民間から公務員へ転職しようかと思っているんだけど…
「実際に民間から公務員へ転職した人の生の声が聞きたい」
「公務員へ転職して後悔とかしてないだろうか?」
「経験者の声を参考にしてみたい」
こんな悩みをお持ちの方に、リアルな実態をお届けします。
本記事の内容
・民間から公務員へ転職した方の生の声を集めてみました。
・民間から公務員へ転職して後悔した人はいるのか?、満足しているのか?インタビューを元に生の声をお伝えします。
・民間から公務員に転職を目指す方へ、具体的なアドバイスをします。
こんにちは!
公務員から公務員へ転職した経験を持つざくと申します。
私は国家一般職や市役所での職歴があるんですが、その時の同期や同僚には民間企業から転職してきた人が結構いました。
つまり、現在は民間企業から公務員への転職が普通にできる時代なんですよね。
というわけで、本日は「民間から公務員への転職について」をテーマにお話ししていきます。
Contents
民間から公務員へ転職した人の実態とは?
実際に民間から公務員へ転職した方へインタビュー
今回は実際に民間企業から公務員へと転職した方にインタビューしみました。
対象は某市役所の職員お二人。
二人とも同期だった職員なので気軽に答えてくれました。
今回の質問の内容としては、
・公務員を目指したきっかけ
・勉強方法(予備校or独学)
・予備校ならどこの予備校か?通信か通学か?
・面接で聞かれたこと
・実際に公務員になってみてどうか?
ざっとこんな感じのことを聞いてみました。
民間企業から公務員へ転職した方のリアルな声なので、参考にしてもらえばと思います。
■30代(試験受験時は20代)の女性、市役所、一般事務職
Q1.前職は?
答え:都内民間企業で事務職をしていた。
Q2.なぜ民間企業から公務員へ転職したのか?
答え:実家のある地元に戻りたくなったから
Q3.公務員試験の勉強法は?
答え:会社に勤めながら、予備校(LEC)の通信講座を利用
Q4.その予備校を選んだ理由は?
答え:①都内だと駅の近くにLECの校舎がたくさんある。
アクセス面で便利だったためLECをチョイス。
②LECは実績もあって以前から名前をよく聞いていたため。
Q5.通信講座を選んだ理由は?
答え:働きながらだと通学する時間がない。
なので時間と場所を選ばない通信講座を選んだ。
基本通信で受講していたが、校舎に講義を受けに行くこともできた。
たまに気分晴らしで校舎に講義を受けに行っていた。
■社会人におすすめの通信講座はこちら
ちなみにこの女性職員は社会人採用枠の試験ではなく、一般枠で市役所の公務員試験を受けたようです。
民間経験者が一般枠で面接を受けた場合はどのような質問をされるのでしょうか?
少しだけ聞いてみました。
Q6.面接で聞かれたことは?
答え:ほとんど前職の会社のことや仕事のことを聞かれた。
特にストレス耐性を見られるような質問をさまざまな形で質問された
例えば…
(病休とかしたことあるか?)
(ストレスはためやすい方か?)
(気分晴らしはどうしているか?)
こんな感じで、質問の仕方は違うが内容は同じものばかり
おそらく市役所はストレスなどで病休になっている人も多いため。
ストレス耐性には敏感になっている印象だった。
公務員はストレスやメンタル面で病休を取っている人も多い。
私も社会人として一般枠で転職したんだけど、前職のことや、ストレス耐性についてはきっちりと質問されたよ。
■30代の男性職員、市役所、技術職
Q1.前職は?
答え:建設会社に勤めていた
Q2.なぜ民間企業から公務員へ転職したのか?
答え:残業が多く、時には徹夜もするような労働環境だった。
自分の時間をもっと確保できる仕事がいいと思ったから。
Q3.公務員試験の勉強法は?
答え:一度会社を退職してから、予備校(東京アカデミー)に通学
Q4.その予備校を選んだ理由は?
答え:複数の予備校から資料請求をしてみて、直感で決めた
Q5.一度会社を退職して通学した理由は?
答え:会社の残業が多く、とても会社勤めしながらの受講は無理だと判断した。
集中して勉強するために予備校へ通学する生活スタイルに変えたかったか
ったので、一度会社を退職することにした。
実は私も一度退職して、地元の公務員予備校に通い始めたんだ。
そのおかげで受験に集中できる環境ができたのはメリットだったな。
民間から公務員へ転職して後悔したことは?
さて今回は民間企業から公務員へ転職した方のインタビューをもとにまとめてきました。
ただ実際に公務員へ転職した方が、今現在どんな思いなのかも気になるところですよね?
