さあ、今日も公務員試験の勉強始めよう!
主要5科目は一通り勉強が終わった!
でも、「財政学とか国際関係」ってどうやって勉強したらいいの?
おすすめの勉強法は?
…こんな疑問をお持ちの方にさくっと解説します!
主要5科目って何だろう?公務員試験って初めてだからよくわからない、という方は、まず公務員試験科目を紹介しているこの記事を読んでみてくださいね。
ちなみに財政学と国際関係はどちらも時事問題が絡んでくるんだ。速攻の時事なんかの時事対策本をセットにしてやっていくといいよ。
え?やること増えるじゃん!
あ~!や、やる気が~…
何事も考え方次第だよ。
Contents
1.財政学と国際関係について
・財政学と国際関係とは?
1-1.財政学
財政学は大きく分けると、財政制度、財政事情、財政理論の3分野で構成されています。
出題数は、地方上級、市役所試験で3問ほど、国家一般職で5問ほどです。
主要5科目ではないものの、出題数はやや多いので、しっかり得点源にしたい科目です。
少し具体的に、内訳をいうと次表のとおりです。
1.財政制度 | 予算制度、財政投融資、地方財政計画、国債制度、税制 |
---|---|
2.財政事情 | わが国の財政事情、各国財政事情 |
3.財政理論 | 租税の転嫁と帰着、公共財、財政論と財政の機能、乗数理論 |
この中で1の財政制度が財政学特有の問題となっています。
国の予算原則や制度、地方の財政計画など、他の科目では詳しく触れなかったものを深く見ていきます。
そして、2の財政事情が時事の絡む分野になっています。前年度の一般会計予算の内訳であるとか、アメリカ、イギリスのような世界の財政状況など、最新のデータに基づいた問題が出題されます。よって、この分野は速攻の時事などの情報と対比しながら勉強していくことになるわけです。
最後に3の財政理論ですが、経済原論のミクロとマクロの勉強を一通り終えた方なら、少し見慣れた項目があると思います。
ここは経済原論と被る分野が多く出題されます。乗数効果や公共財、ローレンツ曲線、ジニ係数などなど、ミクロ、マクロ経済学でやった内容とほぼ同じです。
中には財政学独自の要素が絡む問題もありますが、逆に言うとそのようなポイントだけ押さえてしまえば経済原論の知識でまかなうことが可能です。
財政理論のこの特徴からも、そして出題数からも、事前に経済原論の勉強は終わらせていた方がよいと言えます。経済原論の学習についてはこのブログでも紹介していますので、まだ、手を付けてない方は経済原論から学習を始めてみてくださいね。
2-2.国際関係
幅が広く対策が難しいとされるのが、この国際関係。外交史、国際政治理論、国際機構論、安全保障論などの分野から構成されています。
出題数は、国家一般職で5問ほど、地方上級、市役所試験で2問ほどです。
国家一般職では選択科目なので、他の科目を選べば回避できます。地方上級、市役所試験は必須ですが、出題数は2問と少なめです。
国際関係は政治学や行政学と同じように暗記科目です。
それに加えて、時事問題や、政治経済、世界史とリンクする内容が豊富であり、国際関係を勉強すれば同時に教養試験の知識をつけることができます。
また、勉強を始める順番は特に決まっていません。自分が興味のあるテーマから勉強を開始してOKです。
ただ、この科目は出題数が少ないわりに、範囲が膨大であり、かなり暗記する内容も多いです。特に、暗記科目が苦手な人はかなり苦戦すると思われます。
いくら、教養試験とリンクした内容が勉強できるといえど、この科目にそれほど時間は使えません。
なので、国際関係も人によっては、捨て科目にすることを考慮した方がいいです。
この方向性も、過去問等をみてから判断してみましょう。
2.おすすめの参考書と過去問
・おすすめ参考書
おすすめ参考書は以下の通りです。
・速攻の時事
・公務員試験直前対策ブック
・はじめて学ぶ国際関係【国際関係】
まず財政学ですが、おすすめの参考書というのは特にありません。
経済原論を終えている方ならば、過去問から入ってOKです。
その際セットで使うべきなのが、速攻の時事とや直前対策ブックです。
日本や世界各国の財政事情は、やはりこれら時事対策本の最新データを見ながら、勉強をした方が、知識の定着がはかどります。
上記で紹介してるものは、勉強の際に最新の知識を補助してくれる本と思ってくださいね。
次に国際関係ですが、こちらも過去問から入って大丈夫です。
国際関係も時事情報が必要になりますので、財政学と同じく速攻の時事や直前対策ブックをセットで活用しましょう。
国際関係は、日頃からニュース、新聞などを見ることで理解度を高めることができます。余裕のある方は、今勉強している分野に関係しているニュースなどをメモしておくのもいいですよ。
