「公務員って定時で帰れて、安定してるイメージがあるんだけど…ぶっちゃけつらいことってあるの?」
「具体的にどんなつらさがあるのか、経験者から聞いてみたい。」
「公務員になったけど、公務員って結構つらいんだが…。同じように感じてる人はいるのかな?」
上記のような疑問を持った、これから公務員を目指す方、現役公務員の方もいるでしょう。
この記事では、そんな公務員のつらさについて私の経験談をお話しします!
皆さんこんにちは!
公務員経験者のざく(@NAO85294160)と申します。
今回の記事は「公務員のつらいこと」というテーマでお送りいたします。
本記事では
・私の国家公務員(国家一般職)と、地方公務員(市役所)の経験を元に、個人的に公務員のつらいと感じたことをお話しします。
・ついでに、私が同じ公務員の友人や同期から聞いた、公務員のつらい体験談もお話しします。
・公務員がつらいのは普通だってことをお話しします。それでいて、公務員以外にもいろんな選択肢はあるということもお伝えします。
これから公務員を目指す皆さんのイメージが、少しでも鮮明になればうれしいです。
また、現在公務員として働いている方とは、公務員のつらい部分を共有できたらいいなと思ってます。
ちょっと待ってよ!ティーチャー!公務員試験に合格したらハッピーじゃないの?一生安定じゃないの?
そこにゴールがあるから、公務員試験を必死で勉強しているのにさぁ!
いいかい、こむちゃんよ…
まずもって仕事である以上つらいことはたくさんあるし、公務員も例外じゃないのよ。
そして私の経験上、「公務員になることがゴール」になっている人ほどつらいと感じやすいんだ。
Contents
公務員のつらいところ(個人的体験より)
公務員試験も大変なんですが、公務員になった後はもっと大変で、つらいこともたくさんあります。
というか、公務員になってからがスタートです。
ここをきちんと認識してから公務員にならないと、公務員になってから後悔することになります。
というわけで、私が経験した範囲ですが公務員のつらいな…と感じたところは以下のとおりです。
- 予測不能な災害対応
- 部署が変わるとゼロからスタート
- 何かを始めるにしても、変えるにしても、辞めるにしても面倒くさい
- 興味が持てない仕事でもプロになるべし
- 国民(住民)ファースト、議員ファーストな考え方
順番にさくっと説明します。
予測不能な災害対応
近年増加している自然災害ですが、災害対応も公務員のハードな部分です。
大雨、台風、地震などの自然災害対応に第一線で活躍するのも公務員ですからね。
公務員となったからには、休日であろうと、深夜であろうと災害対応に従事する必要があります。
これは土木職や消防だけではありません。事務職も避難所に従事したり、被災地に出向いたりと幅広いフィールドで対応をすることになります。防災系の部署なら猶更のことです。
全ての公務員ではないですが、特に市役所などは避難所開設となればすぐに収集がかかります。
最近、梅雨の時期は毎年と言っていいほど大雨による災害が発生していますよね。
さらに9月~10月は台風シーズンだし、地震に関しては年中発生する可能性があります。
こんな感じで、タイミングによっては災害対応に追われることになります。
自然災害は突発的なので、時期によっては自身のプライベートな予定を組むこともできませんし、自身の仕事が間に合わなくなることもあり得ます。
公務員である以上仕方がないことですが、なかなかつらいところですね。
部署が変わると1からスタート
異動で部署が変わると、まるで転職したかのように仕事内容がガラッと変わります。
とくに市役所では、本当に転職したような感じになるというのはよく聞く話ですね。
その場合また1から仕事を覚えていかないといけません。
色々な仕事を広く浅く経験してみたいという人は問題ないですが、ある程度専門性をもった仕事がしたいという人にはつらいポイントです。
ぶっちゃけ専門性をもった公務員になりたい方は、市役所よりも国家公務員の方がいいですね。
特に事務職で専門的な仕事を望むなら国家系がおすすめです。(土木や技術職などは、同じ市役所でも異動の範囲や業務の範囲が狭いです)
