さあ、今日も公務員試験の勉強始めよう!
主要5科目は一通り勉強が終わった!
次は「労働法と刑法」じゃ!
でも、労働法と刑法はどうやって勉強したらいいの?
おすすめの勉強法は?
…こんな疑問をお持ちの方にさくっと解説します!
主要5科目って何だろう?公務員試験って初めてだからよくわからない、という方は、まず公務員試験科目を紹介しているこの記事を読んでみてくださいね。
労働法と刑法は暗記で対応できる部分と、理論を理解して対応する部分に分かれてくるんだ。
特に刑法は難しい理論が多いから、暗記だけだとなかなかクリアできないね。
労働法だけ覚えて、残った時間はゲームだね!
中身も見らずに置くでない!今までの法律系と同様に判例を覚えて解けるものもある。
刑法も、まずはやってみて判断しようね。
Contents
1.労働法と刑法について
労働法と刑法とは?
労働法
まず労働法というのも行政法と同じで法律の総称名になります。
なので労働法という法律はありません。
労働法は大きく分けて個別的労働関係法、集団的労使関係法と2部構成になっています。
と言っても、これだけだとよくわからないですよね。
より具体的に言うと、公務員試験で出題の中心となるのは複数ある法律の中から、労働基準法、労働組合法という2つの法律からになります。
よって、基本的にはこの2つの法律を勉強していけばOKです。
労働法の出題数は主要5科目の法律系と比べても少ないです。出題数は下記の通り。
地方上級、市役所試験 | 2問程度の出題 |
---|---|
国家一般職 | 出題なし |
国家総合職 | 法律系で3問程度 |
労働基準監督官試験 | 7問出題 |
地方上級、市役所試験では基本的なレベルの出題が多く、他の法律系に比べて難解な分野ではないと言えます。
出題数は少ないですが、得点源になる科目なので、基本レベルの問題だけでも勉強しておくことをおすすめします。
労働基準監督官試験では毎年必須問題として7問出題されます。
問題数、難易度は他の試験より上ですので、労働基準監督官試験を第一志望とされている方は、より深い勉強が必要になってきます。
労働基準監督官試験を受ける方はご注意くださいね。
刑法
刑法は大きく分けると、刑法総論、各論の2部で構成されています。
刑法は犯罪と刑罰のルールといった感じの学問です。
刑法総論とは、ざっくり言えば一般的に犯罪とはいかにして成立するか?という内容です。
そもそも犯罪というのは以下の3つを満たすことで成立をします。
①構成要件該当→②違法性→③責任
逆に言えば、これらを一つでも満たさなければ犯罪は成り立ちません。この流れの一つ一つの項目に着目して勉強をしていくといった感じです。
続いて刑法総論ですが、具体的な犯罪の成立を検討していくという内容になります。
殺人罪とは?窃盗罪とは?
このように個別の犯罪について詳しく掘り下げていくといった感じで、法律によって保護される利益(法益)に着目していきます。
そして、この刑法という科目ですが、法律系科目の中でも屈指の複雑さを持っています(´Д`)
いろいろと内部で学説が分かれておりまして、主観説だとこう考えるだとか、客観説だとこう考えるだとか…
とにかく意見がごちゃってる感じなんですね。
さらに出題される試験や出題数も少ないです。
地方上級、市役所試験で2問程度。
裁判所事務菅では刑法が10問出題されますが、経済原論と選択制になっているので、経済原論を選択する前提であれば刑法を捨てることもできます。
故に、刑法は人によって捨てるか、捨てないかの2択になってきます。
捨て科目にしてもダメージが大きいわけではありませんが、それでも余裕があれば勉強したいところ…
どちらを選択するかは時間と自分の勉強感覚で判断していきましょう。
判断に関しては、
・現在の勉強進行度の確認 (主要5科目や教養試験の勉強は予定通りに進んでいるか?)