きちんと一冊参考書を読み込みたいんだ!という方は、初心者用に作られた「はじめて学ぶ国際関係」がおすすめです。
※直前対策ブックは下記の記事でも紹介していますので、参考にどうぞ(^^)/
・おすすめ過去問
おすすめ過去問は以下の通りです。
・新スーパー過去問ゼミ【財政学】
・20日で学ぶ国際関係の基礎【国際関係】
財政学の過去問としては、定番の新スーパー過去問ゼミ(通称:スー過去)がおすすめです。
そして、財政学の財政事情などは時事が絡みますので、なるべく過去問をやる時は、最新版を買ってやるようにしましょう。だいたい2月頃に最新刊がでるみたいですね。
ただ、それでも設問の数値データは過去のものなので、そのまま覚えても意味がないです。どういった問題があるのかという出題傾向を押さえつつ、ポイントがわかったら、最新の数値に置き換えて覚えていく、といった作業をすることになっていきます。
国際関係の過去問としては、「20日で学ぶ国際関係の基礎」がおすすめです。
もちろんスー過去もあるのですが、国際関係って範囲は膨大だけどあまり時間をかけたくない科目でもあるんですよね。
そんな時にこの20日で学ぶシリーズは1日1テーマというコンセプトで作られた過去問集で、1日1テーマをこなしていけば、毎日一定時間で確実に勉強が進んでいきます。
20日で20テーマ、全部終えた時には国際関係を全体的に勉強した状態になっています。
確実に全てのテーマに触れることができますし、1日1テーマなので、無駄に手を広げすぎて、時間を掛けすぎることもなくなります。勉強の計画が立てやすいのもいいですよね。
中身についても、スー過去のようなポイントまとめページがあり、一問一答の問題があり、過去問にチャレンジという流れで1テーマが作られていますので、テンポよく勉強できるはずです。
3.財政学と国際関係の勉強法
・財政学の勉強法
速攻の時事や、直前対策ブックなどの時事対策本で最新の数値やデータをチェックしながら、過去問を解きましょう。
財政制度はとにかく暗記分野なので、スー過去であれば、まずPOINTを読み、問題を解くといった流れで複数回まわしましょう。
特に国家公務員試験では予算原則、予算制度は毎年必ず出題が見られるほどの頻出テーマです。必ず勉強しておきましょう。
また、国家公務員試験でも地方財政計画について問われることがあります。逆に、地方公務員試験でも国家の予算等の出題があることもあります。どちらか一方をを受けるにせよ、どちらもきちんと押さえておかなければなりません。
財政理論の分野はミクロ、マクロ経済学の復習だと思ってやってみましょう。ただし、財政学特有のテーマ(ビルトインスタビライザーなど)も含まれているので、経済原論の勉強を終えている方でも詰まる問題があります。やはり一通りはやっておきたいジャンルです。
・国際関係の勉強法
範囲が広い科目なので、どこから手を付けようかと悩む方もいらっしゃると思います。
そんな方は、各分野ごとに頻出のテーマがありますので、まずはそのテーマを中心に勉強を始めてみてください。頻出テーマを下の表にまとめました。【以下は20日で学ぶ国際関係の基礎から引用】
①外交史 | 日本外交史、アメリカ外交史、冷戦史等 |
---|---|
②国際政治理論 | 勢力均衡論、覇権安定論、相互依存論、レジーム論 |
③国際機構論 | 国際連合、PKO、EU,ASEAN |
④安全保障論 | 核軍縮の動向等 |
特に②の国際政治理論は国際関係特有のジャンルになります。あまり、聞きなれない言葉が並んでますよね。残りの①③④は他の教養試験である程度は勉強したことがあるのではないでしょうか?
もちろん専門試験なので、①③④でも教養試験より深い内容を問われます。
ただし、②はこの国際関係でしか触れない分野です。国際関係を捨て科目にする方で、少しでも勉強する時間がある方は、最低ここの分野だけでもやっておけば、1問正解をねらいにいける可能性があります。
上記の中でも①~③はよく問われる分野と言われていますので、基本的には①~③はやっておくことをおすすめしますが、余裕のない方は、最低でも②だけはやっておきたいところですね。
4.まとめ
・財政学も国際関係も時事対策本をセットで勉強しよう
・財政学の過去問を解く時は、設問の数値、データは最新のものに置き換えよう
・国際関係を捨て科目にした場合でも、国際政治理論だけはやっておきたい
・財政学の過去問は「新スーパー過去問ゼミ」がおすすめ
・国際関係の過去問は「20日で学ぶ国際関係の基礎」がおすすめ
でも、どういう所が問われるかわかってきたぞ!
過去問を解くことのメリットはやはりそこだ。一緒にやることで時事の知識も定着しやすくなる。