将来自分がどんな仕事をする公務員になりたいのか、それを明確にしておくことが大切ですよ。
何かを始めるにしても、変えるにしても、辞めるにしても、面倒くさい
公務員の仕事は何するにしても、上司に伺いを立てなければなりません。
いわゆる「決裁」というやつですね。
書類を持ちまわって、上司一人一人にOKをもらわないといけないわけです。
伺いは、何かを新しく始めたりする時はもちろん、今あるものを変えたり、辞めたりする時も同様に行わないといけません。
伺いとか、決裁とか、少し抽象的でわかりずらい言葉ですが、ざっくり言うと「部下は自分で勝手に判断して行動できないよ~」「上司のゴーサインがいるよ」ということです。
そして、伺いを立てるだけならいいんですが、当然上司に納得してもらわないといけないので、同時に次のような工程が必要になってきます。
・それをやる理由を説明する
・法律等の根拠を示す
・国、県、他市はどうしているのか調査して示す
・見積を取ったり、データを取るなど数値的な根拠を示す
・それをやることのメリット・デメリットを示す
大まかにですが上記のような情報集めが発生します。
これは上司が判断をする際に、必要な材料を揃えるといった感じですね。
これらの情報をまとめて、伺いの文書を作成し、上司から行動のゴーサインをもらうことが決裁の流れになります。
ちなみに、決裁が終わらないと具体的な行動に移せないわけですが、決裁が回るスピードは上司のタイプによっても違ってきます。
部下に判断させずに、自分が全て決めるタイプの上司もいれば、さらっとOKをくれるような上司もいます。
逆に事細かにつっこみを入れてくる上司もいます。それこそ何回もダメ出しされて突っ返されるようなパターンですね。これだと仕事がなかなか進みません。
決裁は複数でチェックしてミスを防ぐという意味でも重要な工程です。しかし、時には必要以上に時間が掛かってしまうデメリットもあります。
このようなボトムアップ型の意思決定は公務員に限ったことではないですが、ある程度自分の裁量をもって、柔軟に動きたい人にはつらい環境かもしれませんね。
興味が持てない仕事でもプロになるべし
公務員は予想もしなかった、関心がない仕事を担当することもあります。
公務員の仕事は多種多様で、実際に公務員になると予想していなかった仕事を担当することも珍しくありません。つまり自分が興味が持てない職務内容になることもあります。
特に市役所なんかは本当に様々な部署と仕事があるので予測がつかないし、前項でも述べたように、一度部署が変わると転職したかのように業務内容がガラッと変わります。
しかし仕事の担当になった以上は、何でもプロ意識を持って取り組まないといけません。興味が無いとか、やる気がないとか言ってられないわけです。
まぁ、これは公務員というより全ての仕事に共通することなんですが…。
やりたい仕事ばかりできるわけではありませんからね。これは公務員というより社会人として当然なお話しでもあります。
逆に言えば、「任された仕事のプロになれないなら公務員になるんじゃない!」ということです。
とはいえ、少なくとも民間は業界などで仕事の大枠は決まっているし、国家公務員も業務の幅が市役所ほど広くありません。
なので少しでも専門性を持ちたい人に市役所はお勧めできません。
市役所という職場は、ガチで「市民のためなら何でもやってやるぜ!」くらいのマインドが無い人にはつらい環境だと思います。
繰り返すようですが専門性を持った仕事を希望する方は、やはり国家専門職や国家一般職などの国家公務員がおすすめです。
国家公務員の方が業務の領域が狭い分ある程度特化した仕事ができるので、専門性をもったプロに近い仕事がしたい人には向いていると言えますね。
ただし、例えば国税専門官になると税金の勉強をずっとしていかなきゃいけないわけで、税金そのものに抵抗があるような人が入れば、やっぱりつらいですね…。
※国家公務員と地方公務員の仕事については下記の記事を参考にしてみてください。
余談ですが、財務専門官などは入局すると、3ヶ月の勉強合宿研修があるようです。
現在の詳細は不明ですが、私が財務専門官を受験してた時に聞いた話では、3人1部屋生活の勉強合宿だったです。
…それを3ヶ月間って話ですよ(^_^;)マジカ…
