国家公務員になったのはいいんだけど、やっぱり地元で働きたいから地方公務員がいい…
地方公務員になったのはいいんだけど、専門的な仕事がしたいから国家公務員がいい…
でも、公務員から公務員に転職なんて普通できるの?
…こんな疑問をお持ちの方に公務員から公務員への転職経験者であるざくが、さくっと実態を解説します。
かなりしんどいよね?
そんなことする人って本当にいるの?
思ったよりもそこまで苦ではないよ。
それに公務員から公務員に転職する人って、実は結構いるんだよね。
Contents
公務員から公務員に転職はできるの?
結論からいえば、公務員から公務員への転職は普通にできます!
この普通にという所がポイントですね。
公務員から公務員への転職は何もレアなケースではありません。
私が国家一般職だった時でも、仕事をしながら公務員試験を受験して地方公務員になった方がたくさんいます。
また、公務員から公務員への転職を3回~4回したというツワモノも聞いたことがあります。
そして何を隠そう、私自身もきっちりと国家公務員から地方公務員に転職をしました!
ですので、自信をもって転職は可能だといいきれます!
私が地方公務員へ転職を決めた理由
私が地方公務員へと転職を決めた理由というのは、私自身がもともと地方公務員になりたかったからです。
なぜ地方?と言われれば…
う~む、当時はあまり明確な動機がなかったような…
あえて動機を語るなら、ゲーセンがたくさんある都会で働きたかったからでしょうね。(当時はかなりのゲーマーだったもので…)
また、国家公務員は転勤族なので、転勤先によっては割とローカルな所に行くことになります。
つまり、私の最初の勤務地がいい感じの田舎だったわけです。
なので、このころは地方上級試験に受かり都会の町に移住したいという思いが日々積もっていたわけです。
もともとゲーセン大好き人間だったので、なおさらゲーセンのない町に不満がありました。
…という感じで、仮面受験生となった私は毎年のように地方上級試験を受験していくことになります。
ほんと、こんなしょーもない動機だったものだから、結果的に何年受けても面接試験は突破できなかったのです。
仕事も段々忙しくなってきているので、筆記試験もギリギリ突破するという事態に…
かなり流れが悪くなってきたことを実感している時期でもありました(;^ω^)
公務員から公務員へ転職する際にやるべきこと
公務員から公務員への転職を果たした私が、これは絶対やっておくべき!と感じたことをお伝えします。
計画を立てよう
まず、転職までの計画をたてましょう。
仮面受験生としてやっていくことになるわけですから、計画的にやっていくことは必須です。
特に試験の日程が仕事の繁忙期と重ならないようにしていく必要がありますね。
筆記試験は基本的に土曜日や日曜日にありますので、現在公務員である状態ならおおむね受験することに支障はないはずです。
試験の日程を確認したならば、あとは今までやってきた勉強の総復習を試験日にあわせてやっていきましょう。
ここで問題になってくるのは面接試験です。
試験によっては平日に面接が入ってしまうこともあるかもしれません。
やむをえない場合は、有給休暇を使って対応するしかないです。
面接の試験日がはっきりしたら、すぐに有給休暇を取得しましょう。
労働法を勉強した方はおわかりでしょうが有給休暇の取得理由はなんでもいいので、面接を受けに行くためにとることは全く問題ないです。
そして理由をわざわざ申告する必要もありません!
退職する時は退職日を決めて申告しよう
実際に内定を獲得し次の就職先が決まったら、退職日を早めに伝えましょう。
最初に伝えるべき相手は直属の上司です。
伝える時期については、民法上は退職日の2週間前までにとされていますが、公務員には民法の適用はありません。
国家公務員の場合は「何月何日付けで辞職したい」ということを明確に伝えればOKです。
この辺り、地方公務員は自治体によって退職申告のルールがあるところもあるみたいですね。
いずれにせよ、できるだけ早く伝えるに越したことはないでしょう。
特段の支障がない限りはその日付で辞令が交付され、退職するという流れになっていきます。
私の場合は、内定のメドが立っていないにもかかわらず早い時期から上司に退職を予定している旨の打診をしていました。
「でも、それじゃ内定貰えなかった時はどうするのさ?」という疑問があるかもしれません。
私の経験談から言えば、かなり職場での雰囲気が泥沼化してしまいました(;^ω^)
いや~、早く申告しすぎるのもよろしくないですね…
夏の試験で内定を決める予定だったのですが、実際うまくはいきませんでした。
正直に「夏の試験で内定を貰えなかったので、退職日が決まりません。秋の試験が終わるまでには退職日を決めますから、少し待ってください」
という感じのことを、上司に話した記憶があります。
人事も次の人を探す準備をしなければいけませんからね。
かなり周りには迷惑をかけたと思います。
私の場合は円満退職とは程遠かった…
いや~、ホントにホントに早く申告しすぎるのもよろしくないですよ(´Д`)
何だか記事を書きながら、当時の気まずさが蘇ってきました…
早めにしといた方がいいのではないか?という思いと…
絶対に夏の試験で内定を貰う、という妙な自信とあせり…
これがよくない状況を作ってしまいました。
今となっては当たり前と思うことですが、転職を考えている皆さんは内定がでるなど、ある程度退職のメドがたってから退職の打診をしましょう。
転職は必ず自分の予定通り成功するとは限りません。
職場で健全な雰囲気を保つためにも、退職のメドがたってから話をするべきです。
内定ゼロで退職!予備校を経て地方公務員へ転職!