要するに「ぶっちゃけ転職して後悔してないの?」というところです。
こちらも併せて聞いてみた結果なんですが、
おおむね公務員に転職して満足している方が多い印象でした。
あくまで私がインタビューをした職員の範囲ですが、転職に後悔している人はいませんでしたね。
公務員に転職してやや不満だったこと
とはいえ、やはり何一つ不満がない、後悔がないというわけではありません。
きちんとリアルな実態をお伝えしたいので、同期には根掘り葉掘り話を聞いて、いわゆるお役所仕事への不満や愚痴も話してもらいました。
お役所と民間のギャップに戸惑う
こちらはインタビューに答えてくれた女性職員の声なんですが、最初は役所と民間企業のギャップに戸惑ったそうです。
この方はある民間企業で会計事務をやっていた経験があるんですが、役所の会計ルールと民間の会計ルールの違いに困惑したのだそう。
現在は業務にも慣れて役所のルールに順応できているようですが、今でも前職と対比すると疑問に思うルールが多々あるようです。
民間の時よりも給料が下がった
こちらはインタビューに答えてくれた男性職員の声なんですが、やはり民間企業と比較すると公務員の給与は低いと感じるようです。
公務員の給料は年功序列で上がっていくものですが、中途採用だと一時的に給与が下がってしまうことは多いようですね。
ただこの男性職員は民間企業にいたころよりもプライベートに費やせる時間が増えたなど、給与以外は転職に満足しているようでした。
人間関係に苦しまされた
これは民間企業から市役所に転職をした同期の話です。上司との人間関係に苦しみ、わずか1年で休職してしまいました。
本人から直接話を聞いたわけではないですが、休職した同期が配属された部署の課長は市役所内でも(ある意味)有名な職員で、一言で言えばとてもめんどくさい人…らしいです。
同期が休職したのも、十中八九その人の影響だったんでしょうね…(;^ω^)
結局その同期は1年で異動をして、現在は違う部署で元気に仕事をしています。
また私と同じ部署にも上司のダメ出しや圧迫に耐え切れず、休職している上役の職員がいました。
こんな感じで公務員には色んなタイプの職員がいて、結構に人間関係で苦しんでいる職員もいます。
もちろん風通しのよい人間関係良好な部署もあるわけですが、この辺りは民間、公務員関係なく組織に共通の問題かと思います。
民間から公務員へ転職して良かったところは?
公務員に転職して満足なこと
以下は民間から公務員へ転職した方から聞き取った、公務員になって満足していることです。
今回は市役所だけでなく、国家一般職の職員も加えています。
民間の会社に勤めている時よりも明らかに早く帰ることができる。自分の時間が増えたのはなによりも大きい。(市役所職員)
民間の会社に勤務していた時にひどいパワハラを受けていたが、公務員に転職してからそのストレスから解放された。(国家一般職職員)
民間の会社のようにノルマや競争に追われることがなくなった。公務員になってからは与えられた仕事をたんたんとこなすような環境で、民間と比べると良くも悪くもゆったりとした雰囲気だ。(市役所職員)
民間から公務員へ転職する具体的な方法は?
公務員試験を受験して転職を目指そう
民間企業などに勤める社会人の方が公務員に転職するためには、学生と同じく公務員試験を受けなければなりません。
しかし、
「え?もう自分アラサーだけど公務員に転職ってできるの?」
「そもそも社会人が受験できる公務員試験ってあるの?」
こんなふうに思っている方もいるのではないでしょうか?
しかし最近の公務員試験は「社会人経験者採用枠」を設けるなど、社会人採用にも積極的です。
また「一般枠」でも受験年齢が上昇しているところがあります。以前は20代が受験年齢のピークだったんですが、現在は30代の方でも受験できる試験が増えてきました。
特に地方公務員では民間の活力を行政に取り組む動きが活発になっていますね。
このように社会人の方に対する門は広く開かれている状態なので、社会人の方でも公務員試験に挑戦する機会はたくさんあります。
なので受験を考えている方は、社会人枠の公務員試験情報をこまめに収集しながら受験機会を逃さないようにしましょう。
もっと詳しく社会人から公務員へ転職するためのルートや詳細が知りたいという方は、下記の記事を参考にしてみてください。
社会人から公務員を目指すなら予備校がおすすめ!
公務員試験の対策をするなら、公務員予備校を利用するのがおすすめです。
実際に私も予備校の力を使って(国家一般職、市役所)に最終合格をすることができました。(2次試験辞退を含めるなら地方上級、国税専門官、財務専門官にも合格しています)
なぜ予備校の利用を推奨するのかというと
公務員試験は一般枠、社会人経験者採用枠を問わず、倍率が非常に高い
公務員予備校や専門学校を利用している受験生がとても多い
公務員試験には上記のような現状があるからです。
競争率が高い上に皆しっかりと予備校などでノウハウを蓄積して挑んでいます。
言ってしまえば、予備校が公務員に合格する一番の近道なんですよね。
なので本気で公務員への転職を考えている人ほど、利用する価値があると言えます。
おすすめの公務員予備校は下記の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
・民間から公務員へ転職した人は概ね満足していた。
・公務員試験対策として多くの人が予備校を利用しながら勉強していた。
・民間企業の時に比べると役所のルールに戸惑った、給与が低くなった、人間関係に苦しんだ、という声もある。
・民間企業の時に比べるとプライベートに使える時間が増えたし、ノルマに追われるストレスが無くなったという声もある。
一般の学生とは違った目線で見られるので、社会人経験者として自分をアピールできるようになっておこう。