受験当時の私は引きこもりやコミュ障気味だったので、仕事以前に研修の話を聞いて挫折した記憶があります。
さらに国家専門職は内定が決まっても入局までに簿記だったり、ある程度の資格を取ることも求められるので、公務員試験が終わって羽目を外す暇もないですね。
とにかく公務員になってから後悔しないために、仕事のモチベーションを維持するために、きちんと自分が公務員になった後のことも考えて進路を決めましょう。これが大事です。
国民(住民)ファースト、議員ファーストな考え方
時に国民(住民)ファースト、議員ファーストな考え方がつらく感じることもあります。
これは国民(住民)や議員の声を第一に考えるというもので、国民(住民)や議員の言うことは常に最優先事項になります。
よって国民(住民)や議員の一言でアレコレ業務が発生したりもします。
なんと言っても公務員の財源は税金が中心ですからね。公務員は税金を使ってお給料もらったり、事業をしたりしてるわけです。
納めていただいた税金で、予算を組んで、それを計画的に実行し利益を還元するわけですから、国民(住民)を第一に考え行動するというのは、ぶっちゃけ当たり前の考え方です。
そしてその国民(住民)の代表であるのが議員なので、「議員の意見」=「国民(住民)の意見」となります。
よって議員の一言でもバタバタと公務員は動き出します。例えば、長年放置されていた案件でも議員が要望すれば慌ただしく対策を立て始めるといった感じですね。
そして、下っ端に急な仕事が降ってくるという流れです(^_^;)
こんな感じで国民(住民)、議員を第一に考えるというのは公務員の界隈では常識で、公務員である職員の声は二の次です。
何が言いたいのかというと、公務員て国民(住民)や議員の目に晒されているので、割と閉鎖的な感じなんですよ…。
職員一人一人が快適に仕事ができるようにアレコレ改善できなかったり、そもそも個人が意見を言いにくい環境だったり…
この辺もつらいところですね。
また仕事中はもちろん、仕事がオフの時でも常に国民(住民)から見られているという意識を持っておかなければいけません。
中には自分が公務員ということを知られたくない人もいるくらいです。
気にしない人は全然OKなんですが、自分の仕事を隠しながら生活するのもつらいですよね。
さていかがだったでしょうか?
もしここで紹介したつらい所が、
「これがつらいw?公務員なら当然じゃん…何言ってんの?」
…という方は安心して公務員を目指してもらって大丈夫です。あなたは適性バッチリです!
逆に、「え?何だか面倒くさそう…」「公務員ってなんかイメージと違うじゃん…」
…と感じた方は、公務員試験に時間を割く前に一度立ち止まって考えた方が良さそうですね。
私が周りから聞いた公務員のつらい体験談
ここからは私の同期や知人などから聞いた、公務員のつらい体験談をお話しします。
- 国家一般職時代の同期の話
- 市役所の同期の話
国家一般職時代の同期の話
わずか1年で転勤を命じられる
これは、わずか1年勤務で転勤することになった国家一般職時代の同期のお話です。
国家公務員の特徴として異動に伴う”転勤”があるわけですが、通常は2~3年のスパンになっています。
ところがこの同期は、たった1年で以前と同じ職場に転勤を命じられました。
1年ですよ…(^_^;)ハヤクネ
しかも以前と同じ部署…(^_^;)オイオイ
県をまたぐ転勤なので、当然に引越し等の準備も発生します…(´Д`)
せっかく自分が勤務したかった県で働けていたのに、わずか1年で引越しするハメになった同期ですが…さすがにキレておりましたね。
優秀な同期だったので、前の部署から何かしらオファーがあったのかもしれません。
これは国家公務員に特徴的なつらいところですね。
国家一般職で事務職の場合は異動のエリアが決められており、エリア内を転勤することになりますが、技術職は事務職と違って転勤が全国エリアなので異動の負担はかなり大きいです。
転勤は国家公務員の宿命なので、仕方なしですね。
市役所の同期の話
その部署の重鎮になってしまうと異動したくてもできない
現役公務員の方に聞きたいのですが、
「自分が異動したら仕事が回らなくなる!」
あなたはこんな状況になっていませんか?
