市役所などの試験問題を提供している公益財団法人「日本人事試験研究センター」が2018年より新しいタイプの教養試験を提供し始めました。
それが”新教養試験”です。
そして2018年度より一部の市役所試験でこの新教養試験がスタートしました。
「新教養試験ってなに?」
「どんな対策をすればいいのさ?」
こんな疑問をお持ちの方へ新教養試験についてさくっと解説します。
ちょっと待ってよ!ティーチャー!
新教養試験って…私がいままでやってきた教養試験の勉強は無駄になるの~!?
まず、全ての公務員試験で導入されてるわけじゃないし
なにより内容的には従来の公務員試験と変わらないんだよ
じゃあ、いいや!
ゲームしよ~っと
ちょっと待てい!
新しい公務員試験のタイプだから、きちんと理解しておいた方がいいぞ
Contents
新教養試験の内容とは?
新教養試験には「Standard」「Logical」「Light」の3タイプがあります。
このなかで「Standard」と「Logical」には大卒程度に該当する「Ⅰ」と、高卒程度に該当する「Ⅱ」の2種類があります。
試験のレベルによって分かれているといった感じですね。
では、それぞれ3タイプの詳細を見ていきましょう。
Standard(標準タイプ)
Standard(スタンダード)の試験形式は下記の通りです。
・試験時間は120分、出題数は40問、5肢択一式
見た感じ、かなりA日程の試験に近い形式ではないかと思います。
続いてStandard(スタンダード)の試験科目です。
知識分野 (20問) | 時事、社会・人文、自然に関する一般知識を問う問題を出題 |
---|---|
知能分野 (20問) | 文章理解、判断・数的推理、資料解釈に関する能力を問う問題を出題 |
試験の特徴としては、時事問題が重視されているということです。
また、「古文」、「哲学・文学・芸術等」、「国語(漢字の読み、ことわざ等)」は出題されないとのこと。
とはいえ、Standard(スタンダード)は従来の教養試験と近い試験内容となっています。
今まで公務員試験の勉強をしてきた方にとっては対策しやすい試験と言えますね。
Logical(知能重視タイプ)
Logical(ロジカル)の試験形式は下記の通りです。
・試験時間は120分、出題数は40問、5肢択一式
見た感じ、こちらもA日程の試験に近い形式ではないかと思います。
続いてLogical(ロジカル)の試験科目です。
知識分野 (13問) | 時事、社会・人文に関する一般知識を問う問題を出題 |
---|---|
知能分野 (27問) | 文章理解、判断・数的推理、資料解釈に関する能力を問う問題を出題 |
試験の特徴としては、文書理解、判断・数的推理、資料解釈といった知能分野の出題数が多いというところです。また、知識分野では自然科学の出題がありません。
そして、Standard(スタンダード)と同じく、「古文」、「哲学・文学・芸術等」、「国語(漢字の読み、ことわざ等)」は出題されないとのこと。
知識分野の出題数が少なく、知能分野の出題が多いという特徴があるので、暗記で対応できる範囲が狭くなっているという感じですね。
数的処理や資料解釈が苦手という方にはきつい内容となるでしょう。
Light(基礎力タイプ)
Light(ライト)の試験形式は下記の通りです。
・試験時間は75分、出題数は60問、4肢択一式
見た感じ、これだけが従来の公務員試験とは形式が大きく異なっていますね。
続いてLight(ライト)の試験科目です。
論理的な思考力 (18問) | 判断・数的推理、資料解釈などに該当 |
---|---|
言語的な能力 (18問) | 国語、文書理解などに該当 |
社会への関心と理解 (24問) | 政治、経済、社会、時事などに該当 |
こちらLight(ライト)の最大の特徴は
「公務員試験に向けた準備をしていない民間企業志望者でも受験しやすい試験」
というところです。
難易度的には、上記で紹介してきたStandard(スタンダード)やLogical(ロジカル)よりもかなり易しい内容となっています。
また、試験科目は「論理的な思考力」「言語的な能力」「社会への関心と理解」の3分野から出題されます。
試験の出題形式にも特徴があり、論理的な思考力9問、言語的な能力9問、社会への関心と理解12問が2回繰り返される「スパイラル方式」となっているようです。
試験時間75分に対して出題数が60問と多いので、短時間で多くの問題を解く練習が必要になってくると言えますね。
新教養試験が提供される試験とは?
新教養試験は地方公務員採用試験の統一試験日にて導入されます。
いわゆるB日程やC日程の公務員試験で採用される教養試験ということです。
参考までにですが2019年度は下記日程での実施となっています。
■2019年度の統一試験日
第1回 7月28日 (日)
第2回 9月22日 (日)
第3回 10月20日 (日)
新教養試験の対策
さて、新教養試験の対策について解説していきます。
まず、「Standard」と「Logical」については従来の教養試験に近いタイプの試験といえるので、各試験の特徴をおさえた上で今まで通りの勉強法で問題なく対策できます。
公務員試験の教養試験の勉強法が知りたいという方は、下記の記事でまとめていますので参考にしてみてくださいね。
「Light」については従来の公務員試験を勉強してきた方から見ると易しい内容だと思います。
これは「公務員試験に向けた準備をしていない民間企業志望者でも受験しやすい試験」というフレーズからも伺えますね。
ですが、このフレーズを真に受けて全く対策をしないのは危険です。
「Light」は最初で紹介した特徴があるように、短時間で多くの問題を処理する練習が必要になってくる試験であり、またまた出題形式が従来の公務員試験とは異なります。
なので感覚をつかむために、少なくとも問題集を一冊やっておくことをオススメします。
「対策ナシでも易しい試験だから大丈夫!」と油断して、面接試験を受けれなくなってしまってはもったいないですからね。
「Light」対策ができる問題集はこちら↓
こちらの問題集は、今の段階で新教養試験「Light」の対策ができる唯一の問題集です。
B日程、C日程で実際に受験した方の情報をもとに「Light」と「Logical」の内容が復元されています。
「Light」対策としてはこちらの問題集をやっておけば十分かと思います。
その他、新教養試験対策にオススメの本
■速攻の時事
3タイプの新教養試験で共通して重要視されているのが時事問題です。
公務員試験の時事対策バイブルといわれる速攻の時事は一通りやっておきたいところ。
インプット用、アウトプット用で2冊やっておけば、時事の知識が各段にレベルアップできます。
■クイックマスターシリーズ
公務員試験の教養試験対策にオススメしているのがこのクイックマスターシリーズです。
豊富な問題数に加えて、問題の難易度もバランスよく収録されています。
また、問題→解説、問題→解説でテンポよく勉強していけるところもうれしいポイント。
特に数をこなさなければいけない数的処理対策にはうってつけの過去問集です。
新教養試験の対策でも活躍してくれるはずですよ。
まとめ
「Light」が公務員試験の準備をしていない人でも受けれる試験という感じだ。
今後はこの新教養試験が増えてくるだろう
公務員試験情報は常にアップデートしていくことが必要になってくるね
ただし、新教養試験は従来の教養試験の勉強で対策できるものばかりだから、勉強法は変わってないと言えるね
よかった~
よし!頑張って勉強続けていこうっと!
ティーチャーも頑張ってね!
…。
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