こんにちは!
公務員経験者のざくと申します。
この記事では
・公務員試験にオススメの参考書が知りたい
・公務員試験にオススメの過去問が知りたい
という人のために、私のオススメする書籍をご紹介します。
私自身、公務員試験の参考書や過去問を5~6年ほど解き続けていたわけですがその中でも特に
・これから公務員試験を始める人が絶対に読むべき参考書
・これから公務員試験を始める人が絶対に解いておくべき過去問
・公務員試験の得点力を確実に上げることができる参考書と過去問
このように感じた書籍を紹介させていただきます。
ちなみにこの記事が対象にしているのは以下の方になります。
・大卒レベル公務員の事務職を希望している人
・大卒レベル公務員試験の参考書と過去問を知りたい人
それからこの記事で紹介する参考書や過去問は、私が使用した経験のあるものばかりです。
※参考までに私が使用した参考書と過去問の一部を公開
1つ補足するとこれは全体の2分の1程度の量になります。
他に使っていた参考書や過去問はダンボールにつめて収納してしまったり、誰かに譲ったりしたものもあるので全部は撮れなかったです(;´Д`)スイマセン
とりあえずこの写真の約2倍の冊数が勉強量の目安と思っていただければOKです。
公務員試験は「過去問に始まり過去問に終わる」と言われているほど、過去問をやり込むことが超重要であり、過去問を解くことが公務員試験突破のための近道といえます。
ですが全く初めての方がいきなり過去問から入っても「本当に解けるの?」って思いますよね?
なのでこの記事では導入本としての参考書や、少し難易度を落とした過去問も併せてご紹介いたします。
公務員試験の参考書や過去問はたくさんありますが、アレコレ迷って買ったあげく、読まないで積み上げてしまうよりも、ここで紹介する本をやり込んだ方が確実に力が付く!
そんな厳選した参考書と過去問をお伝えしていきます。
■↓公務員試験の科目は下記の記事で紹介しています↓
■↓公務員試験の勉強法は下記の記事で解説しています↓
Contents
公務員試験の教養科目におすすめの参考書
公務員試験/畑中敦子シリーズ(数的処理)
数的処理を初めて勉強される方や苦手な方には畑中敦子シリーズがおすすめです。
各章の問題ごとに非常に丁寧な解説がのっており、内容も初心者の目線で構成されています。
さらに、真正面から問題にぶつかっていく正攻法の解き方だけじゃなく、公務員試験独自の選択肢から回答を推測する方法だったり、簡単に解けるテクニックなども多数紹介してあります。
基礎的な力をつける参考書を探しているなら、畑中敦子シリーズで間違いなしです。
速攻の時事(時事対策)
公務員試験の時事対策といえばこの「速攻の時事」1択です!
もう定番中の定番!
公務員受験生なら読んでるの前提と言ってもいいくらいの本。公務員予備校でさえ時事対策は速攻の時事をおすすめしてるくらいです。
本当によく試験で出題されるポイントをがまとめてあります。この本に書かれている文章がそのまま試験の選択肢にあったなんてこともあるくらいです。
毎日新聞やニュースを見ていてもなかなか全部はカバーしきれない、膨大な時事の情報が凝縮された一冊といえますね。
そして速攻の時事は教養科目対策だけではなく、他にも
・論文試験対策にも使える
・面接試験対策にも使える
・専門科目(財政学など)にも使える
というように一石二鳥どころではないレベルのメリットがあります。
毎年2月に最新版がでるので、発売されたらすぐに最新版を購入して勉強を始めましょう!
また速攻の時事は「速攻の時事実践トレーニング編」とセットでやることをおすすめしています!