結果的に、私は国家公務員時代に内定を貰うことはできませんでした(;^ω^)
夏の試験、秋の試験、全て面接で撃沈し内定はゼロという散々な結果に…
くわえて職場にも居づらい状況になっていましたので、自分で申告したように秋の試験が終わった段階で、その年の12月をもって退職することに決めました。
つまり次の転職先が決まっていない状況で退職をしたわけです。
しかし、こんな私でも心配して電話してきてくれたり、メールをくれたり、私の進路を心配してくれた方がいたことにとても感激しました。
正直、国家公務員時代の仕事を辞めたことに思い残すことはありませんでしたが、こういった親しい職場の人達と離れてしまったことは少し心残りでしたね。
内定がない状態で退職すると決まってから、私としてはまた受験生に戻る思いでいたので、勉強をする環境をつくるべく地元の予備校に通い始めました。
わずかにもらった退職金も、予備校の費用につぎ込んだわけです。
この時に初めて自分のために投資をしたと感じました。
いわゆる自己投資というやつですね。
結果的に地元で地方公務員になることができたので、十分なリターンが返ってきたと思っています!
今思い起こしてみればかなりリスクのある決断だったと思いますね。
でも当時は絶対になんとかなるという根拠のない自信がありました。
そして結果的にはなんとかなった!
根拠はなくても、計画をたてて、行動していれば結果はついてくるものですね!
現役公務員からの転職でも予備校に通うべきか?
冒頭でも言いましたが、公務員試験に一度は合格した方にとって、もう一度公務員試験の勉強をすることはさほど苦ではないと思います。
公務員になってまだ2~3年程度であれば、過去問を解きなおすことで十分知識は取り戻せますからね。
しかし以下の理由で私は予備校を利用する場合もあり得ると考えています。
・公務員試験には経験した既存の知識で解けるものもあれば、時事が絡み知識のアップデートが必要なものも多くある。
・公務員になって結構な年数が経っている方は、試験の内容やノウハウを忘れてしまっている人も多い。
・仕事しながらの受験では強制力が働きにくく、仕事の疲れで勉強をサボりがちになりやすい。
上記は私が在職中に受験勉強を続けていく上で感じたことです。
私は国家公務員になって地方公務員になるまで約6年程公務員試験を受け続けていました。
国家公務員を退職した後は地元の予備校に通い始めましたが、在職中はずっと独学で勉強をしていたんですね。
しかし仕事をしながら仮面受験生として勉強していくとなると、うまく勉強がはかどりません。
激務の部署や繁忙期の職場なんかで働いている時はなおさらです。
なので予備校のように強制力が働き、知識を常に与えてもらえる環境があれば精神的にも安定すると感じました。
そこで私が在職中に利用したのが予備校の通信講座です。
通信講座であれば時間や場所を選ばずに自分のペースで取り組んでいけます。パソコンやスマホ、タブレットなどがあればOK!
また予備校では面接対策や模擬試験を自宅で受験するサービスを利用することもできます。
今は多くの公務員予備校が通信講座を行っているので、資料請求などでカリキュラムなどを確認し自分にあった予備校を選ぶことができます。
以下の記事では、大手の公務員予備校を紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
公務員から公務員への転職を振り返って
最後に、私が公務員から公務員への転職活動で悩んでいた当時を振り返ってみました。
そして、やっておいて良かったことや、やっておけば良かったな~と思ったことをまとめてみました。
・転職までの計画を明確に
・今の仕事をきちんとやる
・公務員以外の選択肢も視野に入れる
転職までの計画を明確に
根拠のない自信で、突っ走ってきた私ですが、それでもやはり転職までの計画を明確にしたうえで行動に移していました。
一番あぶないのは、いきおいだけのノープランで突っ走ることです。
私の場合は、もし在職中に結果が振るわず退職したときは、自費で予備校に通って、アルバイトしてお金を稼いで、貯金はなるべく崩さないようにして、日常的に規則正しい生活で勉強をしていく環境を作るようにしました。
絶対に仕事を辞めれば、だらけてしまうという確信があったからです。
また自分の考え方を広げたり、情報収集のためにハロワで働く友人に相談にのってもらったり、両親にも相談したり、予備校の先生にもフルでサポートしてもらうなど、自分だけの視点になってしまわないようにしました。
あえて自分の環境を追い込むことで、最短で転職をできるよう自分なりに工夫をしたのです。
また公務員試験は年齢制限があります。
早く行動を始めないと、受けようとしていた試験が受けれなくなる可能性もあります。
職場は3年働かないとわからないとはいいますが、3年待って試験が受けれなくっては元も子もありませんよね。
年齢制限のリミットが近いなら、すぐに計画を立てて行動を起こすべきです。
こういった意味でも計画性は大事になってくるんですね。
今でも当時作った転職までの計画というのは、良い方向に働いてくれたと思っています。
今の仕事をきちんとやる
今現在、給料をもらって公務員として働いているならば、当然ですが仕事をきちんとやりましょう。
転職活動で疲労して、仕事が適当になってしまうのでは職場に迷惑をかけてしまいます。
それに転職の際の面接では、必ず今の職場について質問されます。
自分が普段どういう姿勢で、どのような仕事に取り組んでいるのか?今の職場で得たどういったスキルを転職先でどう生かしていけるのか?
