「公務員に向いてる人、向いてない人の特徴って何だろう?」
「実際の公務員ってどんな人がいるの?」
こんな疑問をお持ちの方にさくっとお答えします。
皆さんこんにちは!公務員経験者のざくです。
今回は私が経験した国家公務員と地方公務員の職務経験を元に、公務員に向いている人、向いていない人を考察してみました。
初めに言っておきますが、あくまで個人的見解です!
自分が向いてない人の特徴にあたると言って、公務員を諦める必要はありませんよ!
これからご自身の進路を決めていく中で、1つの判断材料としてもらえれば幸いです。
私は公務員に向いてますか?
え、え~と…そうだね…
う~ん、ガス抜きに関しては公務員に向いているんじゃないでしょ~か…
よっ!ガス抜き名人…
なんじゃそら?
Contents
公務員に向いている人とは?
それではまず、私が感じた「公務員に向いている人」の特徴を解説します。
協調性がある人
公務員だけに限ったことではないですが、組織で働く以上は協調性がもとめられます。
公務員は同じ課の職員同士はもちろんのこと、別の課の職員や業者、市民などさまざまな人と連携をしていきます。
公務員の仕事は多くの人と一緒に協力してやっていくものなんです。
ただ仕事は課ごとに分かれており、さらにその課内で業務を分担していることが多いです。
それぞれが持ち分の仕事を担当しつつ、周りの職員と足並みを揃えていかなければいけません。
なので自分のペースだけで仕事をすることはできませんよね。
提出物なんかの締切日や、他の職員から期限付きで仕事を振られることもあります。
当然と言えば当然なのでしょうが、締め切りはきちんと守り、周りを常に意識しながら仕事に取り組める人が求められます。
地味で単調な作業を続けることができる人
公務員の仕事ってとにかく地味で単調なものが多いです。
ルーチンワークで代り映えしないものがほとんどです。もちろん部署にもよるというのが前提なんですがね…
だいたい新しい課に配属されたら前の担当者から業務の引継ぎを受けるわけですが、
毎月初めはこれをやる、この時期はこれをやる、この時期は忙しいから前月までにこれをやる、
こんな感じで1年間の業務がほとんど決まっています。つまり型にはめれるような仕事内容というわけ。
最初の1年は仕事を覚えたり新鮮さを持ちつつ取り組んでいけますが、これが2年~3年と続くとその単調な作業に飽きてしまう方もいるでしょう。
地味で単調な仕事とひたすら向き合い続けることができる人…こんな人は公務員の仕事と相性がいいです。
高くはないが安定した収入を求める人
公務員は安定の低収入なんて言われています。
確かに公務員の給料は民間企業の平均値をとっているので、突出して高いというわけではありません。
しかし給料は年功序列で着実に上がっていきますから、仕事のできる、できないに関わらず将来的に安定した収入を確保できます。
また6月と12月のボーナス支給や残業した場合は時間外勤務手当もつきます。
公務員の給料は高くはないが決して低くもないという感じなので、安定した給料を求める方に向いていると言えますね。
特にやりたいことが無い人
言い方が悪いかもしれませんが、良くも悪くもやりたいことが無い人は公務員が向いていると思います。
理由としてはさまざまな仕事を経験する機会があるからです。
特に市役所などの一般事務職は総合職なので、異動すれば転職したかのような新しい業務を経験すると言われています。
つまり「自分はこういう仕事をやっていきたい」という明確なビジョンがない方こそ、さまざまな仕事を経験する機会があり、3~5年で移り変わる職場環境に向いていると思います。
また多くの仕事を経験する中で自分に合う仕事を見つけることができるかもしれません。
実際に「なんとなく公務員になった」とか「特にやりたいこともなく公務員になった」という職員はけっこう多いです。
私向いてるかも!
公務員に向いていない人とは?
続きまして私が感じた「公務員に向いていない人」の特徴です。
協調性がない人
自分の世界にどっぷり入り込んでしまうような人や、集中したら周りが見えなくなるような、協調性のない方は公務員向きではないと思います。
こちらも公務員に限ったことではないですが、組織で働く以上は仕事に対する協調性を求められます。
周りの職員と足並みを揃えることを意識せず、周りの変化を感知せず、マイペースに自分の感覚だけで仕事をしていると何かしらのトラブルを起こしてしまいます。
特に公務員の仕事ってマイペースで進めていくことが難しいんですよね。
窓口業務にしても来客はランダムに訪れるし、同時に電話の対応もしなければなりません。
難しい案件に遭遇したりクレーマーの対応に追われるとそれだけで時間が潰れてしまいます。
一つのことに没頭するのではなく周りの変化に対して臨機応変に動き、チームの一員として仕事に臨むスタンスが求められます。
よって協調性がなければ公務員向きではないと言えます。
新しいことが好きな人
公務員は古い体制や慣習が多いです。
また、極端な変化を避ける傾向があるために非効率な仕事のやり方が変わらず残っていたりします。
仕事の基本は前例踏襲。つまり前と同じようにやるということです。
多少は仕事を効率化するためやり方を変えたりしますが、基本は前の担当者がやってた過去の書類を引っ張り出して同じように仕事をしていきます。
そしてやり方を変えるにしても自分一人の判断ではできませんし、基本的に面倒な手続きが多いです。
よって新しいものや考えを取り入れるなど、積極的に体制を更新していきたいアグレッシブな人にとって公務員は息苦しい環境だといえます。
チャレンジしたいことがある人
何かやりたいことがあって挑戦してみたいと思っている人…、こんな方もあまり向いていないと感じます。
というのも私は過去にいた役所で、自分の夢に挑戦するために退職していった若い職員を見てきたからです。
退職した原因は他にもあって、自分の中でイメージしていた公務員と実際の公務員がかけ離れていたことも関係あったそうです。
やりたいことに挑戦しないまま公務員の仕事を続けていくことはできなかったのでしょうね。
皆さんも何かやってみたいことはあるけれど、なんとなく安定性を求めて公務員を目指したということはありませんか?