というのもせっかくインプットした知識をアウトプットする練習をしておかないと、本番で覚えた内容がすぐ出せないからです。
時事はその性質上、過去問というのが機能しませんから、実践トレーニング編に収録されている出題予想問題でアウトプットの練習をすることが重要になってきます。
光速マスターシリーズ(人文、社会、自然科学)
人文科学、社会科学、自然科学は過去問から入って知識を得る方が効率がいいです。
過去問を解きながら過去問の説明では不十分なところだけ参考書で確認というスタイルがおすすめ。
過去問の方が頻出の分野をスタイリッシュにまとめてある分、無駄な時間をさかずにすみます。
参考書も高校の時に使ってた教科書とか、大学入試対策で使ってた問題集でも十分対応できるかと思います。
あえて公務員試験に特化した参考書をあげるとすれば光速マスターシリーズがおすすめ。
過去問とセットで使うことで知識の補強に繋がります。
この参考書は各科目のの頻出な項目を抽出して、まとめまくっている内容となっています。内容は広く浅くといった感じなので、簡易な辞書という感覚で使えます。
やや内容不足と思われますが、過去問の辞書替わりという扱いなら光速マスターの内容で十分かと思います。
公務員試験の教養科目におすすめの過去問
過去問クイックマスターシリーズ
こちらは大手の公務員予備校LECの講師陣が編集した過去問です。
通称:クイマス
教養科目はこのクイマスをやりこむことで確実に得点力をアップできます!
クイマスは公務員試験でかなり定番な過去問であり、私も教養試験対策でかなりお世話になった問題集ですね。
クイマスのおすすめポイントとしては以下の通りです。
・とにかく問題が多い!習うより慣れろの問題集
・問題の後ろにすぐ解答解説があり、テンポよく進める
・インプット(ベースの知識)とアウトプット(実践問題)をこれ1冊で反復できる
・問題難易度のバランスがいい感じ
教養科目は毎日のトレーニングのようにある程度の量をこなす必要があります。
クイマスであれば試験に頻出なポイントを含んだ問題をたくさん解くことができます。
問題を解きながらさまざまな解法パターンを学ぶことができると同時に、最新の試験傾向を把握することができるのも強みといったところですね。
問題の難易度も定番から応用まで収録されており、バランスがいい感じです。
全体的な構成としては「過去問+テキスト」のような感じで、インプットとアウトプットをテンポよく繰り返していける!そんな過去問です。
クイマス以外にも定番の過去として有名な新スーパー過去問ゼミ(通称:スー過去)というものがあります。
しかしスー過去の教養科目に限っては、全体的に問題の数が少ないと感じました。さらにスー過去の数的処理は問題の難易度が全体的に高いです。
よって初心者かつ数的処理が苦手な人が、いきなりスー過去から入ると軽く挫折してしまうでしょう。(ちなみに文書理解はクイマスでもスー過去でも大差はない感じです)
なので文書理解以外の教養科目は、クイマスで攻略していくことをおすすめします。
問題を複数回まわすとより効果的だ。
公務員試験の専門科目におすすめの参考書
主要5科目(憲法、行政法、民法、ミクロ経済学、マクロ経済学)とその他の科目に分けてご紹介します。
■憲法、行政法、民法におすすめの参考書
公務員試験Vテキストシリーズ
こちらは大手公務員予備校のTACさんから出版されているテキストです。
通称:Vテキ
私が大学時代に受けていた学内の公務員試験対策講座でこのテキストを使用していました。
おすすめ理由は以下の通りです。
・【TAC公務員講座が総力をあげてまとめたテキスト!】とうたわれている通りの充実した内容
・図説付き+カラーで見やすく、各分野の要点をまとめてあり、試験にでるポイントがわかる
・各章の最後に演習問題があり、インプットとアウトプットが同時にできる
Vテキストは主に憲法、行政法、民法でおすすめの参考書です。
これと次でご紹介する過去問の新スーパー過去問ゼミシリーズの2つで、知識が0だった私でも満点を狙えるレベルまで達することができました。
■ミクロ経済学、マクロ経済学におすすめの参考書
公務員試験 最初でつまずかない経済学
経済学のVテキについては学内講座でも使われていなかったので、正直おすすめかどうかも分かりません。
経済学については「公務員試験 最初でつまずかない経済学」という参考書がおすすめです。
おすすめ理由は以下の通りです。