こういったことは面接で聞かれると思い、日頃から意識して仕事に取り組んでいきましょう。
実際に私も、とある市役所の面接で以下のような質問をされたことがあります。
・期限が迫っている仕事をしている時に、上司に仕事を頼まれた時、あなたならどう対処しますか?
いわゆるコンピテンシー型面接というやつですね。
その時の状況で、この人はどういった行動をするのだろう?というのを、深く掘り下げられる質問です。
普段から、この人はどういう姿勢で仕事に取り組んでいるのか?
組織にあった行動ができる人間なのか?…というところを見られています。
答えはひとつではないのでしょうが、上記のような場合だと、例えば、きちんと上司に今の状況を伝えて相談することが大事だと思います。
あれもこれも仕事を抱えて、爆発してしまうなんてことが一番あってはいけないですからね。
上司への報告、連絡、相談このあたりの基本的な行動が問われているのではないかと思います。
普段から、職場内で評価の高い職員の仕事ぶりを観察し、学ぶことが大事です。それは、自分のスキルにもなるし、このようなコンピテンシー型面接の対策にもなりますからね。
これは、もう少し自分が当時意識しておけば良かったと思う反省点です。
公務員以外の選択肢も視野に入れる
今一度確認してみて欲しいんですが、あなたは転職が目的になっていませんか?
あくまで転職は自分の目的を達成するための手段です。
自分の目的なしに転職という選択肢を取ってしまうと、転職先でも状況は変わらない可能性が高いです。
例えば今の職場の人間関係がいやだとか、単純に仕事がいやだ…と感じている方がいるなら、少し冷静になってみましょう。
同じ職場でも異動という形で解決できることもあります。
どこの官公庁に言っても絶対に嫌な仕事や、合わない人っているもんですよ。それは公務員間の転職で根本的に変わるものではないです。
なので、もし公務員以外にも興味のある仕事があれば、そちらも同時並行で考えてみるといいです。
例えば、公務員の事務職と似た大学職員の試験というのもあります。
大学職員も筆記試験や面接試験がありますが、少なくとも筆記試験は公務員試験の勉強ができているなら問題なくパスできるはずです。
また、IT業界に興味がでてきた人ならば、プログラミングを勉強し始めるのもいいでしょう。
それから、公務員になった理由が以下のような方はいませんか?
・公務員は安定だから、とりあえず就職してみました。
・特に仕事に興味はないけど目指してみました。
・親に勧められたから就職してみました。
こういった方は、自分のやりたかったことに挑戦してみるのもアリですね。
公務員試験だけに固執すると一年間で受けれる試験の枠は決まっていますから、選択肢が限られてきます。
目的のある転職ならば、民間企業も含め十分他の選択肢も考えれるし、自分のやりたい仕事であれば自然とモチベーションもあがるはずです。
今の公務員試験は社会人経験枠というのを設けて、民間企業の知識やスキルを取り込もうとする動きが見られます。
なので極端なこと言えば、民間企業で経験を積んで、最終的にやっぱり公務員がいいなら公務員に転職するという選択肢もあると思います。
こんな感じで視野を広げ、情報を多く収集するようにしましょう。
すると公務員試験しか見えてなかった視野が段々と開けてきます。
過去の私も公務員試験だけではなく大学職員を受けてみたり、民間企業の求人を見たり、就職に役立つ資格を調べたりと広く情報を集めていました。
選択肢を広げることで精神的に楽になれるし、自分自身の可能性も広がるはずです。
また、同時に自分の性格や職務適性をきちんと把握すると、公務員という枠にとらわれず柔軟な転職活動ができるはずです。
公務員になる前に、きちんと自己分析や職務適性判断やっていなかった人は改めてやってみるといいですよ。今は無料のアプリを使って、さくっとできてしまうのでおすすめです。
今思えば、リスク高いと思うよ。
だから、こむちゃんには同じ思いはして欲しくないんだ…
つーわけで!第一志望に通るためにさらに勉強しないとね!