私の同期にはその部署で活躍しているが故に、なかなか引継ぎできる後任が現れず、異動したくてもできない人がいます。その同期は代わりが効かない、いわゆる部署の重鎮になってしまっているんですね。
今の部署が「何年でも在籍したい!」「自分の天職だ!」と言える部署なら良いんですよ。
ただ、他にやってみたい仕事や、行ってみたい部署がある人にとってはつらい状況なんです。
実際に市役所では同じ部署に10年以上在籍している職員がいるのも現状です。
役所によっては専門性を高めるために仕事内容が似通った部署を回されるという流れもあるようで、なかなか自分の希望している部署へ異動できないこともあります。
一方であまり活躍できず1~2年で異動してしまう職員もいます。
あまりに短期間な異動の場合は、特殊な理由によるものや、戦力外通告に近いものがありますね。一方で、異動したいからと言って控えめな仕事をするわけにもいきません。
つまり公務員の仕事は、頑張った分だけ自分の希望が通るわけではないんです。必ず努力が報われるわけではないのが現状なんです。
これが結構つらいところなんですよね。
成果を上げた分給料が上がるわけでもありませんから…
ただ、財政課や人事などいわゆる出世コースを中心に回っている人は、激務だとは思いますが昇進が早く、出世欲が高い人には見返りが大きいと思います。
何にしても自分の希望が100%通るわけではないですが、異動したい方は異動希望調査ではきちんと自分の意思を伝えるようにするべきでしょう。
面談などで、課長に異動の意思を伝えてみることも大事ですね。
結論:公務員がつらい【ぶっちゃけ、それ普通です!】
公務員がつらい…というのはある意味、経験者の私としては普通だと感じています。
これまでお話ししてきたつらいポイントももちろんですが、公務員を取り巻く環境というのは時代と共に変化しているからです。
公務員は安定…でも確実に環境は変化している
公務員の現状として、人は減るが仕事は増えているという状態ですし、前段でも述べたように国民(住民)のニーズはどんどん多様化しており、そのニーズに国民(住民)ファーストで答えなければいけません。
また、人が減るということは、お金の面でも苦しくなるということです。
お金に余裕がなくなると、外部へ業務委託などもやりづらくなり、結果的に公務員の仕事が増えるといったことにもなります。
負のスパイラル状態ですね。
確かに環境の変化や景気による影響を受けずらい、いわゆる”安定”が売りの公務員ですが、それだけで公務員という道を選んでしまうのはおすすめしません。
公務員と言えど時代の流れによる変化は確実に起きています。
例えば、今はもう色あせたイメージでしょうが
お昼のチャイムが鳴ったら弁当を食べ始める
定時にチャイムが鳴るとともに退庁する
上記のような公務員のイメージは、すでに過去の話です。
また、公務員にも組織の特徴や風土があるので、公務員が自分に合わなかったということ十分ありえます。
何だかせっかく公務員になったのに、相性で悩むのはもったいないですよね?
やはり自分が受験する官公庁のことはしっかりと研究すべきで、ここは民間企業の就活と同じです。
なかなか公務員受験中は厳しいでしょうが、例えば市役所を受験するにしても、その市の財政状況や、人口の動向、政策など、自分がそこの職員になった後のことまで考えておきたいところですね。
【余談】公務員になると、マートンの官僚制の逆機能がよくわかります
ちょっと余談です。
公務員になると、いやでもその風潮に溶け込んでいく必要があるんですが、その中でいわゆる「お役所ルール」がつらく、面倒に感じる時もあります。
私はこの時に公務員試験の専門科目で勉強した行政学を思い出しました。
行政学に社会学者マートンの提唱した官僚制の逆機能というものがでてきますよね?(専門科目を受験していない方はスミマセン…)
コレ、公務員になると結構わかるようになります。
仕事をしていると日常的に気づくんですよね…いろいろと…
一例ですが、私が公務員になって感じたのが以下の特徴です。
仕事の押し付け合いや線引き
いわゆるセクショナリズムというものです。
自分たちの仕事はここまで!