・初心者がつまづきやすい経済学のポイントを懇切丁寧に解説している
・全体の3分の1は教養試験レベルの経済学を解説しており、基礎から学べる
・計算問題を解くために必要な数式が、めちゃくちゃ丁寧に解説してある
こちらの参考書は、とにかく初心者の目線に立って懇切丁寧に作られたという印象です。
経済学を全く学んだことが無い人や数式が苦手な人が立ち止まらないように、計算式なども過程を省略せずに解説してあるところがスバラシイ。
この参考書を一通り終えて基礎を学んでから、新スーパー過去問ゼミなどの過去問へ入っていくという流れがおすすめです。
続いては主要5科目以外のその他科目でおすすめの参考書です。
■労働法、刑法におすすめの参考書
公務員試験Vテキストシリーズ
主要5科目に同じくVテキストです。
労働法と刑法も学内講座でVテキを使っていました。
試験で問われる重要なポイントが凝縮されており、労働法と刑法の参考書に最適です。
主要5科目のVテキに比べるとページも少なくて薄いので、それほど読むのに抵抗はないと思いますよ。
■政治学、行政学、社会学、社会政策、国際関係におすすめの参考書
行政5科目 まるごとパスワード neo
行政5科目(政治学、行政学、社会学、社会政策、国際関係)におすすめな参考書は、
「公務員試験 行政5科目 まるごとパスワード neo」です。(通称:まるパス)
これ一冊で過去問から分析した5科目分の頻出ポイントを一通り学ぶことができます。
まるパスを辞書代わりに使いながら、過去問の演習をすれば効率よく知識をつけていけます。
公務員試験の専門科目におすすめの過去問
新スーパー過去問ゼミシリーズ
新スーパー過去問ゼミシリーズ(通称:スー過去)は公務員試験の過去問集としてかなりメジャーなシリーズです。
特に専門科目で力を発揮するのがこのスー過去であり、ぶっちゃけ専門科目は全部スー過去さえやりこんでおけば合格に必要な得点力がつけれます。
スー過去のおすすめのポイントとしては以下の通りです。
1.とにかく過去の公務員試験で実際に出題された問題が多数収録されており、全てのジャンルの問題に一通りあたれる!
2.解説がめっちゃ詳しく書いてあり、わかりやすい
3.各テーマごとに要点をまとめたPOINTのページがあり、そこを読むだけでもまとまった知識を得られる
個人的にだけど専門科目でこれを超える過去問は思いつかない。
スピード解説シリーズ
専門科目を勉強するために、スー過去を解いていて
・やっぱりスー過去は難しい
・スー過去のボリュームをやり込む時間がない
・最初はもう少し易しい過去問から入りたい
こんなふうに感じた方におすすめの過去問をご紹介します。
それがスピード解説シリーズです。
こちらは特に初心者や短時間学習の方に適した内容になっています。
スピード解説シリーズの特徴は以下の通りです。
・「早解き×早回し」が強みの過去問集で、問題と解説が近くて行き来しやすい
・全問に「1行解説」を導入しており解説を読むのに時間がかからない
・1冊当たりの問題数は100~130問ほどであり、スー過去の3分の2程度のボリューム
全体的に地方上級、国家一般職、市役所などの試験に出題される基本的な問題にフォーカスして構成された過去問集なので、手軽に入り込めます。
序盤の導入過去問として非常にライトで解きやすい内容であり、最低限の重要ポイントをサラッと学べるところが強みです。
ただし内容が基本的な問題だけに高得点を狙いたい人には不十分だと感じました。
より得点力を上げたいのなら、スピード解説である程度慣らしてからスー過去に入るという流れが良いでしょう。
公務員試験の論文対策におすすめの参考書
公務員試験 無敵の論文メソッド
あまり論文対策の参考書というのは使わなかったんですが、ガッガリ答案からスッキリ答案を学ぶという「公務員試験 無敵の論文メソッド」は読んでおいて損はないです。
失敗例と模範答案がそれぞれ載っており、書いちゃいけない論文のパターンから基礎的な論文の書き方が学べます。
とりあえず論文対策に何か読んでおきたいという人におすすめです。
公務員試験 専門記述式 憲法 答案完成ゼミ
過去問があまりなくて、対策が難しい専門記述式試験用の問題集です。
憲法が45題、民法、行政法が27題の記述式問題例が収録されています。
専門記述式試験用に何か読んでおきたいという人におすすめです。
さて本を紹介していますが、論文の一番の対策は実際に書いてみることです。本を読むだけでは実践力は身に付きません。
