公務員の非常勤職員ってどんな仕事してるの?
どうやってなるの?
こんな疑問をお持ちの方にさくっと解説します。
皆さんこんにちは!
ざく(@NAO85294160)と申します。
今回は非常勤職員から正職員になった経歴を持つ私が、その経験を元に非常勤職員の実態について解説します。
正規職員を目指す人にとって非常勤職員ってよくわからない存在ですよね?私も非常勤職員になってみるまでは考えたことなかったです。
でも、正規であれ非常勤であれ役所で働く公務員です。
お互い一緒に仕事をする機会もあるので、概要は押さえておきましょう。
(補足)この非常勤職員は2020年4月より「会計年度任用職員」に統一されます。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
私の経験をもとに話していくよ
Contents
公務員の非常勤職員とは?
一定期間に専門知識を持っている職員を必要とする場合に雇用される職員
この非常勤職員は正規雇用の職員に対して「非正規職員」と言われます。
実は今この非正規職員の数が急増しているんです。
現在、全国の市区町村の3分の1がこの非正規職員だと言われています。
では、そんな非正規職員の中の一つである非常勤職員の中身を見ていきましょう。
臨時職員との違いは?
非常勤職員とは別に臨時職員というものもあります。
こちらも非正規職員の一つなのですが主な違いは次のとおりです。
非常勤職員 | 一定期間に専門知識を持っている職員を必要とする場合に雇用される職員 |
---|---|
臨時職員 | 正規職員が一時的に欠けた場合や、臨時の職がある場合などに採用される職員 |
臨時職員は一時的なものですが、地方公務員法が適用されており正規職員と同じ立場となって働きます。
ちなみに非常勤公務員は地方公務員法上の”特別職”という扱いになっており、法律上の取り扱いが違っています。
採用期間や勤務時間は?
非常勤職員の採用期間は基本的に1年ほどです。
勤務日数は週5回もあれば週4回もあります。
また週5回の15時まで勤務など、勤務時間が短縮されているケースもあります。
ちなみに私は週4日勤務の17時までという勤務形態でした。
実績を出せば採用期間が更新され2~3年ほど勤務できることもあるそうです。
給与は?
非常勤職員の給与は正規職員に比べれば安いです。
年収でいうと200万いくか、いかないかといったところ。
ボーナスも支給される流れになってきていますが、基本的に現状の非常勤職員にはボーナスがないです。
非正規職員が増加している理由とは?
結論から言えば、人件費をおさえつつ増加している仕事に対応するためです。
地方公務員に限ったことではないですが、公務員の仕事というのは国民のニーズの多様化により増加かつ複雑化しているという背景があります。
よく地方公務員はジェネラリスト(広範囲な仕事をする人)だと言われますが、業務内容の複雑さも相まって、段々と専門的になりつつあります。
また公務員の人員削減という傾向も顕著にみられます。
ここ最近、私が過去に受験した市役所や県庁などの採用募集人数を見ていても明らかに数が減ってきているといった感じです。
私が最初に国家公務員の新規採用職員として配属された課のポストは、数年後には嘱託職員の配属されるポストに変わっていました。だんだんと新規採用職員のポストが減ってきているというのがわかりますね。
さらに少子高齢化などの時代背景により、福祉サービスなどの業務は拡大していおり、働き手の人口は減少しているという状態です。
つまり公務員というのは、人は減っているが仕事は増えているといった状況なんですね。
よって予算というお金の縛りがある中、増加していく仕事に対応するために多くの自治体で非正規職員が採用されるようになっているわけなんです。
当然、正規職員よりも人件費はかかりませんからね。
このような背景があって非常勤職員などの非正規職員が増加しています。
非常勤職員ってどんな仕事するの?
非常勤職員の代表例は国家公務員や地方自治体の事務職です。
私の経験上から言えば正規職員とほぼ同じ仕事をやっている感じでした。
さすがに予算編成などの業務には携わりませんでしたが、基本的なデスク作業やクレーム対応などはやっていました。
割と雑務が多いイメージなので、働きながら公務員の雰囲気を感じるには絶好のチャンスと言えます。
ただし、部署によっては正規職員以上にハードな業務をさせられるような所もあるようです。
参考までに私が非常勤職員の時にやっていた業務を下記に載せておきます。
ちなみに私が非常勤職員で配属されたのは環境係の部署だったので、下記の業務は環境系統の内容になります。
・パソコン作業(データ入力や文書作成など)
・窓口業務
・電話対応(クレーム処理含む)
・現場対応(クレームなどを受けた場合)
・新しく来た臨時職員への業務説明
・住民説明会(主に上司のサポート)
・その他、正規職員に依頼されたチェック作業などの雑務処理
非常勤職員のなり方
公務員試験と同じように選考試験を受けて採用という形になります。
ただし、試験と言っても正規職員採用試験のようなガチな試験ではありません。
非常勤職員の筆記試験とは?
筆記試験は民間のSPIレベルの試験だと思ってもらって大丈夫です。簡単な学問の知識や常識で解けるような問題が中心になっています。
適性試験も課せられる場合があります。
筆記試験も適性試験も特別な対策は不要ですが、不安であれば下記の本をやっておけば大丈夫です。
とくに公務員試験を勉強してきた方は全くと言っていいほど対策は不要ですね。
非常勤職員の面接試験とは?
こちらも基本的な面接対策ができていればOKです。
自己PRや志望動機などの定番ポイントは押さえておきましょう。
公務員の面接対策がわからないという方は「さくっとわかる!公務員の面接試験対策!」の記事を参考にしてみてください。
ところで言い方が少し悪いですが、非常勤職員に採用されやすいのは「使い勝手がよさそうな方」ということらしいです。
いまだによく意味がわからないんですが、採用されている人の中には以前も市役所で非常勤職員や臨時職員をやっていた方も多いです。私の推測ですが雑務系をこなしてきた経験がある方が採用されやすいという意味なのかもしれませんね。
面接もなんとなく緩い感じです。非常勤職員の試験を受けてみるとわかるんですが、主婦やサラリーマンみたいな方から学生まで幅広い年齢層が会場にいます。正規職員採用試験のような張り詰めた感じではありませんでしたね。
ちなみに私は非常勤職員の試験結果は「補欠」でした。
実は合格してないんですよね(;^ω^)
4月の人事異動に合わせて空いたポストができたので、たまたまお声がかかったという感じです。
非常勤職員の求人はどこで探すの?
非常勤職員の求人は公官庁や自治体のホームページや広報誌、ハローワークなどで探すことができます。
毎年のように募集している所もあれば、時期が不明確なところもありますので情報はこまめにチェックすることをおすすめします。
また、全国範囲で公務員試験情報を探したいという場合は、公務員試験情報サイトのこむいんを利用するのがオススメです。こむいんは正規職員だけでなく条件を絞れば非常勤職員などの求人も探すことができます。
おわりに
非常勤職員なることは、公務員の仕事をリアルで体験できるというメリットがあります。
なかなか外からは見えてこない内部の雰囲気を感じることで、公務員に対するイメージと現実のギャップを埋めることもできるわけなんですね。
非常勤職員から正規職員になる方も多くいますので、現在公務員を目指している方は非常勤職員からスタートしてみるのもオススメですよ。
正規職員の面接でしゃべれるネタになりそう
機会があれば是非チャレンジしてみてくれ
会計年度任用職員」に統一されます。詳しくは下記の記事を参考にしてください。 (補足)この非常勤職員は2020年4月より「