・一度「刑法」の過去問を解いてみる (時間的、内容的に厳しいなら後回し)
こういったやり方で検討してみるとよいです。
2.おすすめの参考書と過去問
おすすめの参考書
・公務員Vテキスト (労働法、刑法)
参考書という参考書をあまり読んだことがないので、あまり提示できないのですが…
ただ、私が大学の公務員講座で使っていた公務員Vテキスト(通称:Vテキ)というテキストがありまして、私自身はこれをベースに基礎的な知識を習いました。
過去問だけでは不安だという方は、こちらを参考書として活用していただけたらと思います。
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おすすめの過去問
・新スーパー過去問ゼミ 【労働法、刑法】
労働法と刑法の過去問は、定番のスーパー過去問ゼミ(通称:スー過去)をおすすめします。
頻出ポイントがまとめられており、基礎的な問題から、応用問題まで幅広く収録されていまるので、演習用として最適です。
この2科目は他の法律系と比較してあまり時間をかける科目ではありません。
過去問演習は、スー過去1冊で十分です。
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3.労働法と刑法の勉強法
勉強の順番について
勉強を始める順番ですが、労働法と刑法は過去問から勉強を始めてみましょう。
公務員試験では、過去問をやることで出題範囲、ポイントがわかります。
そして詳しい解説により、効率よく知識をつけることができます。
どうしても過去問だけでは不十分だという所に、Vテキなどの参考書を活用していくといった流れがおすすめです。
過去問も、素直に第1章から勉強を始めてOKです。
過去問の使い方
スー過去を過去問として取り組んでいく前提でお話しします。
まず、労働法も刑法も地方上級、市役所ねらいの方は基本レベルの問題だけで十分得点力をつけれます。
最初は基本レベルだけを一通り回すというやり方で始めましょう。
問題を解き、解説を読む。
選択肢の一つ一つが問われるポイントといえるので、不正解の選択肢ならばどこが間違いなのか?正しくは何か?というところを押さえていきましょう。
そして余裕があれば、2週目以降に応用問題を解いてみるといった感覚でOKです。地方上級や市役所ねらいならば難問レベルまで手を付ける必要はありません。
ちなみに、労働法は刑法に比べると勉強し易く、地方上級や市役所の試験では基礎的な出題が中心の傾向が見られるので、きちんと勉強しておけば満点もねらえますよ。
また、労働基準監督官では労働法が7問、刑法が3問、
裁判所事務官では刑法が10問出題されます。
労働基準監督官ねらいの方は労働法が必須なので、避けては通れません。
また、難易度も他の試験と比べ高めなので、応用レベル、難問レベルまでしっかりとやり込んでおく必要があるといえます。
一方で刑法については、労働基準監督官も裁判所事務官も他の科目を選択することにより回避できます。
ただし、少しでも選択する幅を広く持っておきたいという方は勉強しておいた方がいいと思います。
最後に、国家総合職はそもそも問題の難易度が高いという前提なので、過去問を難問レベルまでやり込むことも前提です。
勉強する時のポイント
労働法も刑法も判例やポイントを抑えておけば解ける問題がありますので、過去問を解きつつ、くり返し問われている判例、ポイントはきちんと覚えておきましょう。
法律の条文から問われる問題もあります。余裕があれば公務員試験六法でその条文を確認しつつ勉強をすると、より知識として定着します。
公務員試験六法2020 | 三省堂編修所 |本 | 通販 | Amazon
一方で、刑法は手を広げすぎると迷路に迷い込んでしまう複雑な理論も多いです。
ねらっている試験にもよりますが、刑法に限っては判例などを覚えればいいものだけに知識をしぼったり、スー過去のPOINTページに書かれたものを中心に押さえていく…といったように、勉強範囲を特定してあまり手を広げすぎないようにしてください。
刑法だけに勉強時間を割きすぎて、他に手が回らなかったということだけは避けましょう!
刑法は
捨てる時は捨てる!
やるなら、基礎レベルだけやる!
捨てるなら、その代わりに労働法はきちんとやる!
といったように取捨選択を早い段階で明確にしておくことがポイントです。
専門試験における、刑法の優先順位は低いということを意識しておいてください。
4.まとめ
・労働法も刑法も繰り返し問われるポイント、判例はきちんと押さえよう
・過去問はスー過去がおすすめ!まずは基本レベル問題だけを解き出題範囲、ポイントをさらっと掴もう
・地方上級、市役所試験の労働法は基礎的な出題が多く満点も狙える
・刑法は勉強の手を広げすぎて、時間を掛けすぎないようにしよう
・刑法は過去問を解いてみて、捨て科目にするか、しないかを早い段階で見極めよう
法定的符合説って何?
地球語使ってよ…
詰まってしまうなら、刑法は後回しでもいい!
まずはやりやすい労働法をきちんと勉強しよう
だから何語なんだよって話ですよね?
観念的競合??ファーッ!
何それ?おいしいの~?