆記試験の科目が多いなら、広く浅く出題されて問題自体が簡単なのでは?
このように考える方もいらっしゃるかと思いますが、最近の筆記試験は難易度が上昇していて意外と深いところまで問われる問題が多いです。
私も過去に5~6年ほど公務員試験を受けてましたが、過去問をやり込んでいても一筋縄でいかない問題が多いです。
もちろん受ける試験によって難易度が違うので一概には言えませんが、さまざまな公務員試験を受けてきた私は、難易度が上昇傾向にあると感じていました。
特に地方上級の経済学なんかは、毎年のように初見問題に出くわすレベルでした。
人物重視で2次試験の難易度が上がっている
公務員試験は筆記試験をパスすれば2次試験へと進めます。2次試験以降は主に面接試験や論文試験で構成されています。
実はここ最近の公務員試験は人物重視で、この面接や論文試験の比重が上昇しています。
受験先によっては2次試験以降に筆記試験の点数を考慮しないところもあるくらいです。
つまり前段で紹介したボリュームのある筆記試験を突破したところで、2次試験で得点できないと容赦なく不合格になります。
これが厄介なもので、公務員試験における一番の壁と言えます。
筆記試験は勉強すればするほど結果に繋がるので対策は非常にシンプルなんですが、面接試験や論文試験はなかなか不透明な所が多く、何をしたら合格というのが明確ではありません。
もちろん2次試験対策をすることで合格の確率を上げることはできますが、ある程度の運も絡んできます。
こんな感じで、2次試験も公務員試験の難易度を上げる要因の一つとなっています。
職員削減で採用人数が減少している
公務員試験の採用人数が減少傾向にあるとうのも公務員試験の難易度を上げています。
どこの役所でも同じですが、公務員の人数は減るが仕事は増えるという状況になっています。これは日本の人口が減少している背景を考えれば仕方ないでしょう。
もっと細かく言えば、正規職員の数は減少して非正規職員の数が増えているといった感じです。人件費の削減傾向が顕著にみられますね。
これから公務員試験を受験しようと考えている方の多くは正規職員を希望していると思いますので、そうすると職員採用が段々と狭き門になりつつあります。
採用の枠も減りつつある…
なるほど…難しい!
公務員試験の独学が難しい理由とは?
続いては公務員試験の独学についてです。
一般に初心者にとって独学は難しい言われる公務員試験ですが、その理由は以下のとおりだと思われます。
・試験全体のボリュームが把握できない
・筆記試験のコツがわかりにくい
・質問できる環境がない
・2次試験対策がやりづらい
では順番に見ていきましょう。
試験全体のボリュームが把握できない
繰り返すようですが公務員試験の科目数はとても多いです。地方上級(全国型)試験を例にあげれば30科目ほどありました。
もちろん1科目ごとに参考書があり過去問集があるわけです。そして独学するためにこれらの本を揃えてたとして、初見だと次の項目で壁にぶつかります。
・勉強する順番
・勉強する範囲
・勉強するレベル
この辺りが不明確であり、どの順番でやればいいのか?どのくらいの範囲をどのレベルまでやればいいのか?という疑問が湧いてきます。
私が独学で挫折したのもこれらが原因でした。
さらに全体のボリュームがわからないと自分が受験する公務員試験に間に合うのかもわかりませんよね?もしかしたら間違ったペースで勉強しているんじゃないかと日々不安に襲われます。
初見だと全体のボリュームが把握しにくいがゆえに、スケジュールを立てるのも困難になってきます。
筆記試験のコツがわかりにくい
公務員試験の筆記試験には効率よく勉強していくためのコツが色々とあります。
いわゆる取捨選択をする勉強法であり、これが合格に直結すると言っても過言ではありません。30科目近いものを、まともに1つ1つの科目を勉強していると1年かけても終わりませんからね。
公務員試験は満点を取る試験ではないので、優先度の低い捨てる科目は後回しにして、良く出題される分野を最優先で勉強していく必要があります。
しかし独学だとこういったコツをつかむタイミングに恵まれていません。
時間を掛けるべきポイントと、後回しにするポイント、これらを把握していないと余計に勉強の時間がかかるし、結果的に試験の点数も伸び悩むことになります。
質問できる環境がない
すぐに質問できる環境がないというのも独学の厳しいところです。
市販のテキストや問題集はわかりやすく丁寧に作られていますが、それでも疑問点は湧いてくるものです。
特に数的処理や、経済学は計算問題も多く出題されるので、解説が理解できなかったりすると打つ手がありません。また、問題集の中には売り上げアップのために難しい問題ばかり詰め込んでいるものもあります。 (※おすすめの参考書、問題集はこちらで紹介しています)
下手すると1日中問題と格闘する羽目になりますが、かなり時間がもったいないですね。