自分たちの業務分担はここまで!
自分たちの業務、自分の業務に関係が無いと思えばノータッチ!
だからこの仕事はそっちで対応よろしく!
これは私たちの仕事じゃないから!
…といった感じです。
「え?公務員ってそんなにお互い無関心で仕事してるの?」と、思われたかもしれません。
これは少し極端な表現をしてまして、もちろん公務員もお互い仕事上の情報を共有し合ったり、他部署同士で協力して仕事をしています。
しかし、やはり要所要所でこういった仕事の押し付け合いや線引きが見られるのも事実です。
例えば自分の課とは全然関係のない業務内容なのに、突然他の課から仕事の依頼が来ることとがあり、さらには、関係ない業務の問い合わせが振られるなんてこともありました。
役職者間の合意で、ある日突然に別の課が担当していた業務が舞い込んできたこともあります。面倒な業務を押し付けられた感じですね。
これはうちの仕事じゃないだとか、何だとかで、職員同士でもめたこともあります…。
ちょっと業務のやり方を変えるだけで、他課の役職者を召集して説明会を開いたりもしました。
これも内容を納得してもらうまでに、凄く時間がかかりましたね (;^ω^)
行政組織は縦割り組織であるために、なかなか横の繋がりができにくいんですよね。
結果的に自分たちの業務以外はよくわからない→仕事の線引きが曖昧→仕事の押し付け合い…、といった感じになるわけです。
とにかく文書で決裁まわせ!
公務員仕事は文書主義と言われるように、”文書”を重視しています。つまり何でもかんでも紙で作っては保存というのを繰り返すわけです。
特に何かをする際の意思決定は原則文書で作成して決裁を回し、保存しなければいけません。今でこそ電子決裁システムのようなものがでてきていますが、それでも紙の文書は主流です。
行政学に稟議書って出てきましたよね?まさしくアレですよ。
故に文書の数が膨大になってしまい、もはや書類を作成することが仕事なんじゃないかという錯覚すら起きてしまいます。
文書さえ作れば仕事が回ってしまうこともあるくらいですね。
官僚制の逆機能ではこういった書類による意思決定を繁文縟礼と言っていますが、まさしく膨大な書類や事務の煩雑さが現場に現れているといった感じです。
ちなみに契約書なんかは、広辞苑より分厚いものもありますよ。(;^ω^)
行政学は公務員になる前だとよくわからない科目なんですが、公務員になっていわゆるお役所ルールや行政組織の構造について詳しくなると、身に染みてわかりますね。
マックス・ヴェーバーにケンカ売ってた人?
何か違うくね?
公務員以外の選択肢もたくさんあります【まずは知ろう】
さて、ここまでのお話で、
なんだか公務員も大変だな…
やっていけるか不安だな…
このまま公務員を続けるのも不安だな…
と、感じた方もいらっしゃるでしょう。
でも自分に公務員を目指す明確な志望動機があったり、将来のビジョンがきちんと見えている方は、迷わず公務員を目指すべきですよ。
また現役公務員の方も、ご自身がどうしてもやりたい仕事やミッションがその職場にあるのなら、積極的に異動希望の意思や思いを上司に打診してみましょう。
しかし、何も考えずに「とりあえず公務員でも受けてみようかな」と考えていた方や「将来公務員で働き続けたくはないけど、辞めてもやりたいことないからな…」という方は、もっと公務員以外の仕事にも目を向けてみるといいですね。
当たり前ですが、世の中には公務員以外にもたくさんの仕事があります。
厚生労働省の調査によれば、日本には約17,000種類もの仕事があるそうです。
こんなにたくさん仕事はあるんですが、多くの方は他の仕事を知らないまま、何も比較することもないまま公務員を目指してしまいます。
私(ざく)も公務員以外の仕事をよく知らないまま、なんとな~く公務員になってしまったので多少なり後悔していました。
なので、これから公務員を目指す方や、若い現役公務員の方は、後悔のある就職をしないためにも、ぜひ早い段階から公務員だけじゃなく幅広い仕事を知ってほしいと思います。
公務員になって後悔しないための答えはシンプルで、何より民間企業など他の仕事を知ることです。
繰り返しますが公務員もつらい所はたくさんあります。
その事実を知ったうえで、自分自身と公務員との相性を見極めましょう。
次に他の仕事を知りましょう。
そして比較検討しながら自分の将来を決めていきましょう。
