「さあ、今日も公務員試験の勉強始めよう!」
「でも専門試験の憲法ってどうやって勉強始めればいいのさ?」
こんな疑問をお持ちの方に、憲法の勉強法がさくっとわかるようにご説明します。
Contents
はじめに
公務員試験は過去問に始まり過去問に終わるといってもいいくらい、
とにかく過去問を解くことが大事です!
なので、一言で勉強方法を言ってしまえば「とりあえず過去問を解け!」で終わってしましまいます。
ですが過去の私がそうだったように「憲法って聞いたことはあるけど、中身はまったくノータッチです」という人に、いきなり過去問を解け!と言われても無理ゲーです。
過去問をやっても結局は中途半端に終わってしまいます。
ですので、全く勉強をしたことのない科目については最初にテキストを読むことから始めた方がしっかりとした知識をつけれます。
ここで多く語るよりは、くわしい書籍を読んでいただいた方が話が早いと思いますので、私が過去使用していたテキストや過去問をご紹介していこうと思います。
おすすめ公務員試験テキスト
というわけで、私が使ってた参考書(テキスト)がこちら
・公務員Vテキスト(憲法)
私が大学時代に受けていた、公務員試験対策講座で使用していたのが、この公務員試験Vテキスト(通称Vテキ)です。資格の学校で有名なTACさんから出版されているテキストです。
Vテキをおすすめの理由は
1.【TAC公務員講座が総力をあげてまとめたテキスト!】とうたわれている通りの充実した内容。図説付き+カラーで見やすく、各分野の要点をまとめてあり、試験にでるポイントがわかる。
2.各章の最後に演習問題があり、インプットとアウトプットが同時にできる。
といったところです。
ただ、内容が充実してるということもあり、ややボリューム多め、内容が複雑な部分もあります。
ですが、きちんとした知識をつけるという意味では抜け目なしです。
1章を読み込んだら、過去問を解き、またわからない所はテキストに戻って読むといった感じで勉強していけば、確実に得点力をつけることができるはずです。
楽天ブックス: 公務員Vテキスト3憲法 第11版 – 9784813262749 : 本 (rakuten.co.jp)
3.おすすめ公務員試験の過去問
続きまして私が使っていた過去問がこちら
・新スーパー過去問ゼミ(憲法)
通称(スー過去)
公務員試験の過去問集では、かなりメジャーなシリーズです。
本屋で公務員試験の過去問コーナーにいけば、スー過去がズラリとならんでいるはずです。
もう、専門試験の過去問は全部スー過去でいいんじゃね?っていうくらいお世話になった過去問です。
スー過去おすすめの理由は
1.とにかく、過去の公務員試験で実際に出題された問題が多数収録されており、全てのジャンルの問題に一通りあたれる!
2.解説がめっちゃ詳しく書いてあり、わかりやすい
3.各テーマごとに要点をまとめたPOINTのページがあり、そこを読むだけでも、まとまった知識を得られる
4.巻末付録に日本国憲法の条文が載っており、条文をチェックしながら勉強できる
という感じです。
ある程度の憲法、法律の知識がある方は、この過去問から勉強してもらって大丈夫です。
その方が早く実践力がつきます。
公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 憲法 | 資格試験研究会 |本 | 通販 | Amazon
おすすめ勉強法
■憲法頻出テーマ【頻出度:A(高い)、B(普通)、C(低い)】
出題テーマ | 頻出度 | |
人権総論 | 外国人の人権 | B |
特別な法律関係 | C | |
幸福追求権 | A | |
法の下の平等 | A | |
精神的自由 | 思想・良心の自由 | B |
信教の自由 | A | |
表現の自由 | A |
経済的自由
人身の自由 |
職業選択の自由 | B |
財産権 | A | |
人身の自由 | B | |
参政権 | 選挙権 | C |
社会権 | 社会権 | A |
国会 | 国会の地位と構成 | C |
国会の活動と権能 | A | |
国政調査権 | B | |
国会議員 | C |
内閣 | 内閣の組織と権能 | A |
内閣総理大臣 | A | |
議院内閣制 | C | |
裁判所 | 司法権の範囲と限界 | A |
裁判所の組織と権能 | B | |
司法権の独立 | B | |
違憲審査制 | A | |
財政・地方自治
法形式 |
財政 | A |
地方自治 | B | |
条例と法令 | C |
総合問題 | 人権の総合問題 | C |
統治の総合問題 | B |
憲法は大きく分けて、人権と統治に分かれます。
人権は特に判例(裁判所が特定の事件に下した判決みたいなの)の知識が重要になってきます。
Vテキやスー過去のPOINT欄にも重要判例は載ってますので、しっかりどういう事件で、どういう判決がだされたのか、結果だけでなく過程までおさえておきましょう。
統治は特に条文の知識が重要になってきます。
スー過去の巻末には憲法の条文が載ってますので、過去問を解きながら、関係する条文は常にチェックして覚えるようにしましょう。これは人権の分野でも同様です。
条文まで覚えることは、筆記試験対策だけでなく、論文試験対策にもなりますので、オススメです!