具体的な論文の対策法は下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
公務員試験の面接対策におすすめの参考書
公務員試験 現職人事が書いたシリーズ
こちらは、その名の通り現職人事で職員の採用を担当してきた方が書いた本です。
おすすめの理由は以下の通りです。
・採用側の意見や採用方針など、受験生側が知りにくい情報が満載
・面接官の意識や、気持ち、本音など、面接官の目線がわかる
・公務員受験生の自己PRや志望動機の実例など、参考になるサンプルが載っている
すでに面接カード作成や面接の練習をされている方でも、こちらを読むことでもう一度自分の情報や面接カードを見直すきっかけになるかもしれません。
公務員試験 面接完全攻略ブック(受験ジャーナル特別企画)
こちらは公務員試験の情報誌として有名な受験ジャーナルの面接対策版です。
受験ジャーナル自体が公務員試験の情報誌として超有益であり、リアルな情報満載なんですよね。
とりあえずこれを読んでおけば公務員試験面接の全体像や、タイムリーな情報を学ぶことができます。
公務員試験の総合演習におすすめの過去問
過去問500
学習の総仕上げに、試験形式で全ジャンルの問題にあたっていけるのが過去問500です。
地方上級(大卒)、国家一般職(大卒)というように公務員試験ごとに種類が分かれているので、自分が受ける試験の過去問500を購入すると良いでしょう。
ちなみに、これはある程度勉強が終わった方が挑戦する実践用の総合問題集なので最初から取り組むものじゃないです。
どんなに早くてもクイマスとかスー過去が一通り終わったぐらいのタイミングです。
あくまで本番前の模擬試験用なのでご注意ください。
試験本番を想定して解いてみよう。
その他、試験対策におすすめの本
適性試験対策の問題集
適性試験には事務能力検査やクレペリンといった検査があります。
適性試験というのは公務員として仕事をしていく上での様々な適正を見られるものとなっています。
あまり対策のしようがないと言わざるをえない試験ですが、あえて対策をするなら公務員試験の適性試験対策本をやっておけば十分です。
公務員試験 直前対策ブック(受験ジャーナル特別企画)
公務員情報誌である受験ジャーナルの直前対策版です。
これ、本番前にめちゃめちゃ使えます!ホントにおすすめです!
具体的におすすめな理由としては
・「10日で攻略!重要時事データ&白書」が時事対策にとても良い
・教養試験、専門試験の「出る文」チェックが〇×形式で、簡単に総復習ができる
・新法・改正法、最新判例が載っており、試験に出るポイントがまとめてわかる
・試験1日前でもチェックできる簡単な数的処理の問題が実用的
本番直前って意外と何やったらいいのかわからないものです。
そんな時に気を落ち着かせるため、この公務員試験 直前対策ブックが効果的!
簡単な総復習から、時事問題の最終チェックまでこなせるので本番前にはピッタリです。
ぜひ購読してみて欲しい。
公務員試験マル秘裏ワザ大全
公務員試験の選択肢を消去していけるテクニックを身に着ける本です。
このブログでも紹介しているんですが、賛否両論あるものなので一度下記の記事を参考にしてから購入を検討するといいかもです。
おわりに
さて今回は公務員試験におすすめの参考書、過去問というテーマでまとめてみました。
この記事で紹介した本は、全て私の公務員試験勉強を支えてくれたものばかりです。
私自身は実際にこれらの本を使って公務員になることができました。
だからこそ、これらの本であなたも公務員になれるはずです!
ここで紹介した参考書や過去問を正しく使っていけば、確実に公務員試験を突破できるレベルの力をつけれると思います。
ちなみに参考書や過去問は独学で必要なものであり、公務員予備校に通うなら必要ないと思われる方がいるかもしれませんが、私の経験上、予備校に通う受験生もここで紹介した本を使っています。
そもそもこの中には公務員予備校がおすすめしている本もあるので、内容の信頼性もバッチリです。
ただし本には相性もあると思いますので、例えばスー過去の行政法が自分にはわかりずらいと感じたらクイマスの行政法を試してみるといいでしょう。
ここで紹介した本だけでなく、自分に合う本を見つけてみるのもいいと思います。
以上、公務員試験におすすめの参考書、過去問でした。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!