以下に、具体的な仕事を知る方法を紹介します。
公務員受験生から就活生へのシフトもできます。
公務員試験を受験中の方でも、民間企業へのシフトは十分可能です。
というのも今は一昔前と違って、就活をサポートするサービスがたくさんあるからです。
下記の記事では、公務員試験から民間企業へ切りかえるためのポイントをまとめているので、民間企業の就活を何となく避けていた方もぜひ参考にしてみてください。
公務員試験対策しかやっていない方でも、すぐに就活へ切り替えができますよ。なにより就活はたくさんの仕事を知ることができるチャンスです。
IT業界は将来性も安定性もアリ。公務員からでも目指せます。
公務員からの転職先としてIT企業は十分狙える業界です。
なぜなら、世の中のITなどテクノロジーに対するニーズは急上昇している反面、圧倒的にIT業界は人材不足になっているからです。
よく公務員からの民間企業転職は無理ゲーだといわれています。
しかし、IT業界は将来性が高く安定した業界でありながらも、深刻な人材不足に陥っている業界なので、未経験者でも入っていける余地があります。
下の図は経済産業省が公表している「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」なのですが、2015年の時点ですでに約17万人ものIT人材が不足している状況なんですね。
引用元:経済産業省 平成28年「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」
その後もITニーズの増加に従い、2030年には約59万人ものIT人材が不足すると予想されています。
ちなみに皆さんはプログラミングをご存知でしょうか?
簡単に言うとコンピュータに指示を出すこと全般を現した言葉です。
小学校の義務教育に追加されたり、最近何かと話題のプログラミングなんですが、プログラミングはIT業界に潜りこむツールの一つで、公務員の方で学習をしている方もたくさんいらっしゃいます。
プログラミングは公務員として働きながらも学べるものであり、自身にスキルを身につけることができます。
あわよくばIT業界への転職も狙うことができるので、将来的に学んでおいて損はないものなんですね。
私も現在このプログラミングを学習しています。何より自分の将来の選択肢が増えるので少しでも興味がある方はぜひ学習してみてください。
最初は軽く触れてみるだけでもいいですよ。
詳しくは下記の記事でまとめていますので、「IT業界とかプログラミングとかって、一体何から始めたらいいの?」という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
というわけで、今回は「公務員のつらさ」をテーマにお話してきました。
以下に簡単にまとめておきます。
- 予測不能な災害対応
- 部署が変わるとゼロからスタート
- 何かを始めるにしても、変えるにしても、辞めるにしても面倒くさい
- 興味が持てない仕事でもプロになるべし
- 国民(住民)ファースト、議員ファーストな考え方
- わずか1年で転勤を命じられることもある (知人体験談)
- その部署の重鎮になってしまうと異動したくてもできない (知人体験談)
上記はあくまで個人的な公務員のつらさです。
一例にすぎないので「ふ~ん」というくらいのレベルで受け取ってください。
他にもにもクレームが多いとか、ブラック部署があるとか、つらいことはたくさんあると思います。
何にしても後悔しない就職をするためには、たくさんの仕事を知って自分自身と照らし合わせることが重要です。
「よくわかんないけど、公務員なら何とかなるでしょ!」という楽観的な考え方でなく、きちんと公務員の実態を知って、自分が長く働いていけるのかを考えてみるべきですね。
最後になりますが、私の体験談が皆さんの参考になれば幸いです。
公務員もつらいことたくさんあるんだね。
何の仕事でもそうだけど、自分が働いている姿をイメージすることが大切なんだ。
公務員が安定だからという理由だけで、就職するのはおすすめしないってこと。
む?見える…見えるぞ
毎日定時で帰っている私が…
では、今回は以上になります。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!