というわけで、まとめますと
・憲法全くの初心者→テキスト(Vテキ)読む→過去問(スー過去)やる→わからないところは再びテキスト(Vテキ)読む+条文調べる&覚える
・憲法経験者→過去問(スー過去)からやってOK→条文も調べる&覚える
ど素人だった私も、この勉強法で憲法は満点狙えるくらいにはなってました。
続けることで、力はつきます!
具体的な過去問の使い方
定番の公務員試験過去問である「スー過去」をベースに、具体的な勉強方法を解説します。
過去問を解く順番
まず過去問を解く順番についてですが、
憲法は全範囲がまんべんなく出題されている傾向にあります。
なので、基本的に第1章の人権総論から統治へと順番に問題を解いていきましょう。
スー過去には各章ごとに頻出度がA~Cのランクで記載してありますが、憲法についてはあまりあてになりません。
なぜかというと、
繰り返すようですが憲法はホントに全範囲からまんべんなく出題されるからです。
まあ、これを言ったら全ての科目に言えるコトなんですけどね(;^ω^)
よって、頻出度Cの分野だから問題をとばすのではなく、スー過去にある全章の問題をひととおり解いておくことをオススメします。
過去問の解き方
前項の「おすすめ勉強法」でも触れた内容なんですが、
憲法の過去問を解く時は必ず判例と条文をセットで覚えながら勉強していきましょう。
なぜ判例や条文を一緒に覚えながら問題を解くのかというと、判例や条文の内容がそのまま問題の選択肢になっているからです。
憲法の問題の材料って判例と条文がほとんどです。
なので、人権でも統治でも言えるコトですが、判例の内容、条文の意味や解釈の仕方、これらをきちんと押さえて問題を解くようにしていくことで正答率を上げれます。
判例についてはスー過去のPOINTのページやVテキストに要約されたものが載っていますので、それを覚えながら問題を解きます。
条文については、スー過去などの巻末付録やインターネットで検索すれば閲覧することができます。
スー過去の解答などに最高裁の判例や条文が書いてあったら、解答を読んで終わりではなく必ずその判例や条文をチェックするクセをつけておきましょう。
・判例や条文チェックにオススメの一冊
過去問を解いていく時の判例や条文のチェックはVテキストやスー過去でもいいのですが、公務員試験六法(最新号)を一冊持っておくと非常に便利です。
公務員試験六法がオススメの理由は
・条文と判例がセットで載っているので、条文と一緒に主要な判例のポイントを調べることができる。
・憲法だけでなく他の法律系条文も記載されており、汎用性が高い
例えば、憲法14条「法の下の平等」を調べると、憲法14条に関する判例がごっそり載っているという感じです。
判例はQ&A形式で記載されており、Qがそのまま問題で問われるようなポイントになっています。
条文ごとの論点や結論がセットで確認できるというわけなんですね。
私が大学時代に受講していた「学内公務員試験対策講座」でも、法律系を勉強する際に購入するようオススメされた一冊なので、あわせてご紹介しておきます。
公務員試験六法2020 | 三省堂編修所 |本 | 通販 | Amazon
過去問を解く回数
だいたい2~3周ほど過去問を回せば、かなりの得点力がつきます。
ただし、何とな~く暗記で覚えておいて何とな~く2~3周したというだけでは本番の試験で得点できません。
何となくは1周目だけにしておくべきです!
1周目は時間がかかっても構いません。
「問題の解き方」で説明したように、判例や条文を一緒に確認しながらじっくりと理解しながら解いていくべきです。
2周目以降は問われるポイントを抑えた上で問題を見た瞬間に、
「あ、これはあの判例の問題だ!あの判例ならこのポイントが問われるはず」
「あ、これは憲法第何条の問題だ」
というレベルまで持っていきたいところです。
おわりに
憲法は他の法律系の専門科目に比べて比較的難易度が低い専門科目になるので、まずはしっかりと憲法を勉強して知識をつけると共に、専門試験の勉強の仕方を身につけましょう。
憲法も他の専門試験の勉強法もほとんど変わりませんからね。
また、憲法は専門論文試験を受ける際に選択しやすい科目なので論文対策にもうってつけです。
憲法の専門論文試験はだいたい判例や条文を交えて書いていくという構成になってきます。
なので、この記事で紹介した勉強法で憲法を勉強していけば論文も書けるようになるはずです。
それでは、今回はこれで終了です!
■その他主要5科目の勉強法はこちら↓
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