結果的に公務員の仕事が合っていればいいんですが、どうしても合わないと感じる人もいるでしょう。
そんな時になぜ自分は夢に挑戦しなかったのか…という雑念に悩む時が来るかもしれません。
あとあと公務員を選んだことに後悔のないよう、進路は慎重に決めてくださいね。
バリバリ稼ぎたい人
公務員はバリバリ働いた人でも、卒なく働いた方でも給料は変わりません。
言い方を変えれば自分の市場価値が反映されにくいんです。
仕事が裁ける方に比べ、仕事が裁けない方の方が残業代が付くだけ給料が高くなるという逆転現象すら起こりえます。
なので自分の仕事に対する姿勢を正当に評価してもらい、給料に反映させたいという方は公務員に向いてないと言えるでしょう。
スキルを身に着けたい人
公務員として働いても自分で独立できるようなスキルは身に付きません。
組織でスキルを積み上げて、いずれは自分で稼げるようになりたい…、こんな目標を持っている方こそ公務員は向いてないです。
繰り返すようですが、公務員には異動がつきものであり、異動によって転職レベルに仕事内容が変わります。
何かを極める前に異動してしまうことが多いので、自分のスキルを磨きにくい環境なんですね。
また、どちらにせよ公務員には独立して開業できるような仕事自体がほとんどないのでスキルを磨く以前の問題でもあります。
プロゲーマーも捨てがたし
ブロガーにも挑戦してみたいし…
実際に同じ職場にいた公務員の特徴
私が役所で一緒に仕事をしたり、会ったことのある職員の特徴を少しだけお届けします。
こだわりが強い
役所という仕事柄しかたがないのかもしれませんが、クセのあるこだわりが強い人が多いです。
例えばこちらが作った書類の
日付や文字の大きさ、間隔、文書のバランス。
こういうことを事細かに指摘されます。
また、その仕事をやる理由、根拠…。
他の団体はどのようにやっているか?
前はどのようにやっていたか?…などなど
とにかくこだわる人はとことんこだわります。
日本語の使い方をかなり指摘する人もいましたね。
何か日本語の使い方にこだわる人結構いるなって感じました(;^ω^)
そういう方が上司だとなかなか決裁が通りません。(決裁というのは上司のゴーサインみたいなものです)
何回も突っ返されては修正、また修正…みたいな感じです。
話が長い
会議好きな人…います。
話長い人…います。
お説教が好きな人…います。
話だけで2~3時間吹っ飛んだこともあります。
人によっては数分で片付くような話です(;^ω^)
説法というんですかね?一から積み上げるように、わからせるように淡々と。
個人的な意見ですけど、あまり長い話だと要点がぼやけてしまう気がします。また正直そこまで長い話をされて結果的に残業になってしまうのは我慢ならなったですね。
内部クレーマー
クレーマーというと外部の人をイメージするかと思うんですが、内部にもクレーマーは存在します。
これは特に市役所で多かった気がします。
とくに総務など内部支援の仕事をやっていると、職員がいろいろと要望を押し付けくることもあります。
空調の効きが悪いとか
何かが壊れたから修理してとか
ここにこれを設置して欲しいとか
何か業務の範囲を逸脱した要望まで飛んでくることもありましたね。
市民のためだとか…緊急時のためだとか…都合のいい理由をつけて
「それって完全にこの職員の私情だろ!」みたいな(;^ω^)
さずがにそこは毅然とした態度でお断りするわけですがね…
とにかく役所って色んな人がいるということです。
職員にもいろいろと噂がある人がいて、仕事上で一緒になるとやっかいだったりします。
間違っていることは言っていないのだろうが主張が強すぎる人とか…そんな感じの人ですね。
という感じの質問をされることがある
まさしく、いろんな職員との付き合い方を見られているわけだ
おわりに
さて今回は公務員に向いている人、向いていない人をテーマにお話してきました。
あくまで私の経験に基づく主観的なものなので、参考程度に見てもらもらえばいいかと思います。
結局のところ公務員って向いている、向いていないの特徴に関わらず実際に働いてみなければ分からない面もあります。
自分は公務員が向いていると思ったのに、いざ入庁してみると思っていたのと違ったということもあるでしょう。
なので一度自分が公務員になりたい理由、目的を明確にしてみることが大切になってきます。
そのうえで、
・公務員になる理由、目的は明確か?
・公務員になることで目的は達成できるか?
・後悔はないか?
・もし自分に合わないものだったらどうするか?(転職を考えるのか?)
この辺りまで具体的に考えておけば次の行動に移しやすくなるでしょう。
どんな状況になったとしても、その現状を解決するのは行動ですからね!
では、今回はこの辺りで。
最後まで読んでいただきありがとうございました!