この点、公務員予備校であればいつでも講師に質問できる環境があるので、わからない問題はすぐに解決することができます。
すぐに質問できない環境、これも独学の厳しいところです。
2次試験対策がやりづらい
独学だと面接試験や論文試験などの2次試験対策がやりづらいです。
一応、有料で模擬面接の練習ができる公務員予備校もありますが、予備校の生徒ほど手厚いサポートは受けれません。
予備校以外だとハローワークやジョブカフェ、大学の就職支援課などで面接の練習ができますが、やはり公務員に特化した面接対策ができるのは公務員予備校だけです。
私も1度はハローワークで面接練習をしましたが、あまり公務員試験について精通していない様子でした。
しかし、面接試験は場数を踏むことも対策になるので、独学であれば利用できるサービスはすべて利用して面接のスキルを上げていくのがベストです。
また論文は自分で書くことで練習はできますが、第3者による添削がないと正しい論文が書けてるかわかりませんよね?つまり独学では自分の書いた論文の評価ができません。
とはいえ、論文は正しい書き方をきちんと抑えた上で、頻出テーマを使って練習すればある程度レベルアップできます。今は有料で論文の添削をしてもらえるサービスもあるので、第3者にチェックして評価してもらえます。
よって論文試験については独学でも、論文のコツと添削サービスを利用することで合格ラインまで持って行くことは十分可能です。
最初は予備校を利用する受験生が多い
公務員試験の難易度や独学のやりづらさから、最初は公務員予備校に通う人が多いです。
公務員試験は一度ノウハウを習得すれば後は一人で受験をしていくことができます。1年も公務員試験の勉強をやっていれば十分独り立ちできるし、例え1年目に結果がでなくとも、2年~3年と自分のペースで受験を続けていくことができるようになります。
もし最初の土台が中途半端に出来上がってると、結局2年目以降も結果が出せなくなります。
なので最初はしっかりと公務員予備校で公務員試験のノウハウをプロに教わった方が、長い目で見るとメリットがたくさんあります。
2年目以降はダラダラ勉強だけするというのはオススメしません。
1年で習得した勉強のノウハウを活かしながら、あとは色んなことにチャレンジして行った方が2次試験以降の対策にもなりますからね。
一番のオススメは公務員の職場で実際に働いてみることです。実務を経験しながら、空いた時間で筆記試験の勉強という流れに持っていければ面接の時に使える大きなネタになります。(働いてみるというのは非常勤職員や臨時職員としてです)
お給料も貰えるし、職場体験もできるし、職場で頑張って評価されれば面接でのプラスポイントにもなります。
私もこのやり方で地方公務員に無事転職できました。
1年目にしっかりとした土台と軸が出来上がっていれば、2年も予備校に通う必要はないです。空いた時間を新しいことにチャレンジする時間に使いましょう。
色々と悩む時間も節約できるのもメリットだ。
まとめ
今回のテーマである、公務員試験の「難しさ」「独学の難しさ」のまとめです。
●公務員試験が一般的に難しいといわれる理由
1.筆記試験の科目が多い
2.筆記試験の難易度が上がっている
3.人物重視で2次試験(面接や論文)の難易度が上がっている
4.職員削減で採用人数が減少している
●公務員試験の独学が難しい理由
1.初心者だと試験全体のボリュームが把握できない
2.筆記試験のコツがわかりにくい
3.質問できる環境がない
4.2次試験対策(主に面接)がやりづらい
私も最初に公務員試験の勉強を始めた時は、何から手を付けていいのか?どこまでやればいいのか?公務員試験の全体像がさっぱりわかりませんでした。ちなみに私が公務員試験の勉強法や全体像が分かり始めたのは、大学の学内講座を受けてからです。
今振り返ってみても、公務員試験は初見で独学ならば確かに難しい試験だと思います。
自分の経験から言って、これから公務員試験の受験を考えている人は最初に公務員予備校や大学の公務員講座を利用することをおすすめしたいですね。
結果的にその方が早く公務員になる道だと思うからです。
予備校などの講座を利用すると費用がかかりますが、早く公務員になってしまえばその費用も給料やボーナスで回収できてしまいますからね。自己投資だと思って予備校を利用する方が独学よりも確実性は高いです。
公務員試験は確かに難しい試験ですが、正しい勉強を積み上げれば誰でも結果に繋げることができる試験です。中には科目が少ない試験や、問題の難易度が低い試験もありますので、自分のレベルにあった試験を選んで受けてみるのもいいと思います。
難しい試験ながらも、きちんとした攻略法はありますので、ぜひ正しいやり方で公務員を目指してみてください。
独学でも予備校でも同じことだね。
それでは今回はこの辺で!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!